先週の気になった自動車関連ニュース(6月2週目)
この記事は、先週あった自動車関連ニュースの中から、僕が独断と偏見でチョイスしたものに、一言添えてご紹介しているものです。
もし文中に、不快な表現がありましたらすみません。
2023年秋から中古車総額表示の義務化へ 自動車公取協が改正案を正式決定
自動車公正取引協議会(自動車公取協)は8日に開いた総会で、中古車価格の支払総額表示を販売店に義務付ける自動車公正競争規約・規則改正案を正式決定しました。2023年10月の施行を目指し、今後、消費者庁や公正取引委員会と認定手続の準備に入ります。
広告や商品に表示した消費税などを含む車両価格に諸費用(保険料や登録料など)を加えた総額で、ユーザーが実際に購入できない場合は「不当表示」として違反事業者に最大500万円の違約金を課します。
安値表示で集客し、後で高額な商品をセットで売りつける悪質な行為を抑制する狙いです。
⇒以前から話題に上がっていましたが、正式に決定したようです。
保険料や登録料も含むということで、大手の販売店さんがよくやっている「パッと見、安い!」の手法が禁じられそうです。
でも逆に、しっかりと総額を表示しておかないと、あとで「○○の代金はー」というウッカリ表示忘れの請求が違反になるので、注意も必要ですね。
まあ、大手は、なんだかんだ抜け道を見つけて、表示外の収益を狙うんでしょうけれども・・・ね。
ENEOS、EVの充電サービス網をNECから取得 2030年度末までに最大1万基の急速充電器を設置
ENEOSは6日、日本電気(NEC)から電気自動車(EV)の充電サービス事業を取得し、EV充電器約4600基の運営を開始したと発表しました。
今後はガソリンスタンド(給油所)の活用や他社との協業などで充電器のネットワークを拡充していく予定です。
急速充電器は2025年度末までに1千基以上、30年度末までに最大1万基を設置する計画。
約半数は給油所への設置を予定していて、普通充電器の設置数は現在未定。また、同日にEV関連サービスを紹介するウェブサイトも開設し、情報発信も強化する計画です。
⇒NECが保有しているEV充電器は、多くは大型ショッピングセンターなどに設置されています。
いきなり自前のスタンドに設置していくよりも、顧客の反応も得られやすく、またショッピングセンターを中心とした効率的な配置計画(ダブらない)が実現できるというところで、今後のEVシフトへの加速が期待されます。
また今週、コスモ石油が超小型EVの販売を2023年に始めるというニュースもあり、インフラ側のEV整備が順調に進んでいる実感です。
色々な情報を見ていると、『2025年』というのがEV普及の一つのマイルストーンになっている感じもしますね!
部品メーカー、非自動車の「稼ぎ頭」模索 農畜産業・食品・医療など事業ポートフォリオ拡充
EVは内燃機関車と比べて部品点数が3分の2から半分に減るとされているため、EVシフトによって自動車部品市場全体が縮小することが予想されています。
今現在、多くの部品メーカーがEV向け部品の開発を強化しており、競争が激化する見通しです。
このため、サプライヤーの一部は、自動車関連事業とは関係のない分野で、経営リソースを生かして社会課題解決につながるような事業を開拓して事業ポートフォリオを拡充、経営の安定化を図る構えです。
各メーカーの取り組み一例
・日本ピストンリング
医療用術具としてチタン・タンタル合金「ニフリート」の提案を強化するなど、医療機器関連事業の拡大を進めている。
医療機器メーカーのメドトロニックと提携。
救急災害用器材の輸入販売などを手がけるノルメカエイシアを子会社化。
・デンソー
6月開催の定時株主総会で定款の事業目的に農業関連の項目を追加する議案を提出する。
浅井農園との合弁会社アグリッドで、トマト自動収穫ロボット「ファーロ」の実証を進める計画。
・フタバ産業
定款の事業目的に農業関連機器の製造・販売を追加する予定。
ハウス栽培用に二酸化炭素を貯留し、日中の光合成が活発な時間に作物へ供給する装置「アグリーフ」の展開を本格化。
・リケン
産業用機器やモバイル機器向けに電磁波の抑制や、ミリ波を吸収するシート開発に力を入れる。
・太平洋工業
タイヤ空気圧監視システム(TPMS)で培ったセンシング技術を利用して牛の体調をモニタリングするシステム「カプセルセンス」の販売を開始。
・ファインシンター
昨年の定時株主総会で定款を一部変更し、事業目的に「食糧品、加工食品および飼料などの製造ならびに販売」を追加。
「コオロギラーメン」を開発、販売。
今後、他社と連携して年内に新商品を投入する予定。
⇒『今週の~』とは厳密には関係ありませんが、各社の取り組みをご紹介してみました。
大手はみんな、次の生き残りをかけてチャレンジしている模様です。
今のままで本当にいいのか?と自問した結果なのでしょうね。
『生き残るのは、強いモノではない。変化に対応できるモノだ』byダーウィン
今大きな変化の時です。
ピンチとみるか、チャンスと見るか、いかに変化に対応していけるか。
今後の手腕が問われそうです。
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