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どうか連れ去って

春にだけ現れる沼に足をすくわれた

足掻いてはみたものの、
冷たく、そしてどこか温かな闇の中に
引き摺り込まれていく

気がつけば、辺りは白い景色になっていた。
この白さの中で私は、私という意識とともに
いつか朽ち果てるだろう。

私という意味が分からなくなってしまうまでに
私は連れ去られたい
どこか冷たく、そして温かな闇の中に。

おしまい。
機械学習の分野では新しいアルゴリズムの開発が盛んに行われているらしい。日々、数多くの開発者たちがSoTA(この世で最強に最強な性能の事)を更新することを目指しているそうだ。

この分野に携わっていたあるヒトは、自身がこのトレンドに身を置いていたことを悔いていた。要約すると、
「機械学習のアルゴリズムの開発にはキリがない。万能なアルゴリズムなんてあるわけがなく、実社会の問題に対してアルゴリズムを最適化する事に注力すべきだった。私の人生の大半はムダだった。」

一義的なロジックは分かりやすくて、実行しやすいけれど、同時に沼だとも思った。

こんなことより、南の島に行きたい。

今日も愉快な1日を❣️

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