日帰り全身麻酔で下の親知らず2本を抜歯した話 ①前日譚〜抜歯直後

僕は歯列矯正をしていて、その流れで下の親知らず2本を抜いてきました。
矯正の中で歯を8本(上下の親知らず4本+上下の3番目だか4本目だかの歯 4本)を抜く予定だったのですが、既に6本抜いたので、これで抜歯コンプです!

日帰り全身麻酔 親知らず抜歯について、事前にnoteなどで体験レポを読んだりしてたのですが、入院の記事が多かったりと、まだまだレポが不足してるな〜と常々思っていたので、未来の抜歯ャー(バッシャー)達のために記録を残します。

なお、本記事は2年前(親知らずを抜くと宣告された時)〜当日抜歯直後になります。
やる気があれば、経過を記した その② その③の記事が出るはずです。

◾︎2年前

千葉に引っ越してきて、家の近くに歯列矯正専門の綺麗な歯科があるのを発見。歯並びがコンプレックスだったので軽い気持ちで来院。

ぼく「歯列矯正興味あるんすよ〜」ヘラヘラ
医師「あのね、顔パンパンさん(僕のこと。本来は名字。罵倒をされている訳では無い)…。これはね、重  篤  な  歯  並  び  で  す  よ」バーン
ぼく「ひえ……」

気軽に来院したら、人生で初めて「重篤」って言われてしまった。「重い」に「危篤」の「篤」で重篤???たけしの本当は怖い家庭の医学???
歯医者のポジショントークかもしれないが、猛烈にビビってしまうぼく。
どうやら、僕はアゴがとても小さいらしく、歯が並ぶところが無さすぎるらしい。
「顔パンパン」と名乗ってるところからお察しの通り、僕は顔が大きい。なので

ぼく「え、ぼくってアゴ小さいんですか?」
医者「とても小さいです」
ぼく「そうですか……☺️」

と喜んでしまった。僕の顔に小さいパーツがあるとは。
どうやらこのまま歳を取ると、ギューギューに圧迫されてる歯が色々とトラブルメーカーになり、「Do it! Do it! 単純なくらい(口内の災厄が)弾けろ」となるらしい。

どのくらい僕のアゴが小さくて歯が迷惑被っているかと言うと、「下の親知らず、ちょっと生えてきたなぁ」と歯肉から角だけ出てた歯が、ただの奥歯だったというくらいにはアゴが小さい。
「えっ僕、永久歯生え揃ってないんですか……」という驚きとともに、即座に130万程度を叩きつけ治療を開始した。

歯の状態を知るためレントゲンを取ったのですが、どうやら下の親知らずが完全横向きで埋まっていることが発覚。

医者「貴方は歯を8本抜くことになります。うち6本は、この1年以内に抜きます。残る2本、つまり下の親知らずは2、3年後に抜きます。貴方の親知らずはスペースが無さすぎて、口内の神経に切迫しています。これを抜くのは大変難易度が高いのです。」

ぼく「ひえ……」

医者「なので、すこしでも歯列矯正を進めて、すこしでも下顎にスペースを生み、親知らずが抜きやすくなることを祈ります。」

まさかアーメン的お言葉が歯列矯正で出るとは……。
なんかワンピースのシャボンディ諸島で惨敗して、2年後!またここで!の感じに似てるな〜と思いつつ、ぼくの歯列矯正が開始するのだった

◾︎1ヶ月前

医者「(下の親知らず)抜けそ抜けそ!神経からも少し距離とれていい感じ。」

ぼく「わーい」

医者「局所麻酔で抜きますか?全身麻酔で抜きますか?」

ぼく「ぜ、全身麻酔??」

医者「はい。局所麻酔だと、1本ずつ1ヶ月スパンで抜きます。ただ、結構負担もかかります。全身麻酔だと2本一気に抜きます。朝イチに来て、お昼には帰れますよ。どうされますか??」

上の親知らずを始め、他の6本の歯を抜いた時は局所麻酔だったので、まさか全身麻酔なんて言葉が出るとは思わなかった。全身麻酔って大手術でしかしないと思ってたので……。
ただ、意識がプツッてなくなる感じとか興味あったし、なんせ抜歯後のダウンタイム(整形アカウントでしか聞かない単語)が1回で済むのが嬉しい。ということで全身麻酔を選択することに。

