今年の七夕は晴れ

｢7月7日、雨じゃないって！
珍しくない？？毎年雨だよね！！｣

授業終わり、友人に天気予報を見せながら言った

｢そんな、喜ぶこと？何をお願いしたの？｣


｢ちょっとの幸せでいいから、細く長く続きますよーに！って！！｣


｢くだらねぇ笑 織姫・彦星はそんなざっくりな願い事だと困るぞ笑100万円ください！とかの方がいいんじゃね？｣


｢んー、私の幸せはお金で解決できない。｣


｢いや、金があれば人の生活は豊かになる。｣


｢いや、それはもちろんそうなんだけど。私ならお金より時間を多めに欲しいかな。｣


｢お金あれば時間は作れるぞ？｣


｢でも学校は休めないじゃん。｣


｢…。｣

｢じゃあもし、私の会いたい人が遠くにいたとします。交通費はその100万円から出すじゃん？｣


｢うん。｣


｢でも、その会いたい人が学校で、お仕事で、予定があったら、会いに行っても会えないんだよ。｣


｢まぁな。｣


｢お金と時間が用意されたって、満たされない事があるの。そりゃあって困ることはないけどね。でも、そんな高望みしなくていいから、ちょっとの幸せでいいから、長く続いて欲しいって思うんだ。｣


｢じゃあ俺は、大学の授業が勝手に終わってますよーにって短冊に書くかぁ。｣


｢話聞いてた？バカ？｣

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短冊にお願い事なんてガキっぽいかもしれないけど、晴れるならば、叶いますように。