スクリャービン ピアノソナタ 8 作品66
「スクリャービン ピアノソナタ 8 作品66」
スクリャービンさんの「ピアノソナタ第8番 作品66」を弾いてみた。
この曲の作曲年は1913年。
スクリャービンさんが書いた最後のソナタ。作曲に時間がかかって、後から着手した第10番のソナタの方が先に完成してしまったらしい。
一言で言って「難曲」。
ひじょうに複雑で、ものすごく拡大されたソナタ。どことなく、マーラーさんの交響曲を彷彿とさせる。
のだけれど、終わりは、音は少ないし、シンプル。竜頭蛇尾の感が否めない。マーラーの第9交響曲の第4楽章の終わりみたいだ。
DTMだったら何でも弾ける、というものではない、という曲が、この世には存在するのだけれど、この曲もそう。
輻輳する音のタテの線が合っていなくて、それぞれ異なるリズムとか、異なるタイミングで鍵盤を押さえなければいけない。これが、DTMの打ち込みでは、表現が難しい。
シンコペーションなリズムが多くて、アクセントをどこに置くかとか、フレーズの開始をどこにするかとか、とにかく悩ましい。
いろんなメロディが、対位法みたいに並んで進行するので、どれをどう採用するのか、いろいろ考えさせられる。ここは、たぶん、いろんな演奏方法が存在して、たぶん、何度も何度も弾いて、はじめて、決まると思う。僕の場合、最初の演奏なので、ここは、まだ決まっていない。半面、決まっていない演奏は、今しかできない。
出来栄えば・・・まあ、お聴きの通り。
この曲をどう弾いたら良いのか、さっぱりわからなくて、YouTubeで、ウラディーミル・アシュケナージさんの演奏を、冒頭だけ聴いた。ほんっとうに、ウラディーミル・アシュケナージさんは天才。
さて。
というわけでとにかく弾いたぞ。
最後まで弾き切る時間とモチベーションとパワーとアイデアと、いろいろなものを授けてくださった皆様に感謝申し上げます。
Scriabin Piano Sonata 8 op.66
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