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近くの山が冠雪した

「近くの山が冠雪した」

冬型の寒い日。

あばら骨状の雲が、強い偏西風に乗って、次々にやってくる。

雲、雨、風、が、cyclic に田舎を襲う。

雲と雪が来ている時は、暗く、暗く、ひたすら暗く。

雲、雨、風の合間には、10分間くらいの晴れ。

部屋の窓から見える、標高数百メートルの山の、山頂付近は、冠雪して白くなった。

この山里に雪が積もるのも、時間の問題だ。

平成28年以降、時雪の日が10日くらい続いて、3日くらい晴れる、というようなことになっていて、しかも、時雪のときには、線状降水帯がかかって、大雪になることが多い。

東京で大雪というと、積雪深5センチメートルくらいだが、田舎では、降ったうちに入らない。

田舎の大雪は、2メートルとか。

でもね、僕が小さい頃はね、2メートルなんて、当たり前だった。

小学生の頃は、道路は、一面、1.5メートルくらいの雪で覆われていたんだよね。

僕の親世代の人たちは、そんな雪のなかを、素足に下駄で、学校に通ったらしい。

早く春にならないかな、なんて思わない。

だって、春になったら、また冬がやってくる。

冬来たりなば、冬遠からじ。
春来たりなば、冬遠からじ。
夏来たりなば、冬遠からじ。
秋来たりなば、冬遠からじ。

死ぬまでこれか!!。

田舎を脱出したいという思いが、年々強くなる。


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