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現代はまるで大正時代のようだ


最近の日本って。

政府要人が襲撃され、収穫直前の農作物が盗まれ、食料品の値上げに喘ぎ、メルカリではトイレットペーパーの芯や、胎児のエコー写真まで売られている。

男から金引っ張るのに使うのだろう。診断書はいらんのか?

どうなってんだよ。
今はなに時代だよ。
あまりの値上げにそろそろ闇市で脱法タバコや闇卵が売られるんじゃなかろうか。

「何だか最近の日本は大正時代みたいだなー。同じ指摘してた本あったよなー」と本棚探ったら、ありました。

2200円と安くない金額だけあって、面白くて一気読みした記憶がある。歴史の本というより、大正時代と今を比べた時事問題の本という印象。著者は新聞社や広告会社を渡り歩いた方で、さすがに読み応えがあった。

著書にはこうある。

幕末維新の混乱期。明治の発展期。大正は安定期。昭和以降は、太平洋戦争と戦後が混乱期。高度成長が発展期。平成が安定期。
混乱期、発展期は社会的な大目標があるので、ささいな事象は問題視されない。が、安定期になるとそうした事象が気になってきて、改善への動きが起きる。同時に混乱期、発展期を経験した世代は、安定期を享受する世代にふがいなさなどを覚えます。

『100年前から見た21世紀の日本』より

時代は回るという中島みゆきさんの説に則れば、平成が安定期ってことは令和は混乱期となる。混乱期を過ぎれば発展期となるが、道のりは長い。

大正時代から教職員のブラック労働が問題視され、年配者は「戦争(日清、日露戦争)を知らない世代」が不甲斐ないと嘆いていたと本著にある。どれだけ社会や経済が発展しても人間はしょせん人間、何も変わらないということか。

大正時代の詐欺の話が秀逸だった。

本人の友人を名乗り、「代わりに金を受け取りに来た」と本人の家族から騙し取る「なりすまし詐欺」は、現代のオレオレ詐欺の原型。このやり方では本人になりすませないが、電報と電報為替の登場で可能になった。田舎の家に「電報為替で送金せよ」と電報を打つ。まんま今でいう振り込み詐欺。

今日では幾万の詐欺手法が跋扈しているけど、真新しいのは外側や語句だけで、システムは昔からある古典的なもの。「本人確認を怠らない、安易に金を振り込まない」などの基本を知っていれば騙されることはない。

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