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ちょっと苦手な want と wish と hope の違いを Quora と AI を使ってじっくり考えてみました。

今回取り上げた表現は wantwishhope の3つで、全て「〜を望む」いう願望を表す語です。

なぜこの3つを選んだかというと、私自身がなかなかその違いを覚えられない“苦手な”語句だからです。皆さんはなかなか頭の中に定着しない“苦手な”語句というのはありませんか?

なぜかこの3つの語句を使う段階になると、違いが頭から抜けていってしまいます。それはスピーキングの時もライティングの時にも言えます。ですから、I wish to ... 、I hope to ... などといつも適当に使っていました。

そういうこともあって、今回もう一度これらの語句を深掘りしてみようと思いました。

今回は、世界最大級の Q&AサイトQuora から wish と want と hope の違いについての回答をまとめたものからスタートしたいと思います。Quora は世界中の専門家が様々な質問に答えてくれるサイトで、とても信頼のおける回答を得ることができるため、一時期は使いまくっていました。また機会があれば、Quora についての記事を書きたいと思っています。

“If someone merely wishes to conquer the highest mountain peak, they’ll likely never get anywhere. A person who wants something, on the other hand, starts without waiting for golden opportunities. They remove obstacles and make no excuses.” (Quota)

Quora

wish: 山の最高峰を制覇したいと願うだけで、どこにも到達できないだろう。

⇨ want: 絶好の機会を待つことなく今始める。障害を取り除き、言い訳をしない。

hope: to me is something you can’t really provide for yourself, so you “hope” for it. You hope the party goes well… you hope your car doesn’t run out of gas before you make it to the station. (Quora)

Quora

hope: 自分で“願う”もの。パーティーがうまくいくことを願う......駅に着く前に車のガソリンがなくならないことを願う。

wish と want は少し極端な説明になっていますが、wish が叶えるのが難しい願望で、want が何かをしたいという強い願望を表している語であることがわかります。hope は自分自身ではコントロールできないのでそうなって欲しいと願うことを意味します。

次は ChatGPT の回答です。

Want to" expresses a strong desire or intention to do something. (何かをしたいという強い願望や意思)

"Wish to" expresses a desire for something to happen, often with a sense of longing or yearning. (何かが起こったりすることへの願望を表し、しばしば憧れを伴う)

"Hope to" expresses a desire or expectation for something to happen in the future. (将来何かが起こったりすることへの願望や期待)

For example:
- "I want to go on vacation next month."
- "I wish to find true love someday."
- "I hope to become fluent in Spanish by the end of the year."

ChatGPT

wish は仮定法で使われることから、憧れを伴うのは理にかなっています。want は何かがしたいというストレートな願望を表しており、hope は願望は願望でも自分で願ったり期待するレベルの語であると理解できます。

この hope は、メールや手紙の最後に “I hope to see you soon.” などと書きますが、これもあなたに将来会いたいという希望で、それは相手次第だという意味合いを持っているのでしょう。

もし メールの最後に“I wish to see you soon.” と書けば、「あなたに会うのは無理っぽいですが…」となってしまいます。

また “I want to see you soon.” と書けば、「あなたに絶対会いたい」という強すぎる願望になってしまうので、I hope to ...が一番適切なのがわかります。

私も hope to... に関しては、メールの最後にいつも書いていたのでその語感はなんとなくわかっていたのですが、wish は want と同じ感覚で使っていました。仮定法は知っていたのですが、wish to... なので want to... の方に引っ張られていました。

最後に、以前アメリカの友人が、「want を使いすぎると子供っぽく聞こえることがある」と言っていたのを思い出したのですが、want は「〜が欲しい」というストレートな表現なので使いすぎると何かをいつもねだっている子供のように感じられるからそう言ったのではないでしょうか。

やっぱり英語って奥が深いですね・・・でもそれが最高に面白いですね。

Looking forward to seeing you soon.  Thanks.

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