THE EMPEROR

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この物語は、私の世界観の投影です。
私が見えている世界、私の目の前に登場するモノの世界は想像しながら、
文章に滴る日記のようなものです。
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皇帝と呼ばれる人

タロットカード№4 THE EMPEROR

彼は無口である
口の周りには、白い髭が覆っている
眼は逆にギョロギョロと休む間もなく動いている
情報を受け、取捨し続ける人、それが皇帝

彼が口を開けば、そこにいる全員が固唾をのむ
彼の一言は絶対だからだ
聞き洩らさないようにと、耳の機能を全集中させる

彼はいつも孤独だった

周りに人はいる
全員が敬い尊敬の念で見つめてくる

緊張の目を向けられるそんな空間の中で、心が満たされたことはない

すべき事は分かっていても、心が追い付かない時がある、
時々、分からなくなり立ち止まる
思考停止

そんな時、周りを見渡すと、人がいる
彼を助けようとしてくれる人はたくさんいるのに、
助けを求めることをしない
それは、責任感の表れなのだろうか

毎日表情も変えずに、皇帝という仕事をこなしていくことは、
どんなに大変なことなんだろう
赤い服と青い服を着た皇帝は、正に冷静と情熱を持ち合わせている
その上に、覆いかぶさるようにある濃い赤いマントは、重責を感じる
金の冠に、銀の甲冑
その対比色の先に何があるんだろう?
本当の私は随所に散りばめられているような気がしてならない

私は、そんなあなたの心の隙間に気づきたい


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