ジンバル、手持ち、三脚の使い分け
3年くらい前までは
・10bit
・4K
の選択肢から
Blackmagicのpocket 4Kと6Kを使っていました。
Blackmagicはカメラ側に手ブレ補正がないため、ジンバルにでも載せないと
ブレブレで見ずらい(伝えたいことよりもブレに意識が向く)ことから、ジンバルと三脚の2択で制作をしていました。
今はSONYに変えたのでカメラ内補正があるのですが、安全のため変わらずジンバルと三脚での撮影をしていましたが、手ブレの持つ独特の臨場感を活かした撮影方法を身につけて表現の幅を広げようと考えて、以下のテストムービーを作成しました。
FHD/24p/LUT(オリジナル)
※なんの撮影準備もせず、適当なLUTを当て、さらには妻を勝手に出演されたという5分くらいでサクッと作った雑なムービーですw
作成してみてそれぞれの特性が見えてきたので特徴と適した用途を書いてみます。
ジンバル
◎手ブレに強い
◎カメラを向けた時ゆっくりと追従するので滑らか
◎移動しながらの連続撮影が可能(手持ちだと縦横にブレやすい)
△ピントを合わせるためには本体をタッチ
(マニュアルでやれば解決)
△ズームレンズの場合、設定次第でバランスが崩れる
(本体が伸びないタイプのレンズだと安心)
△レンズ交換の度にジンバルを止めてバランス調整が必要
(シネマレンズでも重さや重心が違うと調整が必要)
三脚
◎圧倒的な安定感
◎70〜200のような望遠レンズも使える
△構図を変える時に高さや水平の調整に時間と手間がかかる
△重たい
手持ち
◎コンパクトで持ち運びがしやすい
◎レンズ交換が素早く行える
◎70〜200のような望遠レンズも使える
△歩きながらはブレが大きくなる
(広角〜超広角にするとかなり軽減される)
△体に保定してないと手ブレが大きい
(A7s3の場合、手ブレ補正をアクティブにするとかなり改善される)
のような特徴があります。
使い分けとしては以下の2点がポイントと考えています。
視聴者にカメラマンの存在を伝えるかどうか
手持ちの場合、適度な手ブレが生まれ、カメラマンの存在を感じ取ってもらえます。上に添付した動画のようにカメラマンと出演者の関係性が表現できます。
ジンバルや三脚の場合、存在感が薄くなるので関係性よりも出演者の行動に目が向きやすい傾向があると感じています。
なので、
カメラマンと出演者の関係性がストーリーにおいて大切なら手持ち
出演者が何をしているのかが大切ならそれ以外
という使い分けができると考えています。
あとは、運用上、撮れ高と取り回しを天秤にかけて、その都度ベストを選ぶのが良いと思います。
テストしてみて感じたことなので、もう少し深掘りしてみます。
それによって上の現時点の解答はまた変わっていくかもしれないのでその時はまた記事を更新していこうと思います。