好きなアニメを3つ語る(CLANNAD、凪のあすから、青ブタ)

 最近noteの投稿が捗っています。でも身体は鬱っぽい。自分のことながらどういう風の吹き回しなんでしょうか。

 好きなアニメを語ります。ネタバレはできるだけ避けます。順位、というほどはっきりした序列付けはしたくないですが、ぼんやりと好きな順に紹介します。それでは早速。

1.『CLANNAD』

 人生で初めて観た深夜アニメがCLANNADです。順位は付けないと言っておきながら、好きなアニメは何と訊かれたら迷わずCLANNADと答えます。僕にとって大切なアニメです。

【あらすじ】
 アルコール中毒の父親に男手一つで育てられた岡崎朋也は、ある日病気で1年休学していた少女・古河渚と出会う。二人は廃部になった演劇部を再建しようと、奮闘するうちに、いつしか惹かれあっていく。

 このアニメは1期と2期で舞台も内容も大きく変わります。1期は高校を舞台に、渚を中心としたヒロイン達とラブコメを繰り広げます。原作が「泣きゲーの金字塔」と呼ばれているだけあって、1期から箱ティッシュが空になるくらい涙が出ます。
 そして2期では、ヒロインと結ばれた後の結婚生活や出産を描いています。「CLANNADは人生」という名言が生まれた所以がこの2期です。2期はもうダメです。水分補給をしながら視聴しないと全身の水分が失われて即身成仏します。

 1期、2期を通して描かれるテーマは「家族」です。特に、親子関係に焦点を当てた話が多いです。主人公の朋也はアル中の父親と喧嘩したことで、バスケの選手生命を絶たれた過去を持ちます。鬱積している、父親に対する諸々の感情がどう解決されるのか、というのがこの作品の見所の一つでもあります。

 原作の発売はもう20年前になりますから、絵柄が古く少し見づらいアニメです。ですが、制作は京都アニメーションが務めており、作画のレベルはとんでもなく高いです。特徴的な絵柄にも、10話ほど視聴すれば慣れて、気にならなくなるどころか好きになるでしょう。

 もう何週したか分からないぐらい観ていますが、年齢を重ねる度に観方が変わって、人生観を揺さぶられます。どんな人にもおすすめできるアニメです。


2.『凪のあすから』

  2つめはP.A.WORKS制作『凪のあすから』です。観るのがしんどい作品です。おすすめです。

あらすじ

 その昔、人間は皆、海に住んでいた。でも、陸に憧れた人たちは海を捨てた。海で暮らせるように海神様がくれた、特別な羽衣を脱ぎ捨てて……。海で暮らす人、陸で暮らす人、住む場所が分かれ、考え方は相容れずとも、元は同じ人間同士、わずかながらも交流は続き時は流れた。海底にある海村で暮らす先島 光、向井戸まなか、比良平ちさき、伊佐木 要と地上に暮らす木原 紡。
 海と陸。中学二年生という同じ年代を過ごしながら今まで出会うことのなかった彼らが出会った時、潮の満ち引きのように彼らの心も揺れ動く。ちょっと不思議な世界で繰り広げられる少年少女たちの青の御伽話。

公式HP(http://nagiasu.jp/story/index.html#story-00

 この作品も第1部と第2部で雰囲気が大きく変化します。第1部は割とよくあるラブコメとして話が進みますが、第2部に入った瞬間に頭をぶん殴られたような衝撃を食らいます。

 ジャンルは恋愛ということになりましょうか。でもラブコメアニメというよりは昼ドラに近い。特に第2部は人間関係がドロドロしていて本当に観るのが辛いです。個人的にはまどマギよりも観るのがしんどかったです。
 でも最高に引き込まれるアニメです。あんまり大勢の人には勧められませんが、しんどさに耐えられる人にはおすすめです。

3.『青春ブタ野郎はバニーガル先輩の夢を見ない』

あらすじ

峰ヶ原高校の2年生・梓川咲太は、ある日、図書館でバニーガールと出会う。その正体は、咲太と同じ高校の3年生で活動休止中の国民的女優、桜島麻衣だった。周囲からひと際目立つ麻衣だが、何故か彼女の姿は周囲の人間には見えていなかった。
麻衣から金輪際、私に関わるなと言われるも気になった咲太は翌日、駅のホームで見かけた彼女に話しかける。そして咲太は、麻衣の身に起こっている不思議な現象について聞かされる。

公式HP(https://ao-buta.com/tv/story/01.html

 3つめに何を持ってくるかはかなり悩みました。他の候補は『とらドラ!』『小林さんちのメイドラゴン』『氷菓』『〈物語〉シリーズ』『色づく世界の明日から』『たまこまーけっと』等々。


 このラインナップの中で青ブタを選んだ理由は、キャラクターの可愛さに他なりません。僕が好きなのはメインヒロインであるところの桜島麻衣先輩。僕はこのアニメを見るまで後輩キャラが推しになることが多かったのですが、青ブタに出会ってからはお姉さんキャラに目覚め、どころか3次元の恋愛性向まで年上派になりました。

 好きな人は好きで、嫌いな人は嫌いなアニメだと思います。特に理系の人は、量子力学を怪しく料理している感じが苦手な人は多いかも。主人公の性格も鼻につくので見てられないという人もいるかもしれません。僕は両方とも気になりませんでした。

 キャラクター造形と台詞回しが凄いアニメだと思います。原作が良いというだけでなく、脚本化の技術も高いです。思春期症候群というアンリアルな設定を台詞回しの没入感で打ち消しており、リアリティとフィクションの絶妙な狭間を演出しています。

 青春活劇が観たい方におすすめの作品です。肌に合わなければ1話で離脱してもよいと思います。

まとめ

 上に出てきた3つは全て恋愛ものですが、それしか観ないわけではありません。バトルものやコメディもよく観ます。ただ記憶に残っているアニメは多かれ少なかれ恋愛要素が入っている気がします。なんでかなあと考えてみたら、恋している女の子が可愛いからじゃないだろうか、という結論が出ました。
 そうすると僕は可愛い女の子を見たいがためにアニメを観ているということになる……否定しません。僕はアニメを観るときに脚本よりも、演出に目を向ける癖があります。特に、可愛い女の子をどう演出しているかという部分。

 小説家を目指しているのだから脚本を勉強するべきだと頭では分かっていますが、こればっかりはどうしようもありません。
 でもこういうのだってラノベを書く時には案外役立つかもしれません。僕は文芸もラノベも両方書いてみたいです。

 話が脱線しましたが、僕のルーツともいえる3作品を紹介しました。特に1つめに紹介した『CLANNAD』は観た人の人生観に少なからぬ影響を与える凄い作品です。原作の企画・脚本・音楽を担当している麻枝准も、『CLANNAD』を超える作品は僕にはもう作れない、とどこかのインタビューで答えていました。

 僕もそう思います。『CLANNAD』を超えるアニメというのは作りようがないです。もちろん、何をもって良いアニメとするかというのは人によって違うものですし、その尺度を統一するなんてことはできません。
 ですが、作品そのものが持つ重さ、というべきものの最大量が、『CLANNAD』によって規定されてしまっていると僕は思っています。

 絵柄が受け付けないという人も、とりあえず1期9話までは観てみてほしいです。長い作品ですが、観て良かったと思える作品だと思います。

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