医者「では紹介状を書くので、近くの大学病院で健康診断受けてくださいね〜。あと、麻酔科の先生とスケジュール合わせるので、1ヶ月くらい先になります。」

ということで、「全身麻酔するんだ……全身麻酔するんだ……」という、楽しみなような不安なような不安なような不安なような時間を1ヶ月過ごすことに。

◾︎抜歯当日

朝8:40に歯医者に到着。体温などを測り、麻酔科の先生から問診を受ける。
麻酔科の先生は天才ピアニストのますみさんみたいだった。

問診後は歯医者の静養室に案内される。ベッドと簡単なクローゼットだけがある、2,3畳位の部屋。
ここでオムツと病院着を渡されて着替える。
オムツ、物心ついてはじめて履いたけど、なかなかに履き心地がいい。なんかフワフワであったかい。手術中は完全に気絶するので、糞尿が垂れ流しになるみたいだが、絶対嫌なので、このタイミングですべてをひねり出す。

歯科衛生士さんに着替えを終わったことを伝え、手術室へ。
歯医者でいつも座る椅子の少しデカい版みたいな感じ。
血圧やらパルスオキシメーターやらをバコバコつけられる。気分はカプセルの中のミュウツー。
腕に刺された点滴の針が痛い。

酸素マスクで鼻口を覆われる。
(新鮮な酸素の空気!冷たくて気持ちいい!なんかオレガノみたいな香りする!!)とプチテンションあがる。

麻酔先生「すこしずつ麻酔を流していきますね〜。ふわふわする感覚があるかもしれません」

といわれる。
麻酔は点滴から出ている?のだと思う。
フワフワ〜?と思ったが、次第に手足が冷たいような感覚。貧血のときみたい。ザコい貧血。

麻酔先生「では本格的に麻酔入れていきますね〜!○○時○○分、(麻酔薬の名前?)開始」
おっついにか〜。
まあベタに?俺は寝ないぞ?ってヤツやるか。
俺は寝な




「顔パンパンさ〜ん、聞こえますか〜?」

ん?もう朝?と錯覚した。めちゃくちゃ寝た感じがあった。
例えるならば、めちゃくちゃ疲れた日に家帰ってきて、風呂もダルいし一旦寝ようとおもってベッドに倒れ込んで、即寝みたいな感じだった。
手術中は自然呼吸が止まるので、鼻から小指くらいのチューブを肺まで入れます。施術後、意識が戻り自然呼吸が戻ったのを確認したら抜きます。と言われていたので、「ほんならチューブ抜く時痛いじゃ〜ん」と思ってたけど、気づいた頃にはもうチューブなかった。イリュージョン?

「立って静養室いけますか〜?」
と言われたので、コクッと頷き立ち上がると、体が重すぎてフラフラ。
重力加速度さんが知らない間に増加した錯覚を覚える。鶴瓶の仕業かもしれない。
他の人のレポを読んでると「全身麻酔後は頭痛!吐き気!キツい!」とあったが、個人的には体がメチャオモなだけで結構元気だった。思考もクリアだったので、静養室のベッドに横になり、ラジオ番組「パンプキンポテトフライの剣」の「好井さん、何してる」のネタメールを考えていた。(結果、何も思いつかない)

施術前はグースカ寝るのかな〜と思ってたけど、妻に「手術おわった v」とLINEしたりして、20分ほど?横になる。
すると麻酔先生、歯科衛生士さんが入ってきて、「大丈夫ですか〜?水飲めますか〜?」と聞いてきたので、「ぉえおうえう(飲めそうです)」と答え、紙コップを貰う。
口周りは局所麻酔が聞いていて感覚がないので、水の9割くらいを口からこぼす。

先生「きょ、局所麻酔がきいてますもんね!(苦笑)」とされるが、そらそうやろ!皆そうなんちゃうの!?と心の中の漫才師がつっこんでた。
またそこから10分ほど横になり、「着替えれそうですか〜?」と声をかけられたので、「ぁっえいぁう(やってみます)」と答え、立ち上がったりしてみる。
体の重さは7割ほど抜けていたので、難なく着替えができた。
履いてたオムツの内側を見て、おもらししてないことを確認。なんか匂いを嗅いで「おしっこもでてないな!」とか思ってたあたり、やはり思考力も一定鈍っていた気もする。

そこから帰り支度をし、保険適用で4万円ほどのお会計をすませる。局所麻酔+親知らずだと、1本あたり5000円程度?と思うと、やはり高い。でも入院する人は9万くらいするらしいので、お得に(?)全身麻酔ができた。

タクシーに乗って家に帰ってきて、もうすでに腫れつつある顔を妻に笑われ、眠くもないのでソファに座ってこの記事を書いている。

家を8:10にでて、帰宅は11:30だったので、かなり気軽だった。

抜歯の過程であごの骨を削ってるので、痛みや腫れが今後出るみたいだが、今のところ(13:30現在)は麻酔もまだ効いてて大丈夫。
14:00〜でご飯を食べて良いらしいので、そのタイミングでプリンとヨーグルトとお薬を飲む予定。

あんまり腫れや痛みが出ないといいな〜と思いつつ、この数日間をすごしていきます。


僕のやる気がまだあれば、その②に続きます。

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