ニュー速VIPで同級生と再会したろくでもない話

誰かに直接話す事もないであろう、ネットのこういう場所でぐらいしか語れない思い出を垂れ流そう。
noteでの名前がマシュマロ専務なのでオレの苗字をマシュマロとして書く。
20XX年のあの頃マシュマロことオレはニュー速vip板という掲示板で草を生やしまくる行為に勤しんでいた。
当時で言うvipperという奴だった。
血湧き!肉!踊る!!ようなイベント、いわゆる「祭」を日々求めていた。
そんなある日、無数に乱立するどうでもいいスレの中あるものを発見する。
「ある場所にX万円隠してきた」
内容はこうだ。
ある場所にX万円を隠した。
その場所は直接は示さず暗号として書き込む。
探せ!X万円はそこに置いてきた。

世はまさに大謎解き時代。……とまではいかないが、それから様々な憶測や罵詈雑言を経て数日経った明け方、ひとつの答えにたどり着いた。

某公園のどこかにあるんじゃないか?

見つけたとして金は誰の物になるんだろうか?
こういうのって拾ったら貰っていいものなのか?
貰ったとして税金払わなきゃいけないよな?            

という疑問が今でこそわくものの当時はそんな事は考えず、見付けたら見付けたグループで山分けする以外の選択肢や困惑は存在しなかった。「しかしそもそもどうせX万円なんてありゃしないんだ。これは釣りだ」という所だけ妙に冷静だったが、たとえX万円がそこになかったとしても祭に乗っかって騒ぐチャンスを逃す手はないと思い、
実際の最寄り駅からやや離れた「○○駅から向かうぜ」という内容の書き込みをして身支度を整えてる時ひとつのレスがついた。
「俺もそこから行くわ」
ならば合流しようとなり、○○組として現地へ向かう事になった。

午前5時半頃、○○駅前にて合流。徹夜にもかかわらずこれから始まる宝探しに心をときめかせたオレらは非常にハイテンション。最高にハイって奴だった。だがそれもつかの間、合流した仲間が突如真顔になり一言放った。

「……マシュマロ?(ガチの苗字)」



つづく

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