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Leica M11

Leica M11というカメラを買いました。あ、俺です。
新品だと140万もするカメラです。
Xでも言いましたが、20万くらいの性能しか感じません。

ではなぜ買うのか。

端的に言うと、僕の手元にMマウントの愛すべきレンズ達が居て
Mマウントをそのまま使えるフルサイズセンサーのカメラが
欲しかったから。

そのカメラが20万で売られていたら悩まず買うんですけどね
存在しない訳ですよ。

マウントアダプターでもいいじゃないか?
まぁそうですね。良いと思います。
でも、僕は嫌だったんです。

先達は言いました
買う理由が値段だとしたら買うな。
悩む理由が値段だとしたら買え。

この価格帯の買い物ですから、僕の財力と将来の運用イメージを考えると
他のマウントのカメラは一切処分する必要がありました。
しかも不可逆的な決断と共に。

また欲しくなったから買い戻す、では意味がないのです。

なので
「一生手放さない」
「1台だけ残すならコレ」
という唯一無二の存在だったDf君やDf君用のレンズ群と
やっと巡り合えたPEN-F君も含め
一切合切を下取りに出し依り代とし
それでも半分にも満たない金額だったんですが、
残りは現金一括で行くか行かないかの覚悟を決める必要がありました。

ここに悩むこと1週間くらい。
今じゃないといけないのか?
1年くらい手持ちの機材で遊んだ上での決断でいいのでは?
とかいくつか悩んだんですが

・また値上がりするかもしれない。
 →前回は30万くらい上がりましたからね・・・
  それに連動して中古価格も跳ね上がり。
・1年無事で生きているつもりか?
 オジサンになると1年が何もなく過ぎ、また1年が来る保証もありません。

で、行ったわけです。

で、手元に来てどう思ったか。
過去にM10も所有してましたし、M8は現存するので
手に取ったところで特に大きな感動もなく。
むしろ、昔は豪勢だった箱が極めて簡易化されている事に
若干の寂しさすら感じる始末。


どうでもいいことですが、
カメラが来て最初の1枚は必ずどんさんを撮ります。
別に強い理由はないけどルーティーンです。

最初に感じたのはM8やM10よりピーキーな感じでしょうか。
f/1.4のレンズで合焦させる難しさに焦れます。
レンジファインダーで二重像を合わせるピント合わせにもたつく自分が
妙にじれったい。

結果RAW現像するので、正直何のカメラで撮ってもあんまり変わらんのです。

でも間違いなくソコにあるのは
「撮りたかったカメラで撮っている」という事実と撮影体験。
これは買って良かったなと思う瞬間でした。

レンズと合わせるとちょっとした良い感じの軽自動車くらいの価格の
カメラを片手にブラブラさせて歩くのは若干緊張しますが
M10で感じた時の重さは感じない。実に軽快です。

一番驚いたのはLV。
LiveViewです。
一眼レフのカメラなどに搭載されている背面液晶を使って
ミラーレスみたいにセンサーが撮り込んでいる映像を表示しながら
ピント合わせ、撮影が出来るモードですね。
これ基本的に愚鈍で使えない、というイメージだったのだけど
M11はミラーレス並の背面液晶を使った撮影ができる事に驚いた。

レンジファインダーがキツかったらビゾフレックス(外付けのEVF)買うかなと考えていただけに、非常に有難い。
ビゾ2だけで10万するので、その分浮きました。
ホールドについても、筐体の軽さも相まってか
あまり持ちにくさは感じない。実にちょうどいい。

そういう意味で使って見たら
地味に良いとこ見つけまくったんだけど
それでもまだ価格なりの良さまでには至りませんね。

が、引き返さない、を条件に決断したので
まずはこの先しっかりと撮りまくって
本当の結論に至るまで研鑽して見ようと思います。

そんなM11買ったよ報告でした。

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