ロストギラティナ
最近使っているギラティナVSTARのデッキについて対戦していただいた方々とお話することが多々あり、あまり見ないリストになったことと自分の中で今のところはこれがしっくりくるなと思いましたので執筆致しました。
これからギラティナを触ってみたい初心者の方向けに無料部分と、尖った構築が気になる方やギラティナで勝ちたいって気持ちの方は後述の構築の伏せている部分のみ有料にしていますので無料部分を読んで気になっていただけたら購入していただけると嬉しいです。
ロストアビスが発売して1か月近く経ち今更感もあったり、語彙力の無さから稚拙な表現をしている箇所もありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
ギラティナについて
環境で見ることも少なくないため知らない人はほぼいないと思いますが簡単にギラティナVとVSTARのステータスについて。
HP280とVSTARの中では高めであり、フェアリータイプがなくなったことで弱点がないことも優秀。逃げエネが2なのでキュワワーなどと共有して使えるふうせんを採用する人も少なくないと思います。
技はVSTARパワーを含めた2つで、ロストインパクト(草超無)は場にあるエネルギーを2つロストしなければならないが280ダメージを出すことができ、スターレクイエム(草超)は発動条件が限定的ではあるが相手ポケモンを強制気絶させる強力なものとなっています。
耐久は高すぎず低すぎず。キュレムVMAXのダイフロストが2枚で落とされたり、ウッウのおとぼけスピット2回で落とされるので、HP230だったらいいのにと思ったけどそれはさすがに化け物すぎるか…。
技はアビスシーク(無)とひきさく(草超無)の2つ。
アビスシークは極端に事故ったときに使うことがあります。後攻を取らされてしまった場合にベンチにキュワワーは置けてもいれかえ札がない時に一応ロストゾーンを2枚肥やすことができつつ、トップ4枚からほしいカードを相手に見せることなく手札に加えられるのも魅力なところでもあります。
ひきさくは相手のポケモンにかかっている効果を計算せずに160ダメージ与えられるので、例えば、ミルタンクにタフネスマントを持たされていてウッウのおとぼけスピットでは1度の攻撃で突破しづらくてもひきさくだけで倒すことができます。
それに加え、レジと対戦する際にギラティナは2度攻撃されなければ気絶することがないことや、ほとんどのケースでひきさくで倒すことができ、無駄にロストインパクトを打たなくてもよくなります。仮にレジアイスで攻撃されたらいれかえ札で一旦ベンチに下げるか、そのまま進化してロストインパクトを使ってください。
採用カード(仮)
<ポケモン>
ギラティナV/VSTAR:各3枚
対戦開始時にできればバトル場に出したくないポケモンであり、ゲーム中に盤面に並べるのは2枚程度かつ出すタイミングもそこまで序盤からではないため3枚ずつで採用。
ロストギミックを活用したLTBやロストバレットなどの非Vデッキには思わぬところで1パンされることもあるので最後のサイドを取る時か1枚も出さずにゲームを進めることもあります。
キュワワー:4枚
このデッキの社畜。4枚入れない理由が特になく、むしろスタートしてほしいので4枚採用。
ただし、盤面に並べるのは2枚か多くても3枚なので、あとの1枚ははなえらびやアクロマの実験で引いたらロストに送ったり、ハイパーボールのコストにでもしてください。
ウッウ:2枚
キュワワーやアクロマの実験でうまく回すことができれば後攻1ターン目から特性によりエネルギー無しで110ダメージを出すことが可能。非Vのデッキと対戦する際は上記のとおり、サイドレースで不利にならないようふつうのつりざおを利用しつつ複数回アタッカーとして使い回します。サイド落ちした場合も考慮してヒスイのヘビーボールを採用していますが、うらこうさくを入れていないため確実にサーチできるような安定性はないので2枚にしています。
ヤミラミ:1枚
ロストマインの条件がなかなかに限定的ではあるものの、使いようによってはとても強力なカード。中盤から終盤にかけて相手にバトル場だけでなくベンチも意識させることができ、強い人ほどヤミラミの使い方が上手だなと個人的に思います。
カビゴン:1枚
対VSTARにおいてウッウと組み合わせて使いたい。
特にパルキアと対戦する時にはうらこうさくインテレオンを突破できるポケモンはギラティナとカビゴンしかいないため、相手のサイドプランを崩すきっかけにもなり得ます。ただスタートされるといれかえ札か回収ネットを1枚切らなければならないこととゲーム中に2度も使う機会が特になく、あるとしてもふつうのつりざおでデッキに戻せばいいだけなので1枚採用。
かがやくゲッコウガ:1枚
