心の中に猫、始めました。

はじめまして。
心の中で猫を飼いはじめました、西垣ポプラです。

息苦しさを感じている10代の子に、
なんとかして手を差し伸べられないだろうかと
大人になって、ずっと考えていました。
なぜなら、わたしが苦しかったとき、
助けてくれた大人が、いっぱいいたから。
今度はわたしが誰かを助けたい、と思っていました。
だけど、どうしたらいいかはわからなくて
気づけばまた自分が、少し苦しくなっていて。

わたしも今、ちょっとだけ、苦しい。
これから先、どんな風に生きていいか、わかんなくなってるんです。
でも。そんな今だからこそ。
できることがあるかもしれないって、ふと気がついて。
猫さんを、心の中に召喚していました。

猫さんが言っているとおり、わたしは
人と話すことが大好きです。
特に、人の話を聞くことが、好きです。
聞き上手だねって、褒められたりとか
話しやすいって、褒められると
すごくうれしい気持ちになります。
でも、実は、人の話を聞いて
それに相づちを打ってるだけで
わたし自身も、癒されているのです。
たぶん、そういう性格なんだと思います。

だから、猫さんを通じて
いろんな人と、お話ししてみたいなって
思ったんです。
それはもちろん、ほんの少しでも、
誰かの心の拠り所になればっていうものでもあるし
同時に、今すこーし息苦しいわたしの
心の拠り所でもあります。

夏の終わり、新学期。
もう学校に行ってる人。行けてない人。
学校がしんどいなら、死んでしまいたくなるほどつらいなら、
どうか逃げて、命を守って、って
わたしは切に思います。
でも、それは決して簡単なことじゃない。
家庭の事情、将来への不安、いろんな理由で
逃げたくても逃げられなくて、だから苦しい
そんな子の方が、もしかしたら多いかもしれない。
それならせめて、心の逃げ場を作ってほしい。
ネットでもいい。本でもいい。一瞬でいい。
心が逃げ込める場所をつくってください。

そして、その逃げ場のひとつに
猫さんが、なれたらいいなと思っています。
すぐに返事をすることはできないけれど
あなたの声を、猫さんは聞きます。
猫さんと一緒に、わたしも聞きます。
泣いてもいい。笑ってもいい。
つらかったこと、うれしかったこと。
よかったら、聞かせてくれないかな。
ただ、話しかけてくれるだけでいいんだ。
くだらない話だって、いっぱいしよう。
解決策なんて大それたものは、
きっと教えてあげられないけど
聞いてあげることだけは、できるから。
ひとりじゃないよ。
猫さんは、あなたの心の中でだって
飼うことができます。

生きにくい、世界だけど。
わたしたちと一緒に、生きてみてくれませんか。

10代の子じゃなくたって、
もちろんいいんです。
ユウウツだったり、息苦しかったり
なんとなく、寂しかったり。
ただちょっと、猫さんと話してみたい。
どんな人でも、わたしたちは話してみたいです。

すこし、ひと息ついて
猫さんと、のんびりしてみてください。

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#8月31日の夜に