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くまのプーさんのホームランダービー!で3つのRTAイベントに参加した話

SNSや各ニュースサイトなどで話題になりご存知の方も多いと思いますが、くまのプーさんのホームランダービー!は12/16に12年以上の長い歴史の幕を閉じました。

個人的にとても思い入れのあるゲームなので、自分なりの餞別も込めて最後に本格的にRTAに取り組むことにしました。そして幸運なことに11月から12月にかけて行われた3つのRTAイベントにくまのプーさんのホームランダービー!で参加させてもらいましたので、参加する上で行った取り組みと結果をまとめました。

取り組んだこと

3つのイベントの概要はこんな感じです。

・Road to the Record
持ち時間以内(自分の場合3時間)に自己記録あるいは世界記録の更新を狙うイベント

・Flashお別れRTA会
予定時間以内(自分の場合1時間)のクリアが目標のRTAマラソンイベント

・ありがとうくまのプーさんのホームランダービー!TA
複数走者参加型レースイベント(イベントとしての制限時間は2時間)

形式は多少異なりますが、必要になるのはハマりやすいポイントを短時間で突破して高確率で良い記録を出す力であることは変わりません。ホームランダービーRTAにおいては、Stage6のオウルと最終戦のロビンが壁として立ちはだかるので主にこれらの敵への対策を練りました。

研究・練習・調整

まずはオウルとロビン戦の前にどのようなステータスで戦うのがベストかを実際に色々なパターンを試しながら個別練習を繰り返しました。大体1日1~2時間程度、投球前の立ち位置からバットの合わせ方、心構えなどのメンタル的な部分まで、どう戦うとノルマ達成しやすいかを研究しました。以前パワプロ対戦をやり込んでいた時期に練習モードで数時間没頭するのはよくあることでしたが、それと同じような感じで試行錯誤を楽しんでいました。

まとめた攻略方針はこちらになります。

逆に通し練習は、本番前に2~3周くらいに留めました。ホームランダービーRTAは各Stageが独立していて相互に影響しあう要素はないので、RPGのRTAのような通したときに発生するイレギュラーを考慮しなくていいから最低限でいいと考えていたのが理由なのですが、それによって自分の中での本番通しの価値が増してさらに集中力を高める効果を生んだのかもしれません。

コンディション管理

ゲームの練習と同じくらい気を遣ったのは体調管理でした。本番前に自分が最も集中できる状態に持っていくために、出走2時間前にアラームを設定して短時間仮眠→消化の良い食事の摂取(今回は温かいうどん)→オウル・ロビンを1、2戦→ストレッチとトイレを済ませる→10分ほどアイマスクで目を休める→目薬をさしてラムネを摂取し出走というルーティーンを作っていました。

(RTA以外に仕事のときも愛用してるやつ)

ホームランダービーというゲーム自体がホームランを打つ技術とともに高い集中力を持続させる力が求められるため、主に酷使されることになる脳と目をしっかり休ませることを意識したルーティーンです。今回これがバッチリ決まっていたのが良かったと思います。

Road to the Record

TwitchとYoutubeのアーカイブ動画と、イベント詳細が書かれたOengusのリンクはこちらになります。
※Twitchの方がリアルタイムのチャットも楽しめるのでオススメです。

Road to the Record とは、RTAの自己・世界記録を達成することをテーマにしたRTAイベントです。RTA in Japan などのその他のRTAイベントでは、まず完走することを第一に考えて安定策を取ったプレイをすることが一般的ですが、このイベントでは各自の持ち時間以内であれば何度でも再走可能なのでリセットを前提にしたハイリスクハイリターンな走りをすることができます。

Road to the Record については企画を主催したCabbageさんがイベント発足経緯や裏話をnote記事として公開されていますので是非こちらをご覧ください。

プニキで応募しようと決めた理由は、年内にサービス終了を控えていること、元々いつか記録狙いをしてみたいと考えていた作品であること、年末のRTA in Japanに応募されていてその前哨戦というか盛り上げ役にもなればいいなと考えていたことなど色々と絡んでいました。

応募作品数もとても多かったですがありがたいことに採用して頂きました。これまでにないコンセプトのイベントですが、最も大事になるのは当然「記録更新という結果を確実に残す」ことです。そのために必要になるであろう準備・調整を進めました。

Road to the Record 結果

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まさかの通し一発目で自己記録更新という最高の結果を出すことができました!ここまで上手くいくとは想像していなかったですが、好調時は勢いのままスイスイ最後まで走りきって好記録を出すときもあるという自分の持ち味が運良く発揮できたのかなと思います。(難関のオウルを一発抜けして気が抜けたのかティガーに負けてしまうやらかしをしてるのも自分らしいですが)

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さらにその後、タイムは遅めですが持ち時間内にもう1度クリアできました。第2の目標に「2回ロビンを倒す」ことを設定していたので、これで Road to the Record での個人目標は完全達成したのでした。

2回というのは、先のRTA in Japan 3 でプニキが走られたときの走者の針金さんlastさんの2人分の借りを(勝手に)返したいという思いからきています。もし3回倒せた場合は「3つ目はお前自身の分だ R.I.Pロビン」と言葉をかけてやるつもりだったんですが、よく考えてみたら奴に安らかな眠りを与える必要はなかったので2回でちょうどよかったんだと思います。