エネルギー1枚を2ドローに代えるドローソース要員+ミラーの際のウッウに対する壁。いまやどのデッキにも出張してる汎用カード。
ロストアビス発売当初は水エネを採用する人が少なく、水エネを極力見せないままマナフィをベンチに置かれる前にミラージュゲートからげっこうしゅりけんを通しやすかったり、基本エネを3種採用することでミラージュゲートで1枚しかつけられないといったことを回避するためにも水エネを採用する人も増えたが、この構築では基本エネは草と超の2種類だけなので攻撃することはまずない。
<グッズ>
バトルVIPパス:4枚
1ターン目にキュワワーやかがやくゲッコウガ、ウッウを展開したいことと、初手で握れなくともはなえらびや後攻でのアクロマの実験でタッチできるようにしたいことを踏まえて4枚採用。
2ターン目以降に引いてしまった際はツツジやマリィで山に戻されてノイズになるので、ハイパーボールのコストにしてください。
回収ネット:4枚
日本中のキュワワーを過労死させている元凶。
どっすんグースカを使ったカビゴンが起きないまま自分のターンになった時にいれかえ札がないとなにもできずにそのまま相手にターンを渡してしまいかねないので、手札にあるからといって使い切ってしまうのはあまりよろしくない。
ミラージュゲート:4枚
正直なところゲーム中に使うのは3枚程度なので4枚も入れなくてもよさそうと思うこともあるが、はなえらびで今欲しいと思うカードと抱き合わせてしまった場合に躊躇なくロストに送れるようにしたいことと、3~4ターン目にカビゴンを運用しやすくするため、ロストが7枚に達して使いたい時に使えるよう手札に抱えておく必要があることから4枚にしました。
ハイパーボール:2枚
ギラティナVSTARをサーチする唯一のカード。といってもはなえらび、アクロマの実験、かくしふだがあるので、手札に入ってこないことはあまりないが、バトルVIPパスや不要なカードをトラッシュする手段でもあることや序盤から終盤まで状況にあわせて必要なポケモンをサーチできるよう2枚採用。
ヒスイのヘビーボール:1枚
クイックボールのコストになることはないので、序盤にハイパーボールを使わない限り脳死で使っても困ることはないです。必要度はそこまで高くはありませんが、状況にあわせて使いたいポケモンがサイド落ちしている時の重要度は高めです。
ふつうのつりざお:1枚
1〜2枚刺しのポケモンを再度アタッカーとして運用したい時や逃げエネやかくしふだのコストに使用したエネルギーを山に戻してミラージュゲートを使いやすくするなどで採用不可欠なカードです。しかし、2枚も必要ではないですし、仮に枠があるならエネルギーリサイクルも入れたいところです。
エネルギーリサイクルではなくふつうのつりざおを採用している個人的な意見は後述します。
あなぬけのヒモ:2枚
特性を使ったキュワワーを下げるためならポケモンいれかえで済む話ですが、あなぬけのヒモを採用した理由として相手のバトル場のポケモンを下げるためです。
キュワワーの特性を止めてくるエンペルトVやガラルマタドガス、ウッウのおとぼけスピットの壁にしてくるかがやくゲッコウガを下げさせることで柔軟に動くことができるようになりました。
<サポート>
アクロマの実験:4枚
後攻1ターン目、先攻2ターン目から使いたいサポート。
ギラティナを使われているプレイヤーはゲーム中に4枚も使うことはあまりないかもしれませんが、この構築だと4枚使うことがあり序盤にも握っておきたいことや、仮にはなえらびで落としたくないカードと掴まされてもロストに送りやすくするため4枚にしました。
ツツジ:1枚
非Vポケモン×3体でサイドを取られた際に使えるのが理想。手札干渉がこの1枚しか入っていないので、序盤のはなえらびやアクロマの実験で引いてしまったとしても温存してでも終盤に備えたいことがよくあります。雪道を貼るかどうかは相手のデッキにあわせてプレイしてください。(雪道を貼るとこちらのかくしふだが止まるため)
<スタジアム>
トレーニングコート:1枚
かくしふだや逃げるで切ったエネルギーを戻すことでギラティナVの課題であるエネルギー問題を若干和らげてくれる。
複数枚積みたさもあったが相手に塩を送るカードでもあることや、2枚なくてもふつうのつりざおも入れていたらそこまで困ることがなかった。
頂への雪道:1枚
こちらのかくしふだが止まるデメリットはあれど、相手のルール持ちポケモンの特性を止められるのは大きく、ツツジを採用していることからサイドを先行された場合でもはなえらびやアクロマで肥えた手札から雪道ツツジを使うことはそう難しいことではなく、むしろカウンターを取りに行くことで捲り返すことが多々あったので外すに外せないカードとなりました。
<エネルギー>
基本超:5枚、基本草:4枚
ヤミラミでも使用するため、基本草よりも多くしています。
