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千千分く

常日頃から浪人生然とした投稿を心がけている私でありますが、本稿ではいつにも増して浪人生らしい内容を綴っていこうかと思います。
具体的には、受験勉強のことですね。浪人生とは切っても切れない、宿命とでもいえましょうか。
計画と謳うほどのものではありませんが、自身の勉強の流れ・進め方(の予定)を大まかに定めましたので、そちらを備忘録代わりとして書き残していこうかと。

そのためにまず、勉強を「予習」「授業」「復習」「総括」「演習」という5つのフェーズに分けることにします。これといって特筆することのない、至ってオーソドックスな分類かと思います。
それぞれのフェーズにおいて、何を目的とするか、何が得られるか、そしてスムーズかつ継続的な達成には何が要されるか。これら3点を軸に、あくまで私個人の性質になぞらえて、私に合った勉強フローというものを確立するのが、本稿での試み……その初歩でございます。

※ あくまで、私個人の短期の体験に基づく、極めて信憑性の低い内容となっておりますゆえ、本当に受験勉強しなくてはいけない方は参考になどせず、自分にあったやり方を確立してください。


予習

中高6年間、ただの一度も予習など取り組んだ覚えがないのですが、浪人生活を送る過程で、とても重要な存在であると気づくことになりました。予習よりも復習がもっと大事、という言説に反論するつもりはありませんが、手放しに首肯、礼賛することもまたできません。
そもそも目的としている事柄に違いがあると私は思います。

受講の姿勢に与える影響

復習が授業内容の定着を図ったものであるのに対し、予習は授業態度の能動化を促すものと言えましょう。
集団授業という形態上、どうしても受け身になってしまうのは致し方のない事実でありますが、それをただの聴講で終わらせず、自身の到達度と抜けている穴を明確化させるはたらきが、予習にはあるように感じます。

思考停止で板書を写し、あとで見返すというのも一つ。
ですが、そうして授業で得られる成果といえば「話はわかる」もしくは「そもそもわからない」という事実のみに留まることでしょう。何もしないよりはマシとはいえ、せっかく数十分、数時間かけて取り組むわけですから、より多くの成果を見込みたいものです。

どこまではわかっていたのか、を把握することに関しては、単純なメリットが一つあります。全部を板書しなくてもいい、という点です。
数十分間フルで手を動かし続け、なおかつ前を見、サラの状態から話を理解する。これらを全て同時並行で進めていくのは、さすがに体力が削られるというもの。
いかに省エネで臨むか。言い換えると、どれだけメリハリをつけられるか。ここが予習の段階で決まるものだと思います。
わかっている部分は6,7割の肩の力で受けられる分、予習時点でわからなかった部分に集中力を回せるので、結果的に授業内での定着度合いも向上したように感じられるようになりました。

どこまでわかっていたのかをメモ

英語や国語の記号問題であれば、(迷った問題に限り)
選んだ根拠や推論の過程が後から把握できるように。

英語の和訳問題であれば、迷った訳や文構造の位置をマーク。

数学であれば、

  1. 問題を読んだ瞬間に解法がどの程度まで浮かんだか

  2. それをシームレスに記述へと移行できたか

  3. 記述するにあたって迷った点はどこか

これらを心がけるようにしました。仰々しく並べ立てましたが、大して特別なことは言っていないと思います。
こうすることで、授業で聞くべき点を予め明確にできるため、授業中に割く身体のリソースを最低限に済ませ、なおかつ脳のリソースも効率的に運用できることでしょう。まだ始めて長くないので、非常に弱い一次体験ではありますが、体感としても少し効果が出ているように感じております。

テキストに直接書き込み

授業が配布済みのテキストベースで進行する場合、私はテキストへ答えや答案を直接書き込んでおります。これで得られた効果としては、テキスト(問題)を授業後に見返す習慣を定着させることができた、という一点に集約されますね。

これは復習の項にも繋がる話なのですが、復習の際にもう一度問題を読む(できなかった問題は解く)ことが肝心要でしょう。予習段階の自身の書き込み付き問題文は、

  • 何をわかっていなかったのか

  • 何をわかったのか

  • 授業で講師はどうしていたか

これらをいっぺんに想起するトリガーとなります。完全に頭もしくは手で再現できなければ、板書ノートやメモを見返して解消することができます。別にノートに書いてもいいのですが、私は「テキストを見直す」習慣をつけたかったため、このような手段に踏み切りました。

