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Rosé

今年は逃した?

ステキなはずだった2020年の夏。普通にお天気のよかったGWがあって、梅雨があって、夏が来て、オリンピックがあったはずで、太陽はサンサンに照りつけて、いいお天気の日がたくさんあった夏でした。

一昨年の夏、去年の夏、ニュージャージやカリフォルニアのお店のワインの棚は、ロゼ、ロゼ、ロゼでした。次の週には、同じロゼを買えないぐらい売れているものもありました。故に、今年の夏は、Rosé 大流行だと予想しておりました。

おうち時間は、それなりにお楽しみもあったけれど、青い空と太陽の下でいただくRosé には敵わないと思うのです。いただきたかった、お外で Rosé 。ピンク色は、気持ちもupする。そんな思いを込めて、本日は、Rosé 。SNSにもピッタリの Rosé

キレイなRosé の造り方

キレイなピンク色からちょっと濃いめのオレンジ色 まで、Rosé は、基本的に黒ブドウから造られます。赤ワインと白ワインを混ぜるのかしら?赤ワインと白ワインを混ぜることは認められているのは、フランスでは、Champagneだけなのです。

New Worldと呼ばれる、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどでは、ブレンドされて造られていることもあります。

Rosé の造り方は、Rosé Champagne のところでご紹介しましたが、復習です。

1)黒ブドウをそのままに発酵容器に入れて置きます。目的は、ブドウの皮の色を出すこと。ジュースがいい色になったところでジュースだけを発酵。デリケートな色出ます。(マセラシオン)

2)皮ごと潰して、ジュースだけ抜き取る。潰して色を出す方法。1)より、色が少し濃く出る。(ダイレクト プレッシング)

3)赤ワインを造るために発酵の過程で、欲しい色になったジュースを抜き取り発酵させます。(セニエ)しっかりとした味に仕上がります。なぜなら、赤ワインを造ろうとしていたところだから。

4)少量の赤ワインと白ワインをブレンドします。一部の地域では、黒ブドウと白ブドウを一緒に圧搾するところもあります。繰り返しますが、フランスでは、シャンパーニュ以外は禁止されている方法です。

Rosé になるブドウたち

Rosé になるブドウの代表的なブドウは、グルナッシュ。
グルナッシュは、熟れるのが遅いブドウで温かい、暑い気候のところで育ちます。甘く、皮は薄く、甘いので、高いアルコールも期待できます。酸味は低め、やさしいタンニンと赤いフルーツの香りが特徴です。スペインでは、ガルナッチャと呼ばれています。
サンソーは、プロバンス フランスが原産地と言われています。主にグルナッシュカリニャンとブレンドされます。ベリーの要素がたっぷりの品種。グロロー品種が入ると若かしく、軽やか、爽やかな Rosé に。タンニンは弱め、イチゴ、赤いベリー、クランベリー、白い桃などの果実も香り、コショウの香りがありことも。
そのほかにシラー、もちろんピノ・ノワールムールヴェードルクレレットカベルネ・フランカベルネ・ソーヴィニョンメルローガメイなどあらゆる黒ブドウが美しくて、美味しい Rosé ワインにつかわれています。

薄いピンク色、オレンジ色、ちょっと濃いめのピンク色など様々なお色の Rosé ワイン、前菜にもお野菜、お魚、白いお肉、赤いお肉にも合うのです。

きっと大好きな Rosé

きっと、好きになるのは、”MIRAVAL ROSE” ミラヴァル・ロゼです。フランスはプロバンスで造られ、オーガニックだそうです。
赤すぐり(red currant)、ほんのりとレモンとミネラル感。
Rosé は、大人のなんというかフェノール感、苦味がほのかにあるのです。このワインは余韻が長く、いいため息が出る感じ。そして、塩味もありの辛口。
サンソー、グルナッシュ、ロールとシラーという品種で造られています。ブドウは、手で朝摘みされ、2回もの選りすぐりされるそうです。枝などは取り除かれ圧搾。シラー品種だけは、セニエ法で。なんと手のかかったワインでしょう。


”STUDIO BY MIRAVAL" ステュディオ・バイ・ミラヴァルです。このワインのステキなところは、ラベルです、エチケットです。どこかの香水を思わせるような印象的なデザイン。
サンソーとグルナッシュ、ロールという品種でダイレクトプレッシングで造られています。
可憐なワイン、フレッシュなレッドチェリー、アメリカンチェリーという感じ、柑橘レモン、グレープフルーツの皮、桃、桃も日本の白桃、白いお花の香りで、味わいは、フェノール感あり、酸味もあり、辛口、後味にほんのりと塩味が残り、とても美味しいワインです。いろんなお食事にもあうこということも Rosé をオススメしたい理由の一つです。



"Francis Ford Coppola Sofia Rose" ソフィア・ロゼは、アメリカはモントレーのワインです。カリフォルニアは、1年を通して Roséワインが売れている場所です。80年代にホワイト・ジンファンデルの流行と、2000年ごろからプロバンスの辛口ロゼワインに注目が集まりました。
モントレーは、沿岸部の冷たい海風でピノ・ノワール、シャルドネ、内陸部に入るとカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、シラーなどが造られています。
シラーが70%以上、グルナッシュ、ピノ・ノワールなど、なんとも贅沢なワインなのです。
いいお天気のお外でのんびりといただきたい Rosé 。ワイルドストロベリー、カルダモン、レモンピール、果汁たっぷりのタンジェリン、ザクロ、濡れた石のミネラル感、酸味も中程度、辛口の美味しいワインです。


Rosé だけのAOC

ワインで有名なフランスのローヌのタヴェルACは、 Rosé だけのAOCです。温暖な気候、平らな地形、さまざまな土壌で、いろいろな品種の黒ブドウがたくさん造られています。タヴェルACは、グルナッシュ40%以上を使い、サンソームールヴェードルクレレットなどとブレンドされます。辛口でアルコール度数も高いです。
タヴェルのワインは、軽い色にもかかわらずフルボディが特徴です。香りが甘やかなのにドライなお味、イチゴ、レッドチェリー、赤すぐりなど赤い果実味、白い花、フェノール感はこれぞ Rosé ワインといった趣も高級ワインです。ハーブの香りがすることもあります。
チャンスがあれば、1度はいただきたいRosé ワインです。

Cheers !

MIRAVAL は、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーナも購入した南フランスのワイナリーで造られています。そして、Francis Ford Coppola は、この Rosé を娘の Sofia の結婚のお祝いに贈ったワインです。

ありがとうございます。さぁ、今日も美味しく、Cheers











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