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アナタのPOPは売上重視?

こんにちは。
POPコピーライターのナガイユミです。


売上、利益は当然

POPを書いていて「この商品が売れたらいい」とか「この商品を多くのお客様に知ってもらいたい」と思う気持ちはある。

だからPOPを書くときに「何を書こうか」「どうやったら分かりやすく伝わるか」など考えてなかなかペンが進まない…これはPOPを書いたことがある方なら思い当たる節があるはず。

5分もあればPOPが書ける人もいれば、10分経ってもPOP用紙に一文字も書いてない(フリーズ状態)人もいる。それはサボっている訳ではなく考えている。

昔のようにお手本のような美しい文字でPOPを書く時代は終わった。文字の美しさにこだわるならフォントが充実しているパソコンでPOPを作ればいい。

手書きPOPにはPOPを書いた人の個性が出るから「温かみがある」とお客様にも親しみが湧く部分は大きい。

お店に行くと手書きPOPを見かけない日はないくらい「手書きPOP」はメジャーになった。紙とペンがあればPOPは書ける。おまけに電気代が高騰してもお構いなし。POPの資格がなくても、教室に習いに行かなくてもPOPは書けるのでお手軽。「POPは第二の販売員」と言われるぐらい売上げに貢献できる。

POPは自由というけれど…

かといって、売上げのために好き勝手に書いていいわけじゃない。ウソや大げさな表現を書くなんて以ての外。それはコマーシャルと同じだ。

POPには著作権や商標権だけでなく、商品によっては食品表示や薬事法なども関わってくる。こういう話をすると「それじゃPOPに何を書けばいいの!」と逆ギレされても不思議ではない。普通にPOPを書いていたらほとんどは問題がない。

問題なのは…例えばブルーベリーエキスが入った飴に「視力が良くなりたい方にオススメ」といった、薬でもないのに効果効能が書かれたPOP。その根拠はどこにあるのかPOP作成者に尋ねると「ブルーベリーって目にいいっていうじゃないですか」だった。

確かにメディアで伝えられているけど、その飴には視力が良くなる効果があるとは商品のパッケージにもメーカーのホームページにも書かれていない。効果効能がパッケージに書かれていないからってPOPに書いていいとは限らない。

「パッケージに表示しない理由」がある。だからパッケージに視力が良くなるとは書いていなかった。それだけなのにメディアの知識をPOPに活用した例。こういうPOPは表記が厳しいドラッグストアや量販店以外のお店でよく見かける。

責任者だからこそ知ってほしい

効果効能を書けば商品の売上げはアップするし、実際その商品を買ったお客様に効果がある場合もある。しかし屁理屈な私は…

だったら薬、要らなくないか?

漢方もあるし健康食品もあるので薬以外を否定するつもりは一切ない。しかし「その商品を使えば治る」とか「●●に効く」とPOPに書くのは完全にアウト。

「うちのお店はPOPをSNSに投稿してないし」とか「個人のお店だから誰もPOPは見ないでしょ」…そういう意見もあるだろうけどSNSが発達した今だから「クチコミ」がある。

売上げや利益をあげるために効果が実証されていない商品に効果効能をPOPに書くのはNG。まして従業員に書かせるのは止めてほしい。

消費者庁が認可した「特定保健用食品」の表示がされている(両手を広げたあのマーク)商品のパッケージには効果効能が表記されている。その部分に関してPOPに書くのは問題はないが、その表現を言い換えるとお客様に誤解を与えるのでそのままにしておいた方がいい。

リスクを冒してでも…みたいな発想をして、あとでネットニュースに取り上げられて売上りどころか信頼をなくしてしまうような悲しい結末になることは避けてほしい。

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最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回をお楽しみに!

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