授業

多くは予習の項で述べた通り、授業態度にメリハリをつけられると、授業の質も向上を見込めるかと思います。

数学の板書

加えて、こと数学に関しては、板書の答案を写経するようにもしています。板書の答案はもちろんのこと、九分九厘間違いのない模範解答です。そして、大抵は自身の答案に比べて、正解に近い答案です。
なので、ここはとりあえずで写し、写しながら「ここは自分の書き方で充分だな」「ここは書かなくてもいいのか」など、自然に答案作成の思考へと自身の頭を持っていくことにも繋がります。

さすがにまだまだ実感を得られるほど実力が身についておりませんが、漠然と答案の全体像をイメージするのに一役買っているような感覚は、僅かながらに存在します。これからも継続していきたいものです。

英語のメモ

板書や講師の言うことをメモするのはもちろんですが、知らない表現や馴染のない訳を見かけたときには、それも一緒にメモっています。その訳が単に文脈で判断されたものなのか、はたまた単語本来の語意に沿ったものなのか。それを自分で使えるように、といった具合に。

地理の板書

「これ知ってるなー」という事項はあえて書かないようにしています。
というのも、先に挙げたメリハリの話に遡りますが、何でもかんでも写していると疲れますし、他に(自分にとって)大事な箇所をルーズにいなしてしまう可能性がありますし。頭に残そうというはたらきで、かえって定着しやすくもなったりするかもしれません。

復習

私の通っている予備校では「当日復習」と「一週間後復習」が推奨されており、私もそれに従っているわけでありますが、これはかなり効果を実感できております。
予備校の時間割は年間を通して、基本的にイレギュラーが発生しづらいもの。つまり、終わる時間が固定されているわけです。その日の授業が終わってから、自習室に寄って、その日のテキストを見返す。この一連の流れを、自然とルーティンに組み込めるのは大きいですね。

当日復習の試行錯誤

序文で述べた通り、本稿は「いかに勉強フローを確立するか」の試行錯誤を記した備忘録です。なので、まだ着工できていない計画も多々あります。以下に挙げるものも、その一つです。

当日復習はテキストを見返す。それは当然します。
間違っていた問題を解き直す。これもマストです。
加えて、私は「板書の整理」という工程も効果があるのではないかと睨んでおります。

板書のオンライン化

板書を整理するといっても、ただ綺麗に書き直すだけでは面白みに欠けるというもの。そこでいっそのこと、ノートアプリに板書を(手動で)移行してしまおう、と考えた次第でございます。

これは総括の項でも述べるつもりなのですが、私は「書きながら考えをまとめる」タイプの人間です。そのため、自分でまとめることにはかなりのメリットがあると思っております。
具体的な予定としては、先日購入しました Goodnotes 6 というノートアプリを用い、授業後に自習室にて、その日の板書やメモをディスプレイの白紙に書き直す、といったものです。
科目ごとにその形態も変わってくるでしょうが、大まかな流れはこんなものでしょう。

各科目の Goodnotes 利用方法

これもあくまで予定の話にはなるのですが、各科目の授業形態を意識しつつ、おおよその流れとまとめ方を本稿にメモしておこうと思います。

  • 英文法:まとめプリントの必要部分のみをまとめ直し。該当の文法事項が用いられている問題の英文を、例文として添書。

  • 英語構文・読解:板書やメモを元に問題文書き起こし。

  • 数学:全授業を通し、問題解説→板書の流れなので、板書の模範解答再現で充分。問題文はスキャンしたものをペースト。

  • 古文:授業前に問題本文をスキャン。Goodnotes で直接書き込めるようにしておく。それを用いて、あとは板書の再現。

  • 漢文:おそらく古文文法と同じ要領。

  • 化学:板書の再現で無問題。資料や写真も積極的に活用。

  • 地理:基本は板書やメモのまとめ直し。特に分布に関しては、地図素材を用い、塗り分けや記号の割り振りなどを定義。

  • 世界史:授業後の当日復習では、ひとまず板書やメモのまとめ直し。

社会科目に関しては、自学と並行しての授業となるので、夏までには一通り自身のまとめノートを仕上げておいて、授業にて修正・添加といった形にもっていきたいですね。
また、現代文はどうにも良いまとめ方が思いつかなかったのと、そもそも見返してどうするのか、という考えが拭えなかったため、授業後にまとめるという工程は踏まないことにします。