キャプチャーエネルギー 3枚
クイックボールを採用していないことから2ターン目以降にポケモンを展開するためには必要なカードでした。かくしふだのコストやキュワワーに貼ることで逃げエネに使えたり、ギラティナやカビゴンの技にも使えるので用途は広いです。
採用しなかったカード
<ポケモン>
ガラルジグザグマ
回収ネットを4投入していることを利用し打点調整として運用できる。
回収ネットと組み合わせることで壁にしてきたかがやくゲッコウガや、レジギガス以外のレジに対してウッウで倒すことを視野に入れられ、対ロスト系統にて終盤にキュワワーを2体並べている場合に(回収ネット2枚or回収ネット+ジグザグマ)+ヤミラミのロストマインでサイドを2枚取りできる。
この構築ではクイックボールを採用していないため、素引きかハイパーボーるルで手札に抱えるかキャプチャーエネルギーorVIPパスと回収ネットを組み合わせない限り特性を活かし切れないことや、レジに関しては他に対策カードを採用採用しているのであえて入れる必要がないと思いました。
ネオラントV
クイックボールや水エネを採用しているのなら併せて組み込みたいカードではある。
序盤にはなえらびやかくしふだで引けなかったアクロマの実験を特性でサーチできることや、状況に合わせてツツジやボス、上記にはないが他に採用しているサポートを使うことができるのは魅力的ではある。
水エネを入れていることでミラージュゲートと手貼りからアクアリターンを使えて2度目のルミナスサインも狙える。
<グッズ>
クイックボール
盤面を展開するためには必要なカードではあるが、必要と思ったのは序盤くらいであり、コストを支払うにも中盤の豊富な手札ならいざ知らず、なんとなくで落としたカードで終盤泣きを見ることも少なくない。
1ターン目からかくしふだとはなえらびを駆使してキャプチャーエネルギーやバトルVIPパスを引き込めることがほとんどなので今は採用していない。
こちらの画像は先日、ギラティナに入れるクイボの枚数についてアンケートしたものです。
およそ100人中50人近い人がクイボを4枚採用されていました。
あるとないとでは展開力に差が出ると思ったのか、それともデッキを組む⇒クイボは4入れたいの思考でなのか、はたまたみんなが入れてるから自分も入れよう、なのかは人それぞれですが、ぶっちゃけ無くても勝てますし、仮に入れるなら入れるで序盤で使う際に少ない手札からなにをコストとするのかがその後のゲームプランに大きく関わってくるのではと思います
ふうせん
キュワワーが特性を使って逃げる際にエネルギーを切ったり回収ネットを使わなくてもふうせんを持たせたらいいじゃないか、ギラティナスタートしてもエネルギーを切れなくてもにげれるじゃないかと思うかもしれません。私もそう思います。
しかし、そのふうせん付きのキュワワーを倒されたり、ツールジャマー持ちのポケモンが前に出てきてふうせんが無力化されるなどの懸念点がある中でわざわざ1枠を割いてまでして入れるものなのかと思いました。結局、ギラティナが逃げられなくてもアビスシーク使っとけになったり、キュワワーを下げるならエネを切ったり回収ネットでも十分だろうと。
エネルギーリサイクル
トレーニングコートとふつうのつりざおが1枚ずつしか入れていないため、対戦した方から「かくしふだでエネルギーを切ったり、キュワワーの逃げエネに使っていたら終盤にギラティナVSTARが技を打てなかったりということがあるから採用したいのでは」と何度か尋ねられることがありました。
でもそれは毎ターン脳死のごとくかくしふだを使ったり、バトル場のポケモンが気絶した際にとりあえずキュワワーを前に出して結局逃がすことになりエネルギーを必要とするといったことがあるからだと思いました。
ふつうのつりざおならトラッシュにあるポケモンを再利用できる点もあり、エネルギーを2枚戻すことができる点を踏まえてつりざおを採用しました。
以上が無料部分となります。
有料部分では上記の構築における弱みとその対策のために入れた伏せているカードとその採用理由について書いています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
採用カード
ご購入ありがとうございます。
購入していただいた方の力に少しでもなれると幸いです。
以下が全体のリストです。
<グッズ>
大きなおまもり:1枚
①対ロスト系統
ロストギミックが横行している中、必ずと言っていいほどウッウのおとぼけスピットが複数回飛んできます。そして、ウッウのHPは110なのでお互いに1パンしあうことになり序盤はサイドを1-1で取り合う展開になるのがほとんどでした。
ですので、相手のウッウの技を耐えるにはかがやくゲッコウガをバトル場に出してターンを返しがちになります。ただそれだと先攻1ターン目でない限りサイドを取ることができません。