解説として入って頂いたlastさんには世界最上級プニキ走者として素晴らしい解説をして頂き感謝しております。そのlastさんの前で自分が出せる最高の結果を見せられて本当に良かったです。

企画運営された皆様には、初めての画期的な試みでイベント中の負荷も非常に高そうでとても苦労されたと思いますが、場を設けて頂いてありがとうございました。第2回が開催されるのであれば是非自分も裏方で協力させてもらいたいと思いました。

Flashお別れRTA会

(Youtubeサムネの圧が凄い)

このイベントが企画化される話題が出たのがちょうどプニキのサービス終了日が正式に告知されたあたりだったと思います。RTA in Japan 2020 の採用ゲームの発表もその頃で残念ながら落選が決定してしまったのですが、最後に大舞台でお披露目できるチャンスを作って頂けて本当にありがたかったです。

開催日は Road to the Record のちょうど1ヶ月後だったので、11月下旬あたりから徐々に再調整を始めました。同じくらいに仕上がれば良いと考えていましたが、なんと本番前日に2連続で自己記録を更新してしまいました。

自分でも怖いくらい完璧に仕上がって本番を迎えます。

Flashお別れRTA会 結果

RTAの結果としてはティガーまでは一発突破、ロビンでやや時間がかかったもののプレッシャーのかかる釣りなしノルマ達成という一番盛り上がる展開でクリア出来ました。

このイベントでは初日のトップバッター作品を務めましたが、自分の音声環境トラブルにより予定開始時間より30分ほど遅れてしまいました。レース相手の針金さんにもご迷惑をおかけしてしまい申し訳なかったです。直前打ち合わせのときに走者2人で行ったテストでは問題なかったんですが……やっぱり不慣れな形式で配信するときは事前にもっとテストしておくべきだったなと反省しました。

プニキの他にもたくさんのFlashゲームが登場し、昔懐かしいインターネット老人会トークで終始盛り上がっていたように思います。ホームランダービーでは最大で視聴者数6000人近くまで増えていたと聞いてびっくりしていました。

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https://twitchtracker.com/rtainjapan/statistics

おそらくイベント直前に各種ニュースサイト記事になってTwitterでも周知されていたのが影響していたんだと思いますが、RTA in Japan 本家イベントではなくチャンネル貸し出しイベントでもそれだけの人が見てくれるようになったのは嬉しいですね!

ありがとうくまのプーさんのホームランダービー!TA

毎年PeerCastで年明けに開催されていた定例レースイベントでしたが、12月半ばにサービス終了してしまうためその直前に合わせて開かれる最後のイベントになりました。

この記事でも書かれている通り、自分は開催初年度から皆勤賞で毎年楽しませてもらってきました。名残惜しさしかありませんが、最後のこの日のために最高のパフォーマンスを出せるように準備してきました。お昼にはFlashお別れRTA会に参加していたので、夜8時に行われるこのイベントは初めてのホームランダービーダブルヘッダーとして臨みます。

ありがとうくまのプーさんのホームランダービー!TA 結果

35:41でお昼のイベントと同じく35分台、大会では過去最高の自己記録、十分すぎるくらい良い結果が出せたと思います。大会主催されていた針金さんには長い間楽しい時間を提供してくれて本当に感謝しかありません。

個人的にはしんどかったなと感じたのは8時間かけて初クリアした初回大会くらいで、あとは楽しかった思い出しかないです。

最後に

これまでの経験でホームランダービーRTAはしっかり準備すれば40分前後クリア安定は出来るようになると考えていたんですが、その通りの成果は出せて満足しています。特に今回はイベント当日が調子のピークになるような調整を狙って実際にそれが出来ていたと思うので、今後の別イベントに参加するときにも生きる良い成功体験になりそうです。運要素が大きく絡むゲームだとどんなにプレイヤーの調子が良くても結果に結びつかないことはありますが、このRTAのように操作の実力が物を言うゲームなら(どういう結果になっても)モヤモヤすることが少なくていいですね。

基本的にRTAで取り組むゲームとのお別れは自己意思による決別しかないものですが、ホームランダービーのようにサービス終了のために辞めざるをえなくなるという経験は初めてなので未だに実感が沸かないところがあります。もちろん公式ページでのプレイが不可能になったというだけで、その後も遊べる方法が存在することは把握していますが、RTAのルールとして今後どう認められていくかというのは現時点で誰にも分かりません。

少なくとも誰でもURLを開けば遊べるゲームではなくなってしまったことはとても大きな変化です。自分は今後どうするかというと、あらかじめ決めていた通りこれを記録挑戦の一区切りとし、たまに個人的に遊ぶくらいにするのがちょうど良いのかなと考えています。

このゲームと出会って足掛け8年近く、酸いも甘いも味わいましたが今振り返ると楽しいことばかりだったし、この数ヶ月で一番楽しめたのは自分だったんじゃないかと勝手に思っています。

今までありがとう、さようならくまのプーさんのホームランダービー!


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