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大好きなコラボの話

今年最後の海の余韻を引きずったまま前書きを書いております。

いや〜素敵だった。高校時代から憧れ続けたストレイテナーは、やっぱり丸さと尖りを兼ね備えたかっこいい兄さん(おじさん?)たちでした。

まあまあの高所恐怖症なので、二階席の後列に自分の座席を見つけたときは帰ろうかと思いましたが、できる限りの後ろ体重の姿勢で楽しみました。前日にサム・スミスの公演中止を体験した分、予定通り開催されることへのありがたみも一層大きくて(もしかして同じだった人いるのかな)。

『The Novemberist』と『原色』と『Kingmaker』を生で聴ける日を楽しみに、これからもちょくちょく会いに行きたいなと思います。


さて、私がストレイテナーを知ったきっかけは『灯り』だったのですが、
素敵なコラボをきっかけに出会ったミュージシャンや曲がたくさんあるなと思い出しました。今回はそんなコラボについて語ろうと思います。

「コラボ」と言ってもさまざまな形がありますが、せっかく興味を持ったのに聴く術がないと申し訳ないし、私自身も聴き直さないとまともなコメントを書けないので、今回は CD 音源でコラボしているものに絞って紹介していきます。


ストレイテナー×秦基博 - 灯り

どんだけストレイテナーの話するんだって思われそう。
とはいえ、初めて「コラボをきっかけにファンになる」という体験をした曲なのでこれを紹介しないわけにはいかないのです。ライブに連れて行く友達いないので許してください。


そもそも曲がすごく良い。文句なしに素敵。歌詞も本当に温かくて優しい気持ちになる。

そこに、ストレイテナーと秦基博さんの魅力が最大限に乗っかってくるからたまらない。個人的に特に好きなのが、1 番の「それぞれの一日が交差するバスロータリー」と 2 番の「すぐに消えて見えなくなってもこの胸に残ってるから」の部分。前者をホリエさんが、後者を秦さんが歌っているのだが、これらのフレーズの歌い方(特に語尾)に両者の魅力がものすごく凝縮されている気がして、毎度鳥肌が立ってしまう。

また、サビに向かって駆け上がっていくようなアレンジはまさにストレイテナーの最骨頂。『DAY TO DAY』や『吉祥寺』のあれだ。


秦さんといえば、大橋トリオさんとのコラボ曲『モンスター』もめちゃめちゃ素敵です。おすすめ。

Galileo Galilei - バナナフィッシュの浜辺と黒い虹 with Aimer

Galileo Galilei の曲って、物語を読んでいるような、現実からは少し距離を置いている歌詞が多い気がするのだが、この曲はむき出しの現実世界。そこに合わさる Aimer さんのボーカルがまさしく曲の主人公という印象で、とんでもなくリアリティを感じさせられる。

歌詞、Aimer さんの声、MV、あらゆる要素から主人公が感じている痛みみたいなものがひしひしと感じられて、地方に住む高校生だった私には刺さりに刺さったわけである。今聴くと感じ方がかなり違う気がするなあ、高校生のときに出会えて本当によかったなと思う。


ベストアルバム『車輪の軸』に収録されている尾崎雄貴バージョンも、少し違った雰囲気を感じられておすすめです。また、Galileo Galilei と Aimer さんのコラボは『Sea and The Darkness』収録の『ベッド』でも実現しているのでそちらもぜひ。

Roger Eno & Brian Eno - Mixing Colours

アンビエントミュージックの第一人者である兄弟、ロジャー・イーノとブライアン・イーノによって共作されたアルバム。

全編通して美しく心地良いのは間違いないのだが、同時に面白さも感じられる。シンプルなピアノ主体の前半から、ブライアン・イーノの手が多く入っているであろう後半に進むにつれて、空間が広がっていく感じがするというか。

「アンビエント」というジャンルを知ったのはこのアルバムが初めてで、少し恐る恐る聴いてみたところがあるのだが、これを飽きずに楽しく聴けたことがアンビエントの入り口になった。兄弟それぞれの作品も後でいくつか聴いてみたが、私はこの作品が 1 番好き。

Braxton Cook - Braxton Cook Meets Butcher Brown

アルトサックス奏者・シンガーソングライターのブラクストン・クックと、5 人組のジャズ・ヒップホップバンド、ブッチャー・ブラウンがコラボしたアルバム。

音が良い。ビート感が気持ち良い。楽しくてかっこいい、するっと聴ける 1 枚。

ブッチャー・ブラウンとブラクストン・クックは、ブッチャー・ブラウンの最新アルバム『Solar Music』でもコラボしている。遅ればせながらジョー・アーモン・ジョーンズなどの UK ジャズにハマっていて、またコラボしているとも知らずその流れで聴いたのだが、このアルバムもめちゃめちゃ良かったです。彼らの音楽はやっぱりかっこいい。

ブラクストン・クックもこのアルバムの後にいくつかソロ作品を出していて、そちらも魅力的です。サックスの音色はもちろん、甘くて優しいボーカルも素敵。

おわりに

最初は 6 作紹介するつもりでした。どうしてもコメントがまとまらなくて、4 作に減らしたのですが、それでも作品の魅力を言語化するというのは難しいことだなあと感じます。

間違いなく良い、人におすすめしたいと思える 4 作を選んだつもりではあるので、私のコメントに魅力を特に感じずとも、とりあえず聴いてもらえたらすごく嬉しいです。


最近の作品だと『おもかげ (produced by Vaundy)』もすごく好きです。流行りに疎いもので、2022 年の紅白で初めて聴いたのですが、「こんな良い曲あったんだ!」と感激して THE FIRST TAKE の動画を正月に見まくりました。こう考えていくと、やっぱり紹介しきれなかった作品が多すぎますね。


好きなカバーの話もしたいな。そちらもまた書きますね。



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