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未知の世界

こんにちは。
POPコピーライターのナガイユミです。


商品の数だけPOPがある

アパレルショップなら衣類や服飾雑貨、食料品を扱うお店なら食材や調味料、それに関連した調理グッズも販売しているこころもある。

その商品の数だけPOPを作成することが出来る。

コンビニエンスストアであれば取り扱う商品のカテゴリーは多い。小売店や量販店となればさらに幅広いカテゴリーになるので、POPのサイズも様々だし作成枚数もなかなかな量になる。

本社からの送り込みであれば「貼ればいい」が、自店舗でPC作成をしている現場であれば

POP作成→印刷→ラミネート→売場に貼り付け

正直、手間のかかる作業だが
お客様はシンプルなPOPでさえも商品の存在・価格を知れる。

さらに商品の誕生のいきさつや、どれだけ売れている商品なのかPOPに書かれていたら、その商品について興味を持つ「きっかけ」が生まれる。

知らない商品でもSNSなら誰でも簡単に調べられる。しかし、店内で1つ1つ商品についてスマホで調べていたら、あっという間に日が暮れる。それに…そんな面倒なことはしない。

衝撃的だった商品

POPの講習会に受講生として参加したときも含めて、長年POPに関わっていると食料品・日用品・雑貨以外のあらゆる商品のPOPを書いてきた。

一番インパクトが強かったのは商品は「骨壺」
2011年に受講生として参加したときの課題だった。

分骨やペットで使われる小さな骨壺だが「10色ぐらい展開しているので、カラフルで小物入れにもなるんです」と説明された。

骨壺をどうやって売るのか…

骨壺が白である必要はないし人の好みも様々だが、まだ悲しみが癒えない状況でどうやってカラフルな骨壺をオススメするのか想像してみた。

一歩間違えると大クレームになってしまう。

結局、当たり障りのない表現でPOP作成をした。

試行錯誤して作成した骨壺のPOP

POPの可能性

POPが必要なのは販売店だけはない。

主催しているPOP講習会には、歯科医院の受付スタッフの方や自動車教習所のスタッフの方も参加してくださっている。

歯科医院では患者、自動車教習所では生徒さんをターゲットに「分かりやすくPOPで伝えたい」

分かりやすく伝えるのは簡単なようで難しい。

伝えたいことが多すぎて何を書けばいいのか分からない沼にはまってしまう…これはどんな商品でもどんな業界でも陥る。

いきなりスラスラPOPを作成する方もいるが、試行錯誤してPOPを作成することが仕事だけでなく相手(この場合:患者さん、生徒さん)のことを考える貴重な時間でもある。

知らない業界の話には専門用語が無意識に出てくる。その業界用語は患者さんや生徒さんにとっては分からない用語なので、そこから紐解いていくようにPOPを作成してもらっていく。

分からない、知らないことを「それって何ですか?」と質問する人はどれだけいるだろう…分からない人を放置せずに、接客なしでPOPでお知らせする必要性の役割がある。

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最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回をお楽しみに!


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