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飲食店新規立ち上げまとめ① 業種別開業資金

滋賀の飲食店関係者様向けの情報を発信中

こんにちは!
滋賀の情報誌「poplead」編集部のワダです。
滋賀の飲食店関係の皆様へ向けて情報を発信するためにnote を更新しています。


飲食店新規立ち上げまで

前回までは居酒屋の開店まで、ざっと流れをご紹介していましたが
今回から数回にわたって、飲食店が立ち上がるまで準備するものや心構えについてご紹介できればと思います。
今回は開業資金について。

業種別開業資金まとめ

開業資金の内訳は主に5つあります。
物件取得費(家賃の6~10カ月分)
内装・外装工事費(居抜き物件で200万円~、スケルトンで500万円~)
厨房機器・設備費(調理台、シンク、冷蔵庫など100万円~)
備品・消耗品費(食器、調理器具、什器など30万円~)
運転資金(家賃・水道光熱費、食材費、人件費など半年分)

業態や出店エリア、立地、居抜き物件やリースを活用するかどうかなどによって必要な資金は変わりますが、1つの目安として初期投資額は「60~80万円×坪数」程度かかるといわれています。業態ごとに、具体的な費用やメリット・デメリットをご紹介します。


小さい飲食店の場合


飲食店を起業する際は、リスクを極力抑えるために10坪前後の小規模な飲食店から始めるケースが多い傾向。
開業資金や運転資金、人件費などをなるべく抑えて店舗を運営することができ、必要な自己資金は500万~1,000万円程度が目安になります。また、小さな飲食店は現金払いが多く、手元に現金が残りやすい点もメリット。

一方で、席数が少ないため1日の売上が限られるほか、大手チェーンのように食材を大量に安く仕入れられない、従業員が少ないため1人休むだけで店を回せなくなるリスクが高いなど、小規模店ならではのデメリットも。


居酒屋の場合


居酒屋開業の際に必要となる資金は、立地や物件、席数によって大きく異なります。初期投資額の目安である「60万~80万円×坪数」に照らし合わせると、20坪の物件で1,200万~1,600万円程度

居酒屋は1人客やグループ、学生からシニア層まで、ターゲットとなる客層が幅広く、アルコールの価格設定などによって利益率を高くできる点もメリットです。

一方で競合が多く、近年は「ネオ居酒屋」「寿司酒場」など趣向を凝らした居酒屋が人気を集めており、近隣店舗との差別化がいっそう重要に。さらに、コロナ禍においては休業・時短営業・酒類提供自粛などの対応が求められる点も注意が必要です。



焼肉店の場合


焼肉店は“ごちそう感”や“特別感”は老若男女問わず幅広く集客できるポイントになっており、コロナ禍でも好調。

一方で、臭いや煙が発生するため、ロースターや吸気ダクトなど専用の設備投資が必要となります。通常の飲食店よりも開業資金は高く、初期投資額は1,000万~3,000万円程度が目安。
物件によっては焼肉店の出店がNGだったり、「ガス容量10号(1時間当たりの使用最大流量が10㎥)以上」「近隣に迷惑をかけないように建物の屋上までダクトを引き上げる」などの条件が付いているケースもあるので、事前にチェックが必要です。




カフェ・喫茶店の場合


10坪前後の小規模なカフェ・喫茶店の開業資金は、平均500万~600万円程度と比較的ハードルは低め。近年では居心地のよさやこだわりのメニュー、「読書カフェ」「ギャラリーカフェ」といった独自の雰囲気やコンセプトを売りにした店が注目を集めており、オーナーのこだわりや趣味を反映しやすいという特徴があります。

なお、かつては「喫茶店営業」が食品衛生法で定められていたため、喫茶店は「食品衛生責任者」の資格のみで開業できましたが、2021年6月以降は食品衛生法の改正により喫茶店も保健所への「飲食店営業許可」が必要になり、厨房や空調などに細かい規定が設けられるようになったので注意が必要。


ありがとうございました。
次回はコンセプトの決定から開業準備までをご紹介予定です。


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