縁起が良い街

2021年1月26日、BANZAI JAPANの3rdシングルがメジャーリリースされた。
過去2作のシングルに続き、今シングル収録の『縁起が良い街』では作詞と作曲(共)を担当。毎度ありがたいことです。
曲の制作メモとしてごちゃごちゃと綴っておきたいと思います。

新曲制作のお話を頂いた昨年の夏頃を振り返ると、自分も世間の人々と同じように進む道を塞がれてしまったようなネガティブな状況に相当疲れていた気がする。
暇はいくらでもあったのに思うように曲が作れず余計にストレスを溜め、それを発散するための「あつまれ どうぶつの森」ばかり捗る日々だった。
曲が出来ても一向にサウンドメイクが進まないことに焦りはじめ、この煮詰まりをどうにかせねばと、今回はアレンジを他の方に任せることにした。
自分にとっては初の試みであったが、アレンジャーさんが大ベテランということもあり、思い描いていた通りの素晴らしい仕上がりとなった。
歌詞カードのクレジットを見てもらえればわかるように、この曲には多くのプロフェッショナルなミュージシャンが参加し、聴けば聴くほど上質な音が散りばめられている。それは実に耳心地の良い音楽だった。
自分一人の力ではとても辿り着けないサウンドだ。

『縁起が良い街』という曲名は、ずっと昔から自分の頭の引き出しにしまってあった言葉だったりする。
まだバンド活動をしていた頃に「『聖☆おにいさん』の主題歌を作るとしたら」という妄想から思いついたもの。
結局それは妄想だけで終わり、曲を作り始めることもないままバンドは活動を終了してしまうのだが、その後も『縁起が良い街』という語感の良さをずっと気に入っていて、いつかその曲名で改めて曲を作ろうと思いつつも、そのうち引き出しにしまったことを忘れてしまっていた。
今回の曲が仕上がって歌詞に取り掛かろうとした際にふとこのタイトルを思い出し、今の時代にも合うような気がして、引き出しから取り出して徐々に言葉を膨らませていった。
そんな個人的な思い出がひとつ。

歌詞については、こんな時代だからこその人との出会いの歌。
ずっと家に引きこもっていて気が狂いそうだけど、またいつか街へ出て人と出会えますように、という願いを込めて。
細かいニュアンスのことだと、ありふれた和の言葉を無理に入れるのはもういいだろうと。やり尽くしたのでそこに縛られるのはやめにしようと。且つ、ずっと心がけてきた品の良さも損なわれぬような言葉遣いは忘れずに。
過去曲と同じユニバースであることを仄めかしたり、その歌詞を振り付けで表現するためにダンスのmaco先生と相談して考えてもらったり、という部分は長い付き合いだからできるワザ。

歌割りについて。
めい・ふみのダブルセンターとまでいかなくとも、BANZAI JAPANというグループのこの2本柱を中心に固めた歌を作りたいなぁとは常々思っていた。
今回の曲は最初から意識的にそうしたわけではなかったが、いざ歌入れが近づくとその形がしっくりくるのではないかと閃き、それが良い結果へと繋がった。今回特に難しい歌だったと思うが、二人の歌唱力・表現力は流石のものだった。
落ちサビはなにがなんでも、めい・しおり・あゆみで固めたかったのでレコーディングでは何度もテイクを重ねた。これは上記のユニバース的な繋がりとして。

そんなところ。
縁起が悪いこと続きの世の中で、あれこれ考えて愛を込めて縁起が良い歌を作りました。
沢山聴いて楽しんでもらえればなによりです。


最後まで読んでくれた人だけに、デモ音源の初期テイクをこっそり公開したところでごきげんよう。
サビが全然違う。


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