それならこちら側のウッウが1パンされなければいい
⇒耐久を上げるor相手の技のダメージを軽減する
⇒軽減は厳しいので愚直に耐久を上げる
⇒タフネスマントor大きなおまもり
⇒大きなおまもりならウッウだけでなくギラティナVSTARにも持たせることができる
⇒そもそもウッウが1パンされなければいいのが目的
でしたので、その結果、大きなおまもりを採用しました。
②対かがやくゲッコウガ
ロストギミックを使う上で危惧されることのひとつにベンチのキュワワーへの狙撃があります。現環境においてはパルキアだけでなくキュレムVMAXや水エネ採用型ロストデッキなどにもかがやくゲッコウガがアタッカーとして運用されており、その対策としてマナフィを入れている人もいます。
しかし、マナフィだとベンチにダメージを通してこない相手にはなにも役に立たない上にそこにデッキの1枠を割いてしまうほど余裕はありません。
キュワワーに大きなおまもりを持たせることにより実質HP100となるためげっこうしゅりけんのみでは落とされなくなります。
クロススイッチャー:4枚
ギラティナの読まれやすい動きとしてアクロマの実験にサポ権を使うことで相手のベンチポケモンを前に出す手段としてボスの指令が使えなくなることが挙げられます。
アクロマの実験を使わず回収ネット等を駆使してはなえらびのみでロストを肥やすことは難しいことではないですが、やはり山上から5枚見てその時の手札に足りないものや今後ほしいカードを相手に見せることなく加えられ、もし5枚の中に必要ないものがあればロストにそれらを送りこめるなど美味しいことしか書いていません。
しかし、先程書いたようにアクロマの実験を使うことで相手のベンチポケモンを呼べず、ボスの指令を使いたいタイミングでアタッカーを育てられなければウッウで小突くしかできません。ですので、はなえらびとアクロマでロストを肥やしつつ相手のポケモンを呼び出せて、しかもはなえらびを使ったキュワワーもいれかえられるとなるとクロススイッチャーしかないな、となりました。
使用感について、2枚揃えられていないと使えないカードなのにうらこうさくを入れていない山なので使いにくそうと思われる方もいましたが、はなえらびやかくしふだ、アクロマの実験で縦引きしていくのでそれなりに手札に引き込むことができます。しかし、ツツジを使われてしまうと再度2枚集めるには骨が折れますので、ツツジを使われる前に使ってツツジの後に相手ベンチポケモンを前に出しておきたい時のためにボスの指令を温存しておくのがよかったです。
<サポート>
セイボリー:2枚
対パルキアをしていく中で、うらこうさくラインがとにかく厄介でした。状況に応じて必要なトレーナーズをサーチできること、パルキアVSTARのあくうのうねりの打点向上、時にはサブアタッカーとしてアクアバレットを使ってサイドプランを崩してくるところ。環境トップに居続けられるだけある強さだと思います。
私のギラティナの構築にはかがやくゲッコウガをアタッカーとして運用させていないために相手のポケモンを2体同時に倒すことができないこと、手札干渉はツツジしか入れていないので相手が好きなように動くことを黙認してしまうことでいくらギラティナVSTARがパルキアVSTARを1パンできるからといって、相手もクイックシューターやベルトを併用して最大火力にてギラティナVSTARを突破してきます。(一応、その対策としても大きなおまもりも入れています。)
ベンチに関することで、対レジ、対ミュウも同様に考えられると思いました。そこで相手のベンチを制限させるか妨害するかで
①崩れたスタジアム
②セイボリー
の2択がありました。
デッキの残り枠が2しかない中で3枚目のスタジアムを入れるよりドローの役割も持っている方がよく、崩れたスタジアムだとベンチを削れても1枚なのに対しセイボリーは2枚なので、メッソンやレジをフル展開してきた時に効果を発揮します。実際に大会でレジ側が展開後にタイミングを見計らってセイボリーをその都度使うと技を使われないままターンが返ってくることもありました。
以上が有料部分となります。
これを書いている今日(8/20)もこちらの構築で大会に参加し優勝しました。対戦中に相手が想定している以上の動きをスイッチャーとセイボリーが働いてくれました。
手に馴染むかどうかは人それぞれですが、1度も試されたことがない方はぜひ使ってみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ご質問等がありましたら、まひろ(@pooon5326)までdmを送ってください。
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