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【フリーゲーム語り】カタテマ作品は最高だ

カタテマ作品とは、管理人の「てつ」さんが運営している下記サイト「カタテマ」にて公開されているフリーゲームのことを指します。


カタテマ作品に再熱してきたので、出来る範囲で作品の魅力を記事にしてみました。

※多少ネタバレを含みます。



◯オリジナリティの高いゲームシステム


『ムラサキ』、『魔王物語物語』など、カタテマ作品の多くはシステムが実に独特。

例えば『ムラサキ』は一見すると普通のシューティングのようですが、実際は「敵の攻撃を避けながらステージ内に沸いてくるブロックを打って移動させ、ブロック同士がぶつかった際の爆発に敵や敵の攻撃を巻き込んでいく」というシューティングとパズルが組み合わさったシステムとなっています。

ぶつかったブロックが多いほど大きく爆発!爽快です


また『魔王物語物語』というRPGはバトルに「角度」の概念があり、エンカウント時の状況が大きく関わってくる「おもしろエンカウントシステム」、回復アイテムからガラスのかけらまで本当になんでも装備できる「なんでも装備システム」などの様々な独自システムがあります。

なるべく一箇所に集めるようエンカウントすれば戦闘は有利になりますが……
このように離れてしまうと、同じ敵でも苦戦してしまうことも……
なんでも欄に装備できるアイテムで上がるステータスは様々。中にはスキルが使えるようになるものも



他にも真っ暗なダンジョン内の「音」を利用して攻略する『オトツカイ』、他のプログラムの「ウィンドウ」を利用して攻略する『窓の中の宇宙戦争』など、どれも一風変わったものでありながらも楽しく遊べるものとなっているのが特徴の一つ。

『窓の中の宇宙戦争』起動するとこのような画面になります
白い矢印を別のプログラムのウィンドウにドラッグして持っていくと……
このように『窓の中の宇宙戦争』内に反映されます!



◯凝った演出


カタテマ作品は演出が非常に凝っていることでも有名。
過度なネタバレは避けたいので画像のチョイスも含めてふんわりとさせてもらいますが、感動的なものから思わず震え上がってしまうもの、非常に盛り上がる演出から予想外の方向から迫ってくる演出などバラエティに富んでいます。
シナリオや設定とマッチした演出の数々はかなり印象に残りやすいです。

一見するとなんの変哲もないエンドカードなのですが、演出で……
演出によっては今まで見ていたものの感じ方が変わることも


また、何気ない演出に伏線や考察要素が入れ込まれている事もあります。

スライム(操作キャラ)とNPCが映るこの場面。どうやら回想のようですが……



◯魅力的なシナリオや設定


ゲーム内外で判明するシナリオや設定の良さに定評があるのもカタテマ作品の特徴。
全体的にある程度考察の余地を残した「全ては語らない」作風となっており、「もしかして……」と演出でプレイヤーに気づかせるようなバランスになっているものも多いです。
特に『ムラサキ』シリーズや『魔王物語物語』はより情報量が多く、凝った内容になっています。

条件を満たすほど情報が明かされますが、この「コレクション」以外で気づける内容があることも


またゲーム”内外”と書いたように、一部作品では「ゲームの進捗度合いによってtxtファイルが追加される・追加できる」といった形になっており、少しずつ内容が明らかにされていくようになっています。

『いりす症候群!』では、プレイ進捗に合わせて右のような感じで内容が増えていきます
『魔王物語物語』ではゲームをある程度進めていくと外部に「用語集」を出力可能に


一部作品がこういった形式になっている理由については、下記ページにて電子書籍として購入できる『魔王物語物語のつくりかた』にて「攻略本などで本編に出ていない設定を知ることときなどのワクワク感をシュミレートしたかった」とされています。

そのためこの「攻略本などで知るワクワク感」に共感するタイプのプレイヤーの方にはカタテマ作品がおすすめ、と個人的には思っています。



◯やりがいのあるやりこみ要素


カタテマ作品のほとんどにやりがいのあるやりこみ要素があることにも定評があります。
やりこみ要素についてサイト上でおすすめされるのですが、その際にダウンロードページでのQ&Aで「こんにちは、マゾプレイヤーです。このゲームは刺激が足りません。どうしたらいいですか?」という質問に回答するというお約束のような流れで紹介されるのも特徴。

マゾプレイヤー向けとされていることもあってか、紹介されるやりこみ要素はどれも高難易度を誇っており、ちょっとやそっと遊んだだけではたどり着けない得点の獲得を要求されたり、とんでもない強さの敵を倒すことを勧められたり、恐ろしく難易度が上がったバージョンの攻略を案内されたりします。

通常モードではこの通り優しい仕上がりになっている『ムラサキ』のステージ1ですが……
加護なし(高難易度)モードではこの有様。密度が違う

これを書いている私自身は実はマゾくなれないプレイヤーなのでやりこみ要素をクリアできたことがないのですが……まあ「マゾプレイヤーじゃないと楽しめないゲームってこと!?」というわけではないと思っていただければと思います。



上記のような魅力から長年愛されてきたカタテマ作品、もし興味があれば是非遊んでみてもらいたいです。

……余談になりますが「勇者の憂鬱」は他の作品とはかなり毛色が違います。「なんでも許せる人向け」な作風になっていますが、個人的には好きです。なんでも許せるタイプの方はこちらも楽しめるかと……。

ファミコン時代のRPGを遊んだ人ならわかる「あるある」が盛り込まれたこの作品。怒らない人は是非


カタテマ作品は最高だ……。

※『YA_KATA』はゲームアツマールの終了により遊べない状態のため掲載していません。
→遊べるようになったようです!
https://wtetsu.hatenablog.com/entry/2020/08/22/171947

※「オトツカイ」はエラーで起動しなかったため画像を省略しています。






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