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ポップインサイト創業記

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会社創業の悪戦苦闘について、経験・学びの言語化もかねて創業記として振り返っていきます。起業を考えている人に参考になるよう、できる限り具体的な内容を伝えていきます。
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2020年10月の記事一覧

ポップインサイト創業記(50)〜後の役員 木島さんの加入

ポップインサイト創業3年目の2015年1月に、木島さんという後の役員が加入しました。今回はその際のエピソードを紹介します。 パートナーと良き人間関係を作れる営業担当を探す創業3年目当時のポップインサイトの課題としては、OEM展開が変わらずメイン路線だったので、パートナーとしっかり人間関係を作って営業できる人材が必要だと感じていました。 そんな時に、人間関係的な構築をしながら営業を進めていける人という事でパッと思いついたのが、就活支援をしているJobweb(ジョブウェブ)と

ポップインサイト創業記(49)〜初めての菓子折り謝罪

ポップインサイトは、創業してからM&Aでバイアウトするまで、クレームやトラブルがほぼありませんでした。訴訟も債権放棄もなく、手堅く経営することができていたのです。しかし実は、1回だけお詫びに行ったことがあります。今回はその時のエピソードを紹介します。 任せていた案件にクレームが・・・これまでお伝えした様に、起業時からずっと私が一人で全ての営業を担当していました。しかし、創業2年目から、少しずつ他の社員にも任せるようにシフトしていました。もちろん全てのメールなどの内容には目を

ポップインサイト創業記(48)〜初めての銀行融資

創業2年目に入り、借り入れに関しては考えを変える必要を感じていました。今回はそんな金融機関からの借り入れに関するエピソードを紹介します。 安定経営のために考え方をシフトする私は元々起業した時点では、「絶対に借金はしないようにしよう」と固く心に決めていました。私と共同創業者の喜多君の、それぞれの貯金や家族や親族から借りた700万円が初期の資本金でした。 「もしこれを食い潰してしまったらお終いにしよう」という事で、断固借金しない派でやっていたのです。ずっと会社勤めだった経験か

ポップインサイト創業記(47)〜「ユーザ行動観察士」立ち上げのチャレンジ

今回は、創業2年目にユーザーテストの「資格」を作ろうと思って少々失敗してしまった、というエピソードを紹介します。 ユーザーテストを広めたいという思いから着想した資格化私は“ユーザーテストを世に広げて行く”というのがポップインサイトのミッションであると考えていたので、「これを実行する上で、どういう選択肢があるか」という事は日夜考えていました。 競合と衝突しない「OEM方式」で使ってくれる所を広げていき、前回の記事(参照:(46)〜「なら連想」でのパートナーのマインドシェア開

ポップインサイト創業記(46)〜「なら連想」でのパートナーのマインドシェア開拓

創業2年目は、リモート営業に少しシフトし過ぎたこともあって、新たな大口のビジネスパートナーの開拓はほとんどできませんでした。そんな中、よりサービスを向上させる為に新しいコンテンツ作りにチャレンジした、というエピソードをお伝えします。
 啓蒙の必要性を感じる創業2年目の2014年は、比較的順調に回っていました。特に新しい案件もなく、普通に現場でスムーズに回っているようなイメージです。特に、4月から7月の4ヶ月間は大きな問題もなく、穏やかに進んでいました。 大きなトラブルもな

ポップインサイト創業記(44)〜リモートワークの最初のきっかけは中国

ポップインサイトでは、2014年から全面リモートワーク化を進めてきました。今回は、そんな世間に先立ってのリモートワーク化を始めるきっかけとなったエピソードを紹介したいと思います。 高校からの友人、面白男Kくん高校、大学が私と一緒で、非常に仲良くしていたKくんという友人がいます。彼は早稲田大学を卒業して、京都大学の大学院に行ったという、優秀な頭脳の持ち主です。しかし同時に、彼はとてもユニークで変わった面があって、印象としては奇人変人とも言えるような「面白男」でもあります。

ポップインサイト創業記(45)〜初社員はシングルマザー

今回は、ポップインサイトが、初めての縁故ではない社員採用から全面リモートワーク化へと繋がって行ったストーリーを紹介します。
 外部からの社員採用を考え始める創業2年目の2014年当時、事業が順調に推移していて仕事も増えてきていたので、そろそろ正社員を採用しようかと考えていました。その際に、これまでは自分達の友人や知人などの縁故からの採用だったところを、全くの外部から社員採用をしようと考え始めていました。 それまでは、パートの人たちに動画のチェックとか部分的な仕事をお願いし

ポップインサイト創業記(43)〜早すぎたオンライン営業

今年、リモート会議やオンラインセミナーのウェビナー、オンライン商談など、リモートでビジネスを行うことが当たり前になりました。実は、私は創業2年目の2014年からオンラインでの営業やウェビナーを積極的に行っていたのです。今回はその時のエピソードを紹介します。 コンサルの勧めでオンライン営業にチャレンジ創業して1年が過ぎ、比較的順調に事業が進んでいたこともあって、さらなるブラッシュアップの為に営業のコンサルタントに入ってもらいました。 このコンサルタントの人は、当時としてはか

ポップインサイト創業記(42)〜定性調査の全自動レポート機能をリリース

ポップインサイトでは、顧客に役立つことができるように、新たなサービスの創出に繰り返しチャレンジしていました。今回はそういった取り組みが後に大きな形に繋がっていったエピソードを紹介します。 より良いカスタマーサービスへのトライ当時一般的に行われていたユーザーテストのサービスは、ただ調査した動画を届けるだけという形のもので、クライアントにとってかなり扱いにくいものでした。 モニター会社のアンケートの場合であれば、ざっとデータを取って、その数値結果を自動で集計や分析して、自動で

ポップインサイト創業記(41)〜モニターとの関係性を重視したことが、リモートワークやクラウドソーシングに繋がる

ポップインサイトにとって、自宅などでユーザーテストを行ってくれる“モニター”はなくてはならない存在です。今回は、こういったモニターの方々との関係性を重視したことが、後のリモートワークやクラウドソーシング事業につながったというエピソードを紹介します。 ポップインサイトにとって、モニターはとても大切ポップインサイトの業態は、まずアルバイトとしてユーザーテストを実施してくれるモニターを集め、その上でユーザーテストを導入したいという顧客(クライアント)を募り、社員のリサーチャーがク