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親心

親というものはいつまでも子どものことが心配です。

親の子どもを思う気持ちは、無条件の愛です。条件つけて愛する親はいません。

子どもが辛い場面にあるときには「私が代わってやりたい」と思う。

子どもがそっぽを向こうとも、遠くに行こうとも、いつだって「絶対に愛する」気持ち、それが親心なのではないでしょうか。

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ぼくは中学生のころ、いじめられていました。

太っていたし、頭も悪いし、ひねくれていて・・・。

男女共にいじめられていました。

ズボンをずらされたり、蹴られたり、殴られたり。。。

クラス全員から無視されていました。

母が、

「学校どう?楽しい?友達できた?」

とか聞いてきたから、

「うん!楽しいよ!友達いっぱいできた!」

と答えていました。

「○○君ち遊びに行ってくる!」

と言って家を出て、一人で川原でボーッとしていた。

夏休みは長かったな。

一人でボーっとしていても中々時間が過ぎないんです。

母に心配かけたくなくてそうしていたのですが、

やっぱり嘘はバレてしまうんですよね。

夏休みあけの授業参観日。

体育の授業で「3人〜4人で1組になって他の組と競争する」

というのがあって・・・。

僕はみんなから避けられているので、誰も入れてくれません。

先生は「早くどこかに入りなさい」と言います。

「入れてください。」と言っても

どの組にも無視されて続けました。

『どうしよう』と困っていると、

「じゃあ、私とやろう・・」と声をかけてくれた人がいました。


その人は、涙を流していました。。

僕の母でした。

まわりからの目は痛かったです。

ほかの保護者の人たちもヒソヒソと話しをしているのが分かりました。

それでも母は、泣きながらも競技に参加しようとしてくれました。

そんな母の姿をみて、僕も涙が零れそうになりました。

その日の夜、いじめられていたことを正直に話しました。

「俺の味方一人もいないんだ。」

と言ったら

「なに言ってるの!私があなたの味方よ。

何があっても、どんなことがあっても、

仮にあなたが私のことを嫌いになっても

私はあなたの味方!!!

いい?

それだけは忘れないでね。」

その言葉を聴いて、

涙が止まらなくなりました。

一人じゃないって。

自分を想ってくれている人がいるって。

ただ、そのことが嬉しかった。

あれから5年。

お正月に母とその時の話になったので改めて言いました。

「母さん。ホントあの時は母さんのおかげで救われた。

感謝してるよ。俺の母さんでいてくれて、

俺の味方でいてくれて、ありがとう。」
って。

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無条件で自分を愛してくれる人がいる。その存在がどれほど心強いか。

だから親子の絆は強いのだと思います。

無条件の愛

私も改めて子どもたちを「愛する」気持ちを持って、接していきたいと思います。

最後に大好きな吉田松陰先生が残した歌を紹介します。

「親思う こころにまさる 親心 けふの音づれ 何と聞くらん」

今日もnoteを読んでくれてありがとうございました。

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