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POPを書く準備とは

こんにちは。
POPコピーライターのナガイユミです。


1月末までの納期

昨年12月、とある機関より手書きPOPの見本の製作依頼があった。

作成するPOPのテーマは約30。テーマに沿って指定された枚数のPOPを作る。

このテーマというが商品であれば、その商品について調べたり試してPOPを作成すればいい。しかしここでいうテーマとは「ジャンル」。

「精肉」「靴」といったざっくりとしたジャンル設定。それが約30もあるのでどんなPOPを書くかを考えるよりまず準備をした。

テーマから商品を選ぶ

POP作成というと商品が決められていて、メーカーのホームページを調べたり試食や試供することが多い。試せない場合はバイヤーやスタッフに質問したりSNSでのクチコミも参考にしてPOPを書く。

しかし商品も決められておらず、使用する用紙の色やサイズ・マーカーなども自分で決めなければならない。いわゆる「おまかせ」パターン。

POP依頼に制限があると楽しく書けない、自由に書いてこそPOPは楽しいと言う人は多い。私も短時間で5~6枚ぐらいは自分の好きなようにPOPが書ける。

これが約30パターンとなるとそうはいかない。最初の方に書いたPOPとは違うレイアウトにしようと思えば思うほど手が止まる。負のスパイラルにはまる。しかも〆切りに間に合わせなければならない。

POPが完成しても先方から手直しの連絡があるかもしれない。それを考えると他の仕事を同時進行になる可能性もあるので、〆切りの2~3週間前に完成させて先方に連絡をしなければならない。

何もかも自分で決めるというのは自由だが、ある程度の計画を立てないと〆切り間際に徹夜続きで不健康まっしぐらの路線だ(笑)

たくさんのPOP依頼がきたら
マーカーを持つ前に準備が必要!

年末年始を休むために

仕事依頼があってまずやったのは、印刷に失敗したコピー用紙の裏に1枚ずつジャンルを書いて、思いついた商品をとりあえずなぐり書き。その中から商品を選んで、どんなPOPにするかラフを書く。

依頼を受けてから全てのジャンルが埋まるまで10日ほどかかった。とはいえ、すぐに思い浮かんだ商品はすぐラフまで完成させて、ある程度ラフの枚数が貯まったら一気にPOP作成。

なかなか思い浮かばないジャンルは最後の最後になるが、先にたくさんのPOPが完成しているのでじっくり考える時間はある。焦らなくてもいい。

この方法でPOP作成をしたら年末までに残り3ジャンルとなった。年末年始は完全オフにしているので、仕事始めの1月5日から気持ちも新たに残り3ジャンルを完成。

他にも効率よくPOP作成する方法はあるかもしれない。しかし伝授してもらったところでその通りに出来る自信はない。

これまで失敗を繰り返して身につけた自分のやり方は…〆切りギリギリにならず、余裕を持って完成させるためには早くPOPを完成させるのではなく、まずはPOPを書くための綿密な「準備」…それは枚数が多ければ多いほど必要。

POPを書き出すのが遅くても、納品日を基準にさかのぼって自分で〆切りを設定→段取りを決めてPOPを作成する…まるで童話「ウサギとカメ」のようだ。

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最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回もお楽しみに!

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