「図書館マルシェ」でお会いしましょう

おはようございます。

ポプラ社図書館部の営業Tです。学校図書館さん・公共図書館さん・外商書店さんの窓口として、九州地区を担当しています。これまでは九州をくまなく営業車で走り回っていましたが、今はそれができませんね。

本日、この3ヵ月準備をしてきたイベントが、本番を迎えます。その前に、少し気持ちをまとめておきたくて、自分でも整理しておきたくてnoteすることにしました。

例年であれば、4月以降、いろいろな学校や図書館にお邪魔し、見本を見ていただいて、図書の選定のお手伝いをしていました。各地の展示会を訪問し、そこで出会う司書さんや先生方に、図書の活用法やセールスポイント、いろいろなキャンペーンのご案内をしていたのですが、今年はそれができませんでした。新型コロナウィルスの影響ですね。

図書館にはさまざまなサービスがありますが、その中でも選書はウェイトの大きな作業のひとつだと思います。その選書が、例年通りにできない状況になりました。いつもカタログでのみ選書をしているという学校や図書館ももちろんたくさんありますが、各地の展示会や巡回販売という見本サービスで現物を見て選定されるケースも少なくありません。ただ、今年はそれができなくなりました。

学校の図書館の蔵書は、全国の出版社が刊行する無数の本の中から、書店さん、司書さん、先生方の厳しい審査の目にかなった本が選書され、購入されています。子どもたちの手に届くまでに、たくさんの人の目が通って、安心して子どもたちに手渡すことができる本が学校の蔵書になります。

その選書が例年通りにできなかったら。健全な選書ができなかったら。ここは、全国の司書さんや司書教諭の先生方が大変ご苦慮なさっているところだと思います。

そこで、すこしでもという思いから、オンライン展示会ができないかと考えました。そして、やるからにはセミナーも一流の方にお願いしたい。弊社1社だけの情報しか得られないのでは司書さんには物足りないだろうから、業界を見渡す視野を持った方からのお話を聞きたい。コロナ禍における図書館運営は、当初想像した以上の厳しさがありました。そこで全国の司書さんからコロナ禍における活動をお話しして欲しい。
展示会以上の部分を欲張りました。これは、趣旨に賛同してくださった社内外の方々のお力なくては実現できませんでした。

もちろん、現物を見ることができたり、対面してお話しできるならば、その方がずっといいんです。図書館は冊子体の本を多く扱っています。電子体ではなく。ならばお伝えする方法も本来はリアルがいい。オンラインイベントは「コロナだから」というつもりでした。当初は。

イベントの参加募集を始めてから、その気持ちが変わりました。自由筆記でいただく「イベントへの期待」の項目に、とても温かい感想がたくさん寄せられたからです。これまで、地方在住で展示会にはなかなか行けなかった。見本依頼がうまくいかなかった。時間のやりくりが難しい。さまざまな理由で、去年までの私たちではお会いできなかった方々が、今回のイベントを楽しみにしてくださっていると感じています。

今、書店がない自治体が増えていて、自転車や徒歩など、子どもが自分の力だけで本屋さんに行くということが難しくなっています。特に学校図書館は、その存在を強めていると思います。子どもの本の出版社のひとりとして、その支援やサポートができたらうれしいと思っています。オンライン選書イベントがそのサポートのひとつになれたらうれしいです。そして今後も、オンライン選書イベントが、これまでのいくつもの選書方法のひとつに加わるといいなと思いました。

長くなりましたが。所信表明じみたこととして。

本日は、みなさまのご来場を楽しみにお待ちしております。

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