せっかくのオンラインですので、レイアウトも凝ったものにしたいところですが、当日復習の段階ではとりあえず板書を整える程度に留めておくことにします。全体像を掴めてから体系的にまとめたものを最終版とするつもりですので。

総括

本稿の終わりというわけではございません。当日復習にて暫定まとめノートを作成するわけですが、このまま漫然と放ったらかしにしてしまっては、単に写経の手間が増えただけです。

ネット文明の何と言っても素晴らしい利点は、やはり大量生産・大量複製コピー・アンド・ペーストでしょう。その汎用性たるや、活版印刷などとは比べものになりません。そして、私は現代の消費文明に生きる消費者。これを存分に活用しない手もありません。

一度まとめたノートを無駄にしないよう、その中から要素を引っ張ってきて、科目(もしくは単元)全体を引っくるめた、完全個人用まとめノートを作成するのです。ルーズリーフだとこうはいきません。
ただの切り貼りではまとまりませんから、最終的には、体系的に、よしなに。機動力ではやはり手書きに軍配が上がりますが、修正力ではオンラインに勝るものはありませんね。

可能な限り情報量を少なく

試験前日あるいは当日に見返すことを想定した総括ですので、やはり簡潔であればあるほど望ましいことこの上ないでしょう。
総括ノートというのは、謂わば外付けHDDのようなものです。入試本番においては、自身の手と頭しか使うことは許されておりませんので、外付けのデータ量がいくら多くとも無用の長物となる未来は目に見えています。

どうしても覚えられなさそうな事項のみを記載するように心がけるとともに、そのために可能な限りは自身の頭に叩き込むことを念頭に入れ、総括の工程に取り組みたい所存でございます。

演習

ひたすら手を動かすのみ。
ひたすら数をこなすのみ。

過去問演習

私自身、演習はまだそこまでこなせていないため、完全な皮算用の話にはなってしまうのですが、過去問演習に取り組む際は一つやってみようと思うことがありまして。

以前、友人から教えられた ベテランち という YouTuber の方がおっしゃっていたことを真似させていただこうかと思います。雷獣 というグループ系のYouTubeチャンネルも運営しているようですね。

仔細は動画内で語られているため、私の方からは割愛いたしますが、各問のフィードバックを記録する、というのは意外に盲点でした。戦略として非常に有用だと感じたため、僭越ながら参考にさせていただきます。

共通テスト過去問演習

浪人生にもかかわらず、共通テストの勝手は未だに掴めていないため、夏の終わりまでに最低インプットは終え、アウトプットの演習の精度を上げるフェーズにまで持っていきたいところです。

とにかく時間配分・時間短縮を意識しつつ、共通テストレベルの簡単な問題ですし、せっかく時間のあることですし、科目によっては本気で満点を狙いにいこうと思います。どうせ目指すのなら満点目指す方が面白いでしょうし。

数学、国語は真剣に満点を狙います。全問正解に固執して時間配分を見誤っては本末転倒ですが、問題のレベルとしては充分に射程範囲内ではあると考えていますので、狙いたいですね。

今年は勉強

こんな場末も場末の note に足を運んでくださる方もいらっしゃるということで、今回は少し真面目な内容を書かせていただきました。いえ、普段から真面目に書いてはいるはずなのですけどね。頭を使っていないという点を除けば。

まだ計画段階ということもあって、尻すぼみになった感は否めないですけれど、とにかく今年は勉強の習慣・フローを確立するぞ、という意気込みで取り組んで参りたいと思います。

何度も述べているように、本稿は勉強計画のたたき台でございます。ですので、勉強を今後進めていく中で、計画に手を加えることも少なくないかと思われます。追記や修正なども適宜。

しかし、なんともまぁ……
受験生の皆さんは、こんなに勉強していたんですね。正直、かなり驚いております。
勉学そのものに苦楽は感じ得ませんが、将来ゆめのキャンパスライフを見上げて、私も今年は1年間、きちんと受験生を全うしたいと思う所存でございます。

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