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プロって…

こんにちは。
POPコピーライターのナガイユミです。


学ぶ場所

独学でもYouTubeでもワンコインでも気軽にPOPを学ぶことができる。私の場合は●●アカデミーでPOP教室があったので、半年更新で受講していた。

前にもnoteに書いたことがあるが、私は劣等生でみんなの前でよく怒られていた。当時のPOPはデザイン性が重視で、文字の美しさはもちろんイラストが入った可愛いPOPや美術作品のような美しいPOPが求められていた。

それが恥ずかしいとは思わなかったけど、とにかく他の人より酷いPOPだった。「下手だから習いに来てるんだし…」と開き直る性格はここで築き上げられたと言っても過言ではない。

当時、POPを教えてもらっている先生は絵が得意で二科展にも出品されていた。先生のPOPを書いているところは見たことがないがPOP作品集に掲載されていると聞き、その本を探して買った(今でも持っている)

美術作品のようなPOPだったので驚いた。そりゃ私のPOPを見て呆れるはずだ(笑)美術の成績が「1」を取った過去がある私にはPOPの練習をするしかなかった。

見本を書いてもらったら…

POP教室には隔週で約5年通っていたが、一度だけ先生が見本を書いてくれた。

というのも、先生は「プロは簡単に技術を見せない」という考え。角マーカーの書き方ですらホワイトボードでコツは教えてくれるが、見本は絶対書いてくれなかった。

ある日、私のPOPが下手すぎて先生がマーカーを使ってラフ(見本)を書いてくれた。ラフというか私にしては作品だ。

このラフを見本にして書こうと「もらっていいですか?」と先生に言うと、目の前でビリビリに破った。

ゴミ箱に捨ててもアナタは拾って見本にするよね?私はプロだから、例えラフでもタダで渡さない。こんなラフでお金をもらおうとは思わないけど(笑)

先生の言葉に「ラフをくれたっていいじゃないか!」という気持ちと「プロってすごい!」両方が混ざって、とんでもない先生にPOPを教えてもらっているんだとビビってしまった。

「プロ」と呼ばれて…

自分がプロのPOPライターと名乗るようになり、講座を開催して受講をしてくれる方からの質問にはわかる範囲で答えてきた。角マーカーの書き方が分からないと言われたら、言葉で説明するより目の前で書いた方がわかりやすいと思って書いてきた。

ある日、私は受講生として参加したPOP教室で「文字の見本を書いてほしい」と頼まれたので書いた。

講座が終わって自分が出したゴミを捨てようとゴミ箱に行ったら、頼まれて書いた文字の見本が丸めて捨てられていた。

ショックではなかった。
昔、POPを習いに行ってた時の先生から言われた「プロだからタダで渡さない」を思い出した。

私にとって「プロ意識」は何だろう…
今でもたまに考える。

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最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回をお楽しみに!

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