ReShade 移行ガイド

ReShade 移行ガイド

2023/02/07 GShade がマルウェア騒ぎで炎上・公開停止となり、先行きも不透明です。
これはReShade に GShade のプリセットを引き継いで移行したい人のためのガイドです。
GShade の炎上理由はご自分で調べてください。

2023/02/08 「普通に使ってるユーザーには影響ないんだから GShade をハックしたやつが悪い!迷惑!」という声をみかけましたが、今回の問題はそこではありません。「GShade 側がユーザーのPCに不利益(今回は突然再起動)をもたらす可能性のあるコードを告知なしに仕込んだ」というのが問題です。
自身のプロダクトの資産を守ろうとするのは当然の行為ですが、乱暴で粗悪な動作を平気で、しかも無告知で導入するような開発者を信用できますか?という話です。その機能が、バグ等によって正常利用している場合に動作しない保証はどこにありますか?もし脆弱性があれば悪用もされるでしょう。
資産を守るためにこういう動作を導入した、とリリースノートで宣言しておけば、突っ込まれはせどここまでの騒ぎにはならなかったでしょう。自分の資産を守るためには何をやってもいいと思ってるような開発者は、そのベクトルがどうあれコードに「悪意」がひそんでいるということです。
そして今回はその悪意が「突然再起動」だったわけですが、それが開発者の気分ひとつで最悪PCのデータ破壊等にもなりうるわけです。
こういったことが考えられないのであれば、名のある企業が責任を持って開発しているソフトウェア以外は使わないほうがいいでしょう。

2023/02/08 FFRestoreUI(KeepUI.fx) が有効になっている場合、一部のジョブHUD(モ・詩・占)の透過が正しく行われない問題があるようです。
※シンプル表示では発生しないようです
※これは KeepUI とセットで動作させるシェーダーで、KeepUI が保持した情報を復元するのが RestoreUI のようですが ReShade での動作に問題があるようです。

2023/02/10 これ でジョブHUD問題は解決できます(アドオンのバイナリがそのまま配布されているため透明性は皆無だということを念頭に置いてください。)このアドオンの導入についても手順に含めました。

2023/02/12 Copylight シェーダーが正常に動作しないようです(テクスチャが List Selection から変更できない)
シェーダーが利用するテクスチャを強制的に変更する方法については K さんの記事を参照してください。
コピーライトは正直シェーダーで頑張るよりあとでレタッチソフトを使ってつけたほうが楽だと思います(位置修正もきくので)

免責

  • 本ガイドを用いて発生した如何なる問題についても筆者は責任を負わない

    • ハードウェア・データ等の破損

    • アカウントBAN

    • その他発生しうる様々な問題

  • GShade から移植したすべてのプリセットが正常に動作する保証はしない

最低限必要な知識

  • Windows における "ファイル・ディレクトリパス" が何なのか理解でき、エクスプローラーを使って自由にパスを移動できる

  •  "拡張子" が何なのか理解できる

  • 圧縮ファイルの展開方法がわかる

  • オープンソースやクローズドソースの意味が理解できる

わからないものが1つでもありますか?この記事を閉じて GShade 等のツールをアンインストールしてバニラでプレイしましょう。無理して導入するとあなたも他人も不幸にしかなりません。

ReShade に移行するメリット

  • ReShade はオープンソースで開発されているため、更新内容がプログラムコードからわかるためステルスで悪意ある動作を仕込めない

  • GShade はクローズドソースであるため、今回のように更新に悪意ある内容が含まれていても解析しないと気づけない

  • ReShade は GShade より動作が軽い

ReShade に移行するデメリット

  • 付属プリセットが少ない

    • ただし殆どの GShade プリセットは移植可能

  • ReShade のバージョンアップにより GShade から移植したシェーダー・プリセットが動作しなくなる可能性がある

移行作業

GShade 4.1.1 から ReShade 5.6.x に移行する

1. GShade プリセット・シェーダーバックアップ

  1. バックアップ用フォルダをデスクトップ等に作成する(ここではデスクトップに `preset-backup` としてフォルダを作成する)

  2. `C:\Program Files\GShade` にある `gshade-shaders` フォルダを `preset-backup` にコピーする(GShadeのインストール先を変更している人は読み替えること)

  3. `FF14のインストールフォルダ\game` フォルダにある `gshade-presets` フォルダを `preset-backup` にコピーする

2. GShade のアンインストール

  1. `C:\Program Files\GShade\GShade Uninstaller.exe` を実行して GShade を削除する(Windowsのアプリ一覧からは削除を実行しないこと。アンインストーラーに表示されるバックアップのチェックボックスは外す)

  2. 再起動を求められるため再起動する

  3. 以下のファイル・フォルダが残る可能性があるため、手動で削除する

%ProgramFiles%\GShade
%ProgramData%\GShade
%Public%\GShade Backups
%Public%\GShade Custom Shaders
FF14のインストールフォルダ\game\dxgi.dll
FF14のインストールフォルダ\game\d3d11.dll
FF14のインストールフォルダ\game\GShade.ini
FF14のインストールフォルダ\game\GShade.log
FF14のインストールフォルダ\game\GSInstLog.txt
FF14のインストールフォルダ\game\gshade-presets

※ファイルエクスプローラーのパスに「%ProgramFiles%」「%ProgramData%」「%Public%」等を入力して、該当のフォルダを探して削除する
※筆者環境では `%Public%` 配下以外はきれいに削除された

レジストリとして `HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\GShade` が残る場合があるため、気になる人はコレも削除する。
※レジストリ操作に慣れていない場合は、ミスすると最悪PCが起動しなくなるため放置推奨
※筆者環境ではアンインストール時に削除された

