見出し画像

どっちが好き?

7月は春学期のまとめの月でした。私は今4年生ですが、3年生は越境活動の振り返りをゼミの時間にみんなの前で発表するタイミングがあります。どこに行ったか、誰と会ったか、そこでどんな学びや発見を得たかみんなで共有をします。今回は1人の後輩の発表とそのやりとりの時に大切だなと思ったことを書きたいなと思います。

そのゼミ生は「MUFJライブラリー」について発表をしていました。まちライブラリーのうちの一つなのですが、そもそもの定義としては以下のような感じです。

みんなで本を持ち寄り育てる「まちライブラリー」です。まちライブラリーとは一般社団法人まちライブラリーが提唱する活動で、メッセージを付けた本を持ち寄って町のあちこちに本のある空間をつくり、持ち寄った本を紹介しながら人と出会おうという活動です。皆さんのとびきりの1冊をきっかけに会話がはずむ、コミュニティが広がる、そんなライブラリーを目指しています。

一般社団法人 まちライブラリー

私は別の活動で静岡県焼津市に行っており、そこで「みんなの図書館さんかく」というまちライブラリーの存在を既に知っていたので、比較しながらどう違うんだろうという視点で発表を聞いていました。そして「MUFJライブラリーは普通の図書館みたいに静かに本を読む雰囲気じゃないのかなあ」という疑問が起きたので質疑応答のタイミングで質問してみました。すると図書館ぽい感じではなく、お話しする人がいたり、同じ空間でイベントをやっている人たちがいたりと賑やかな空間だだったそうです。

「じゃあさんかくと同じ感じなんだあ」と私が思っていると長岡先生が一言。

「図書館ぽい雰囲気なのかっていうより、どっちの雰囲気がいいと思うのかが大切なんじゃない?MUFJライブラリーは図書館のような雰囲気じゃない方が大切だと思ってるからこの場を作っていると思う。」

と言ってくれました。確かに私は越境などを通して、世界が広がり、比較対象は増えたかもしれません。でも4年生の活動として、比較するだけじゃなくて自分だったらどっちがいいのかちゃんと意見を持つことを大切にしたいと思った一幕でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?