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クローゼットが服で溢れかえる人へ

千早茜さんの『クローゼット』を読んで。

千早茜さんの本が好きだ。

静謐な文章、正確だがどこか怖さのある空気、
自分の中にあるのに見えないもの、見ようとしなかったものについて気付かせてくれる。

千早茜さんの本は、何冊か読んだが、
今日読んだ『クローゼット』について、
備忘録のようなものだが、書いてみようと思う。

この本を読んで、いろいろなことを思った。
もっとモノを、ヒトを、自分を、丁寧に扱いたい。

どんなモノやヒトや自分も完璧ではない。
そのモノヒト自分の生きてきた歴史があって、価値観がある。
欠陥があってこそ美しいんだということ。
そして、その欠陥に向き合う過程が大切だということ

服には、その人の意思や歴史が深く生きている。
その声を無視して、完璧に仕上げるのではなく、
その意思や歴史を尊重する主人公の姿を見て思う。
モノに対する姿勢は、他人に対しても自分に対しても同じである。

毎日流行に流され、数える程度しか着ない服たち。
杜撰な管理、ハンガーが意味をなしていないクローゼット。
これは、私のヒトに対する、自分に対する向き合い方と一緒だと思った。

もっと服を大事にしよう。
モノを大事にしよう。
ヒトを大切にしよう。
自分を大切に生きよう。

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