大学受験って今こんな感じ。その2

2020年4月から長男が関東方面の国立大学へ進学することになりました㊗ ここまでいろんな手続きがありましたが終わりに近づいてきたので、いろいろ備忘録的に書いておきます。何本かに分けて雑多な記録になるので興味のある部分だけ読んで頂ければ幸いです。

新しい「高等教育の就学支援制度」…長男入学時に始まる。

今回は進学に関わるお金についてのお話です。我が家は母である私+子どもたち(春から大学生の長男、新中3の次男、新小6の長女)のひとり親家庭。決して収入が多いわけではないので大学進学を目指している長男には以前から「国公立大学のみ、もちろん浪人はなし!」というお触れを出していました。

地元にも国公立大学はありますが、「18歳になったら家を出る」というのが我が家のルールであることや本人的にもまずは県外に出ることが大前提になっていたようなので、必然的に自宅外通学(ひとり暮らしか寮生活か)となると、私大は選択肢から外れるし、浪人なんてもってのほか。

お子さんが私大に入った知り合いに「私立お金かかるって言っても国公立とそんなに違わないよ~」と言われたこともありましたが、『え…いや…違いますよ。だいぶ違ってきますけど。年間数十万単位で違います。4年だとン百万単位。大層な違いやでーーー』と心の中で叫んだこともありました。

「とはいえ、国公立に入れてもお金大変だなぁ…借りるなら日本政策金融公庫かな?へー企業の奨学金も結構あるんだ~…」なんて具体的に調べ始めていたころ(長男高2当時)、新しい国の教育支援制度である「高等教育の就学支援制度」の施行が2020年4月と決まりました。わぉ!ちょうど長男の入学予定時期じゃん‼

率直に申し上げて、ありがたい。

この支援制度、平たく言うと
「大学等の授業料などが免除または減額される」
「それにプラスして給付型(返済義務がない)の奨学金がもらえる」
の二本柱からなるもの。

進学する全員が利用できるわけではなく、対象となる子ども(家庭)にはいくつか条件が課されます。さらに、その条件を満たす度合いによって「授業料等の全額免除or減額」「給付される奨学金の金額」が決まるという感じ。

議論の余地があることは置いておいて、率直に申し上げてこの制度、志のある子どもを持つひとり親家庭にとっては泣けるほどありがたいです。長男自身が奨学金を借りることも話し合ってはいましたが、私としては子どもが社会に第一歩を踏み出す時負債は少ないに越したことはないと思っています。そこから先は本人次第の人生ですが。
この制度で我が家は少なからぬ補助を得られて、子どもの学びたいという意志を尊重出来ます。それは素直にありがたいと思います。

でもワザと分かりにくくしてるな、コレ。

ですがこの制度について当初は二本柱になっているのを知らず、「給付型奨学金」に授業料等も含まれていると思っていました。いろんなサイトを検索した結果「学費の免除・減額と給付型奨学金の二本柱である」と解釈したのですが、意外とそこ(二本柱であること)をはっきり書いてくれている所はなかったなぁという印象です。
やがて、長男が高3になると全員に案内資料が配布されたので熟読しましたが、やっぱり自分の解釈に不安が残り堪らず「おーーーい」と叫んでもこだまは返ってこない感じ笑

己の読解力を疑いかけましたが、ふと思いだしました。これ、日本の公的機関で何か手続きをする時いつも感じるんです。何度読み返しても腑に落ちなくて、準備する書類も手間も多くて、途中で諦めたくなる感じ。そして、それはたいてい申請者側が給付や還付を受けるような手続きの場合です。

そういう時いつも私は
「お役人さんがまたわざとわかりにくくして諦めさせようとしてるぅ!」
と思います。結局はきっちり書類も揃え、記入もみっちり済ませてババン‼︎と申請済ませるんですが笑

しかしながら、実際この申請手続の冒頭部分を読みながら思ったのは、「読み書きやその他諸々ハンディがある親御さんや子どもは諦めちゃいそうだな…」ってことでした。(単に私が短気なだけ説)

支援制度 我が家の場合は…そしてまとめ。

昨年7月の申請手続を経て11月に審査結果が届き、2020年4月から給付型奨学金一部支給と授業料等の減額が決定しました。これは来年3月まで1年間分の決定で、毎年更新手続きをしその都度家庭の経済状況に応じて額が変わるそうです。

進学する大学を通じて「進学届」を出して申請手続きは完了し、給付と減免が開始となります。我が家も、大学合格後の入学手続きで各種書類は提出しましたが、入学金と授業料は後日正確な金額が提示されてから振り込む形になっています。

こうして新制度を利用して無事大学生になろうとしている我が長男です。制度に関して世間的には「学費も満足に払えないなら大学進学なんて諦めるべき」なんて声もありますが…

本人は大して勉強もしたくないのに、取り敢えず大学に行かせたい親に大金払わせて4年間遊ぶような子より、長男の方がよっぽど勉強に真摯に取り組むでしょうし、大学生活を心から楽しむでしょう。
その結果、奨学金の更新手続き忘れそうで怖いです…





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