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#童貞フィルム

写真を撮り始め、RAWデータを現像するようになり
そもそもどういう仕上がりが好きなのかな、を模索する過程で
自分の辿り着いた結論は「フィルム写真」でした。

そのルーツは実家のアルバムに貼られている自分の幼い時代に
親がフィルムカメラで撮った写真のプリントであったり
自分自身が写ルンですで撮った写真だと思う。

要するにプリント自体が少し劣化していたり、
撮影する機材がそこまで良い機材ではない写真、がベースになっている。

それに付け加えて現像方法を学習する過程で追加された
現代における「フィルムライク」とされる現像手法。

これを自分なりに研鑽して行ったものが現在の現像設定なのだが・・・

そのイメージにより近づける設定や、機材選びなどを繰り返し
自分の中でより熟成されて行っているような気がしていた。

が、最近自分でもフィルムで写真を撮るようになって分かった事としては
自分の脳内の正解のイメージと
実際に自分が撮ったフィルム写真との乖離。

もちろん僕が見ているフィルム写真は
フィルムをスキャンしてデータ化したもの、なので
プリントしたものではないから、もはやこれも正しい意味での
フィルム写真なのかというと微妙なのだが
そこは一回良しとしておく。

要するに
実際のフィルムの方がデジタル寄りの精細な描写を含む、という事。

デジタルをフィルムに寄せようとすると
どうしても「全体的」にその「寄せ」が反映されるのだけど
フィルム写真は「高精細な部分」だけはデジタルっぽい精細さがあり
それ以外の部分にのみデジタルで言う「寄せ」が反映されている感じ。

その違いまでは最近認識できるようになったのだが
技術的に、かつ1枚に掛けられる時間的な要素を考えると
再現は現在は不可能。

だが、今の現像は現像で好きなんだ。
もはやフィルムライク、でもないのだけど。

そこでこれを何と呼ぶべきか考えた時に思いついたのが
「童貞フィルム」である。

実際のフィルムと違う、と気づいた以上、
フィルムライクとは言いたくないし
けど、自分の現像を一言で表現する単語も欲しかったわけで。
童貞の妄想、みたいなヤツでいいじゃないか。
という事で#童貞フィルム を始める事にしました。

結局どういう意味なの?
って言われたら全部説明しなきゃいけないんだけど(笑)


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