見出し画像

青森アート旅行

少し前の事ですが、夫と次女と3人で初の青森旅行へ。新幹線内で友人からメールでオススメの新青森駅内のしじみラーメンと馬肉の握り寿司を、到着早々がっつり食す。「しじみがデカくて、多っ!」誰もいない店内だったけど、太宰治一色で「青森、来た来た〜!」テンションUP。



レンタカーでまず、アップルパイが有名だという弘前へ。女子狙い?レトロな建物を現存する街並みで可愛い。岩木山という東北の富士山と言われる山は、どっしりさすがに美しい。「太宰や啄木、寺山修司、色んな時代の東北人たちが仰いだ山なんだなぁ」感慨深くなった。
出来たばかりの「レンガ倉庫美術館」に立ち寄り、広いのどかな公園で、りんご狩りもプチ体験。


十和田湖までの峠越えは、尋常じゃないぐねぐね道で、前後1台も車なし状態で1時間強、十和田プリンスに着いた時はホッとした。ここは旅行の目的だった十和田ホテル(病人が出て、休業要請→急遽ホテル代替え)の用意したホテルだったけれど、ロビーで十和田ホテル支配人がその全員を待って、丁寧なお詫びと菓子折り。夕食も豪華版に、ドリンクは無料に。


頼んでみると、翌日に支配人が特別に十和田ホテルの館内見学をさせてくれた。東北の宮大工のライバル心に火をつけた?という色々な部屋や大浴場まで見せてもらって、素晴らしい建物に、菓子職人の次女は「ここの見学が最高によかった」って。いつの間に、建築に興味を持つように?

あいにくの曇天で十和田湖はドンヨリ、奥入瀬渓谷は緑が深く綺麗だったけど、雨でぐちゃぐちゃ、タイヤが水溜まりをアーチのしぶきを上げる。強行のハイカー、サイクラーは過酷、辛そうだった。


雨が上がり、派手な馬や草間彌生の野外展示の十和田現代美術館は、オノ・ヨーコの平和の木(林檎)や、巨大おばさん彫刻は、やはり写真映え。この美術館は街のシンボルになってたね〜

途中、道の駅に寄ると、安くて新鮮な野菜いっぱい、山盛り買いたくなった。あれもこれもと楽しんでたら、夕暮れの八甲田山にまさかの霧、ヒヤヒヤ運転で山を上り、八甲田ホテルへ。



巨大な丸太ロッジのクラシックホテル、棟方志功の版画に素晴らしい温泉。何もない山の中に、丸太建築の天井は高く、赤いテーブルクロス、暗闇のガラスにシャンデリアがキラキラ光って、古いけど何とも贅沢な山小屋。それに朝の味噌汁の美味さ!

最終日はピーカン、私達は東北の暑さをナメてた。温泉の源泉や、青い沼、無数のトンボを眺めて散歩。

青森市立大学の芸術センターの安藤忠雄建築を見学。あまり期待はしてなかったのに、なかなかこれが良かった。でも、ただただ広くて暑い。車内に置いてってしまった目薬が熱湯になってた。

そのまま青森市内の棟方志功記念館(外壁工事中)娘が暑さで冷水補給と休憩。

その後、青森県立美術館は、芝生に囲まれた白い紙粘土みたいな建物で(ミナペルホネンの制服)野暮ったさがなくて素敵。ルイヴィトンを手がけた、優秀な建築家(青木淳)さすが。林檎カレーを食べ、奈良さんの巨大青森犬とも記念撮影。「冬は(犬の)頭に雪が乗るんですよ」って。


棟方志功は本当に青森県に愛されてる。だって鍛冶屋の息子、20歳で東京は阿佐ヶ谷へ。で、杉並で逝去。銀歯でど近眼で、田舎感たっぷりな風体だけど、当時贅沢だった外国旅行も大好きで、弾けない高級ピアノ(スタンウェイ)まで買って来ちゃう。

でも青森県って棟方志功と、あと奈良美智(栃木在)にはトコトン優しい。あんなに大事にしてくれる故郷って、ほんとラッキー?


そう、隣と言われて行ってみた三宮丸山遺跡は、とにかくだだっ広くて、あんな壮大な遺跡群は初めてだったけど、なんせ日陰が足りない。砂漠のような暑さで、カラカラ。夜まで大量の水を飲んだ(汗)

街に人がいなくて、喫茶店やイートインが2時半終了?「青森のお菓子が、最後にもう1度食べたい」菓子職人の娘のために探し回ったけど、結局物産館のアップルパイを立ち食い「でもこれ、すんごく美味しい」って言ってた。

青森県は観光客の年齢層がやたら高く、多分ウチの娘が1番若かった。お国訛りが温かく良い人達なんだけど、ホテルの人とかも、とにかく青森のこと、近所のこととかも何故だかよく知らない(興味がない?)青森の良さをアピールしようとか、まるでない(笑)東京には、興味津々な人たちがいっぱいなのに〜のんびりしてるんだよなぁ、だから良いのかも。

コロナで試食がなくて、お土産選びは難航したけど、30年ぶり?いやもっとかな?駅弁を買って新幹線で食べたわ。爆睡しながら帰京「やっぱりツアーは安いけど、自分で計画して行く旅行は、満足度が違うね」仲良く楽しく好奇心いっぱいに、豊かな気持ちで帰ってきました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?