地下鉄の指示版に書かれた英語からいろいろと学べました!
地下鉄に貼られていました。下段の unstaffed という見慣れない英語について考えたいと思います。
「無人」が unstaffed と訳されていますが、これは、
un (打ち消し) + staff (従業員) + ed (動詞化)
から「従業員がいない」=「無人の」と推測しやすいと思います。
※ staffed は過去分詞なので、この staff は動詞であり名詞ではないのですが、staff (従業員)と名詞として書いたのは、理解をしやすくするためです。
unstaffed store「(店員が誰もいない)無人店舗」、
unstaffed station「(係員が誰もいない)無人駅」
などがあります。
動詞としての staff は、「(人を)配置する」という意味があります。これも従業員(staff)は組織内のどこかに配属されるということから理解しやすいと思います。
すなわち、unstaffed は「従業員を配置しない」=「無人の」になるのです。
私はこの unstaffed に少し違和感を感じましたが、それは unstuffed の方がピンとくる英語だからです。綴りがほぼ同じなのでややこしいですね。
stuff は名詞では「物、事柄」ですが、動詞になると「詰め込む」「詰める」という意味になり、よく目にします。(逆に「配置する」の staff はほとんど目にしたことがありません)
stuffed animal「(中に何かが)詰め込まれた動物」=「ぬいぐるみ」
She stuffed the empty suitcase with clothes. 「彼女は空のスーツケースに服を詰め込んだ」
この stuff が unstuff になると「(中から外に)詰めたものを出す」という意味になります。
She unstuffed the overfilled suitcase. 「彼女は中がいっぱいのスーツケースの中身を出した」
Did you unstuff the pocket completely?「ポケットの中身を全部出した?」
駅で見つけたちょっとした英語から un-、 staff の動詞の意味、stuffの動詞、unstuff の用法などいろいろと学べるのは、言葉としての英語の魅力の一つですね。
Learning English is a lot of fun!
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