3. GShade 削除確認

綺麗に削除されていればこの段階でFF14起動時のGShadeのオーバーレイメッセージが表示されなくなるため、FF14を起動してそれを確認する。
もしまだ表示されてしまう場合はアンインストール時のゴミが残っていないか確認する。
ゴミもなくどうにもならない場合は残念ながらFF14を再インストールするのが早い。

確認が終わったらFF14を終了する。

4. ReShade をインストールする

  1. ここ から ReShade をダウンロード

    1. `with full add-on support` バージョンをダウンロードすること

    2. ダウンロード時に警告で「シングル専用でマルチで使うとBANされるかも」とか言われるが、そもそも ReShade 使ってる時点でアウトなのは変わらないので気になる人はそもそも使用をやめるべき

  2. インストーラー実行時に再び警告がでるが「OK」で進む

  3. ゲームのパスとして `FF14のインストールフォルダ\game\ffxiv_dx11.exe` を指定する(`ffxiv.exe` ではないことに注意)

  4. `DirectX 10/11/12` を選択

  5. プリセット選択は `Skip`

  6. エフェクトパッケージ選択も `Skip`

  7. `Finish` で完了

5. バックアップからプリセット・シェーダーを移植する

  1. `preset-bakcup` から `gshade-presets` フォルダを `FF14のインストールフォルダ\game` フォルダにコピーする

  2. コピーした `gshade-presets` フォルダを `reshade-presets` にリネームする

  3. `preset-bakcup` から `gshade-shaders` フォルダを `FF14のインストールフォルダ\game` フォルダにコピーする

  4. コピーした `gshade-shaders` フォルダを `reshade-shaders` にリネームする

  5. `reshade-shaders` から `GShade.ver.txt` を削除する

6. ReshadeEffectShaderToggler Add-on を導入する

GShade で UI にかかってしまうエフェクトをある程度抑えてくれていた FFKeepUI / FFRestoreUI が一部のジョブ HUD を正常に透過できないため、同様の効果があるアドオンを導入する。
※このアドオンは作者が言っている通り、急造されたものであり不安定な可能性がある

  1. ここ を開き "Code" ボタンを押して "Download ZIP" でデスクトップ等にダウンロードする

  2. ダウンロードした `ReshadeEffectShaderToggler-FFXIV_UIONLY-main.zip` を展開(解凍)する(以下、展開したフォルダを "アドオンフォルダ" と呼ぶ

  3. `アドオンフォルダ\ReshadeEffectShaderToggler.addon` ファイルを `FF14のインストールフォルダ\game` フォルダにコピーする

  4. `アドオンフォルダ\ReshadeEffectShaderToggler.ini` ファイルを `FF14のインストールフォルダ\game` フォルダにコピーする (悪い起動方法をしている人はファイルを `boot` フォルダにもコピーする必要があるらしい)

7. FF14を起動して ReShade の動作を確認する

  1. 起動時に ReShade の起動オーバーレイが表示されることを確認

  2. `Home` キーで設定画面が開くのを確認

  3. `Settings` タブの `Effect search paths` の `+` ボタンを押して `reshade-shaders\shaders` を開いて `Select` を押す

  4. `Settings` タブの `Textures search paths` の `+` ボタンを押して `reshade-shaders\Textures` を開いて `Select` を押す

  5. `Add-ons` タブの `Copy depth buffer before clear operations` にチェックを入れる

  6. 任意のプリセットで動作するか確認する(初回はシェーダーコンパイルがあるため、プリセットを選択してから反映されるまで待つ。一部のプリセットは動作しない可能性がある。)

  7. 利用する各種プリセットから FFKeepUI と FFRestoreUI のチェックを外してプリセットを保存する

※プリセットを選んでも何も起きず、エフェクトがリストされない場合は手順 7-3 と 7-4 に誤りがある場合が殆ど。フォルダを"選択してSelect"ではなく"shaders とか Textures をダブルクリックで開いてSelect"する必要がある。

最後に(お気持ち)

  • 外部ツールにグレーはなく全て黒だから勝手な解釈をするな。

  • 海外のフォーラムモデレーターが過去に「自己責任でどうぞ」的なことを言ったらしいですが、この「自己責任で」を「許可はしないし、みつけたら BAN するかもしれんけど」と読み替えられない場合(多大なリスクを背負うことを理解できない場合)、大人しくバニラでプレイしてください。

  • 皆さんが普段レイドに行く際に気にする「必要DPS」や「各種スキル回しにおける火力差検証」はほぼ全て Act の計測由来のデータです。また、最近本家に実装されましたがそれ以前の「攻撃が物理なのか魔法なのか」といった判定も Act 由来です。

  • みなさんが大好きな演奏会イベントとかしてる演奏家さんも殆どが自動演奏ツールです。演奏もパフォーマンス(エモート)もゲームの仕様上、手動であんなに複数人がピッタリ噛み合うのは不可能です。

  • ツール憎しで永久にアフィコメントで喚いてる人たちは、なぜ最も色濃く Act とかそれ由来の情報が飛び交ってるようなスレのまとめを見て吠えてるんでしょうか。

  • 使ってる奴も鬼の首取ったかのように叩いてる奴もダブスタはやめろって話です。

  • あのツールはいいのか?これは外部ツールにあたるのか?とか小学生みたいなこと言ってないでいい大人なんだから頭使ってください。

  • この記事のお気持ち部分切り抜きでバズるの気持ちいいですか?
    それさえみなさんご自分の都合のいいように解釈されているので本当に頭使ってください。


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