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ぽっぺのひとりごと(29)鹿児島3日目 平川動物公園

今朝も「バッケン」でモーニング。お店の人は私のこと、覚えていてくれた。階段の踊り場に置いてあったアンケート用紙に、「鹿児島に来たら、またこちらにきっと来ます」と書いてきた。

昨日と同じ、天文館10:38発のバスに乗って、今日は終点で下車。
おお、何年ぶりだろう。平川動物公園。山の自然を活かした広大な動物園で、アップダウンがあり、森も川もある。約3キロのコースは1周するだけで2時間かかる。131種986点の動物達。(2023年10月現在)
オープンは1972年10月。一般500円、小中学生100円の安さ。

ゲートをくぐると、いきなりアフリカゾーン。桜島も歓迎の噴煙。
亡くなった動物達の墓地

https://hirakawazoo.jp/

今回の目的は北極熊の「ライト」くんに会うこと。ライトくんは和歌山の「アドベンチャーワールド」で生まれた。生後5か月半のとき、はるばる会いに行った。コロコロした赤ちゃんで、愛くるしい子だった。「浜男」と名付けられたその子が成長し9歳となり、鹿児島に運ばれ、浜男からライトになったのだ。


ホッキョクグマは全国で20か所、全32頭いる。(2023年9月現在)
九州では鹿児島と熊本だけだ。

この動物園にはヒグマ、ツキノワグマ、マレーグマもいる。

さあ、さっそく行こう、ライトくんの所へ。
ライトくんは泳いでいた。下の階に下りて、その泳ぎっぷりを見た。
大きい!こんなに立派になってる!
あなたがまだ赤ちゃんのときに会ったんだよ。ガラス越しにハイタッチをしてくれたよね。見つめ合って。


1時間くらい見ていたが、移動して、オランウータンを見た後、コアラ館に行く。

マントヒヒの子共達


オランウータンの綱渡り
客が来ると綱渡りを見せてくれる
広ーいコスモス畑


平川動物公園はコアラの保有数日本一として有名だ。
1984年、オーストラリアから友好親善の贈り物として初来日。今ではもう8代目。鹿児島生まれの15頭のコアラ達。中でも、この春生まれたばかりの赤ちゃん「あさひ」くんを見ようと、たくさんの人がやって来る。

今いるコアラ達

粘っていたら、あさひくんがユーカリの葉っぱの中から出てきて、お母さんに抱っこされるところも見ることができた。

お母さんのユメと赤ちゃんのアサヒ

さあ、再びライトくんだ。
4時になり、動物達は夕食の時間となり、それぞれの部屋に入っていく。でも、ライトくんはなかなか呼ばれないようで、そわそわと岩の上を行ったり来たり。時々中に入って行っては、しょんぼりした顔で出てくる。その繰り返しだ。

おなかすいたなあ
まだだって
みなさんようこそ

何か、ドドーン!という物凄い音が聞こえてきてびっくりした。少し離れた所にいるエゾヒグマさんが、「晩御飯はまだかーっ!」と、金属のドアを叩いている音だそうだ。立派なカメラを手にした、地元の方らしい女性が教えてくれた。「また始まった。いつもこうなんですよ。飼育員が不足していて、うんと待たされるんです。」

まだかなあ
いつもこうなんですよ

ライトくんはおとなしく待ちつつも、ウロウロと行ったり来たりを繰り返し、立ち止まっては、私達に訴えかけるような表情をする。そうして、部屋に入って行ってはすぐ出てくる。一言も発しないいじらしさ。何とかしてやりたいけど、どうしようもない。
「5時で閉館します」のアナウンスが流れたが、ライトくんが心配で、立ち去ることができない。
ちょうど5時に、ライトくんは中に入って行ったまま出てこなかった。ドアがガチャンと閉まった。良かったー! やっともらえたんだね。
さようなら、ライト。また来るからね。

急がなきゃ。走って出口へ。スーベニアショップも閉まっちゃったし、足湯も試してないし・・・。

帰りのバスの中から、ピンク色の桜島が見えた。これだ! Sさんが見せてくれた写真。夕陽を浴びてバラ色に染まった桜島。

鹿児島最後の晩御飯は再び「吹上庵」で。

鹿児島一の蕎麦処
黒豚カツ蕎麦は大ボリューム

今日も楽しかったー! 
夢の中でもホッキョクグマに会えますように・・・。

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