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「物語」なんて浮かんだことが無い

「友人が、○○図書館的なタイトルで自分の物語をアップするホームページを持っているらしい」と小学生の頃親づてに耳にした。
小学生の頃、に。私なんかまだ一人でパソコンを操作する権利も与えられていなかったように思う。(今は色んな事に勝手に手を出してる!えらい!涙)
新しいテクノロジーに何でも飛びつくの逆を走る家庭だったので、パソコン等の環境には特に取り組みは薄く、まさか自分の考えや想像をWEB(そもそもWEBって何)上で沢山の人に見てもらおう、もらえるなんて1mmも浮かばなかった。何たって恥ずかしがり屋。

私の母は超?世間的にはまあまあ超…読書家だったので、きっとそんな子をちょっと羨ましいと思っていたのかも知れない。読書感想文書いたらお駄賃(?)なんて聞く人が聞けばこれ以上なさそうな美味しい話もあったりした。でも全く続かなかった。ちなみに今も書ける気がしない。フォーマットが何か貰えれば良かったのかも知れないけど、渡されし真っ白のノート。
そして相手はボーっとワクワクしながらSFや昔話を読む子どもだった。感想なんてあったもんじゃない。「ここが楽しかった」「ここが怖かった」くらいの感覚で楽しんでいるから書いていて薄々「こんなもん感想じゃねえな…」と、未熟ながら自分の感性を悟るのです。ジャイアンが如く「これが感想なんだよ、書いたんだからくれよお!!」と言う手もあったがそう、何たって控えめだった。

さて本題です。そんな自分の「書きたい」的な欲求の低さを噛みしめながら思いました。子供の頃空想するに任せて物語を考えたり、ふとペンを走らせた方。

何故ですか?

どういった衝動…なのか?
偶に聞く、有名な作家、しかも哲学とか○○学についてではなく人物、設定、場所、全く新しい世界を作り出した作家の第一作は、仕事の片手間に書かれたものだった、とか。人生に行き詰っている時、あるカフェで筆を執った、とか。私には、何かのきっかけで”フィクション”を書き始めるという選択肢が全くありません。今こうして日々感じた事や、調べものなどある種の事実を順に並べることは出来るのですが…例えば思い浮かべてみます。(必死に考えています)…正直ゼロから設定を考えるのに相当苦労します。全然思い浮かばない涙

…例えば…あー…じ、辞書の中の文字が、閉じている時は動いていて、開くとパッと止まる。そんな事が繰り広げられていたとして( ;∀;)「だから何だ~!」
これ。一瞬あるキャラクターが万が一にも浮かんでも、だから何となってしまうんです。これでも誰かの書いた、ヒーローが出てくる話や教訓めいた昔話やイギリスの体育座りする探偵が活躍する話、中でも魔法学校のお話しは、流石に発売日に入手する派では無かったけれどあの分厚いのをものともせず歩き読書していました。人の想像したものに上手く自分の想像を適応させるのは得意らしく、むしろ好きなことのようで。

でもなあ…うわあこのキャラクター格好いい!なんて楽しい世界なんだろう!と感じることはあっても、こんな子がいたら、とかこんな設定だったら…という妄想の方向に不思議なくらい思考が向かなくて。更に何故今こんなことに悩んでいるのかも分からなくなって来ているのですが。

だから漫画でも何でも自分の世界を創作している人って、ご本人が思う以上に私から見ると凄い、もはや”未知”の存在なんです。それを知って欲しい。なんとな~く自分の理想のキャラクターを作ってみた。描いてみた。毎日空想を膨らませてる。

いやそれ、本当に、何!!!?

そんなストレス発散手段があったら最高だろうなと思います。他人からは見えない全く別の宇宙が、無限に自分の中で膨張を続けて、しかもそこに限界が無いんです。最後には「全ては一つのドールハウスの中での出来事だった」なんてオチをつけてしまったり。よく聞く話ですね。もう一生部屋の隅で目を閉じたまま生きられそうです。
素敵だろうな…職業としての作家の方は苦労も大きいでしょうが、ハッと思い付いちゃう世界、が一切ない人間がここにいるんです。是非、幼少期からそんなことばかりしていた方の目に留まればいいな。

これからもその創造力、大事にしてくださいね。いざというときにきっと役立ちますから。

今回は「ふと物語が頭に浮かぶ貴方は凄い」についてお送りしました。
因みに写真の鉛筆は4B。
ではまた。

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