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庭のお茶⑤
初めて原種のカレンデュラ(学名:Calendula officinalis 別名:マリーゴールド)が咲いた時、あまりの可愛さにしばらく見入ってしまいました。園芸店でよく見かける、キンセンカやマリーゴールドという名前で売られている花とは全く別物の、可憐な花。色が格別で、曇りのない優しい山吹色、そして匂いがとてもいい! 実は園芸品種のマリーゴールドの匂いが苦手で、あの香りのハーブティー、飲めるかなーと心配していたのですが、全く違う匂いです! 私はこの匂い好きです。
*officinalisとはラテン語で「薬用の」という意味だそうです。
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株が育つほどに花も大きく、特に花びらが長くなっていきました。
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ガクの緑が白っぽく茶色味を帯びてくるまで乾燥させます。
乾燥途中で、イモムシを見つけてギョッとすること度々。どうやらヨトウムシという蛾の幼虫のようです。ヨトウムシはカレンデュラの花の芯の部分が好きなようで、花びらは食べません。なので、芯を食べられた後の花びらをティーに使うことはできますが、やっぱり気分的に、ヨトウムシを見つけるとその花ごとポイしてました。でも、ヨトウムシが芯の部分を食べているのを見ると、栄養満点でおいしいんだろうな、と共感している自分がいます。ムシャムシャとおいしそうな音が聞こえてきそうです。そう言えば、私も最初カレンデュラを見た時、おいしそう〜と思ったのを思い出しました。カレンデュラ・オフィシナリスはそういう花です。
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400cc程のお湯に、カレンデュラの花を一つ入れるだけでも水の色がオレンジがかります。
こうやって見ているだけであたたかい明るい気持ちになる花です。
秋も深まって霜が降りそうになってもまだカレンデュラは咲き続けていました。とりあえず、農業用のプラ製の透明のドームをかぶせて様子を見ていましたら、そのまま次々と春まで咲いていました。すごい! 一年草だと思っていたけど、もしかして多年草なのかな? 観察を続けます。
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