スクリャービン ピアノソナタ第7番 作品64
「スクリャービン ピアノソナタ第7番 作品64」
スクリャービンさんの「ピアノソナタ第7番 作品64」を弾き直した。
生まれて初めて弾いたのは、昨年の8月。
そのデータを直した。
最初は、少しだけ直して〜、とか思っていたのだけれど、結局、全面的に直してしまった。
そうしたら、全く別の音楽になった(大笑)。
いやー、この曲はこんな曲だったのか、という感じ。
トッププロが弾いた演奏は聴いたことがないので、自分で探るしかない。いわゆる当社比ということになる。
トッププロの演奏を聴けばいいんだけど、意識しなくても真似してしまうとか、パクってしまうことが嫌だ。
音楽教室の生徒じゃないのだ。
言い換えれば、井戸の中のタヌキ世界を知らず、というところのなのだが、べつに、世界は知らなくていい。
自分の世界をしっかり持つことのほうが、よりいっそうはるかにものすごくちょべり大事なことなのだ。
さて。
スクリャービンさんの「ピアノソナタ第7番 作品64」は、ものすごく複雑で難解な曲だ。
へんてこりんな、もとい、想像力に富んだ、たくさんの、不思議な音が満載で、構造はあるのかないのかわからない。たくさんのアイデアが満載。
悪く言えば、まとまりがない。ソナタと言えるのかどうかもよくわからない。
たゔん、この曲は、全体の構成とかはしていなくて、即興曲的な、あるいは、スクリャービンさんが好んだ前奏曲的な感じで、冒頭から、自由な発想のままに、どんどん書いていったんじゃないか。という感じかする。
そんなことを思う。
それから、第8番、第9番、第10番のソナタは、どちらかというと繊細な曲だけれど、第7番は、力強い曲。
いつも思うんだけれど、第7番のソナタからは、ブルックナーさんの交響曲第8番の第4楽章を彷彿とする。
音間違いもいくつか発見して、それらは直した。不協な和音が多いので、音の間違いを発見することは容易ではない。
そんな、いろんなものが、ぎゅっ、と詰まったこの曲は、スクリャービンさんの最高傑作のひとつ、と言っていいと思う。
聴いても聴いても、何十回聴いても楽しめる。
というわけで、とにかく弾いたぞ。
なんくるないさ〜。
スクリャービン ピアノソナタ第7番 作品64
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