納豆混ぜれば混ぜるほど美味しくなる教


「最近納豆混ぜてる?」

「まさかそれ独り言?」

「な訳ない。混ぜてる?」

「混ぜてるよ」

「本当に?」

「『本当に?』」

「、、、最近、納豆混ぜてないことにふと気付いた」

「今?スタバの待ち時間で?」



【いらっしゃいませ、ご注文お決まりですか?】

「、、、、、、」

「紫芋」

「あっ紫芋の、、、」



「スタバ注文する前にスタバ以外のこと考えられるようになったんだ」

「うん?次の新作に絶対なれないもの考えてた」

「ああ、全然スタバのこと考えてたんだ」

「納豆はないよね」

「変わり種とかでありそうだけど」

「ストロー口から離す時にねばーってなるけど」

「絶対ダメだわ」

「昔、納豆は混ぜれば混ぜるほど美味しいって母さんから言われてた」

「うん」

「100まで数えてた」

「あるねそういうの」

「でも最近は、専ら豆をバラバラにすることだけに重きを置いててさ、、、、」

「、、、、、」

「、、、、、」

「、、、、、おいおい溢れる溢れる」

「、、、、、」

「、、、、、納豆混ぜてる想像してる?」

「納豆混ぜてる想像してる」

「何かき混ぜ?」

「、、、40かき混ぜを超えてこない」

「じゃあ今日納豆買って帰ろうか」


「、、、、、、、」


「、、、、、、、」


「、、、口説いてる?」

「口説いてないよ。夜はキムチ鍋だから明日の朝ね」

「口説いてるじゃん。泊まりの道具持ってきてないよ」

「納豆以外全部家にあるから大丈夫」

「キムチ鍋まではあるんだ」

「納豆だけ買いに行こうか」

「まあ良いけどさあ」

「早起きして納豆300回混ぜよう」

「良すぎるなあー採用」

「よし」

「鍋の季節くるねえ」

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