脱ぐ話
「脱ぐ話」
曇り。朝6時の気温は14.6℃。
上空を、シロさんが、足繁く行き交う。空が雲なので、見上げるシロさんの姿は影になって、アオさんだかシロさんだか区別がつかない。時折アオさんが交じっているのだが、山の樹々が背景にならないと、区別がつかない。
今朝の収穫は、タバコの吸い殻が2本、小さな樹脂製の空き瓶が1本、紙屑が1個、紙紐が1本。そんなことをして歩いてたら、道路を横切る電線に1羽のツバメがとまって、声も立てずに、じいっと、こちらを見ている。なにか威厳を感じてしまった。神様の使いかもしれない。
擬宝珠の花が咲き始めた。星のような花を咲かせる萼紫陽花が咲き始めた。
近所の家の薔薇が咲いた。大きな花。近づいてみると、なんと、4輪が同じ高さに咲いていて、まとまって大きな花に見える。
さて。
昨日、楽曲のデータを作っていて、手痛いミスをした。毎度お馴染み、調を間違えた。しかも、いったん正しく作ったデータを、調を間違えた、と勘違いして、当該の音を全部直して、直した後で、正しい調で作ったデータを壊してしまったことに気がついた。
そこで、昨日は時間切れ。このあとで、修復作業をすることになる。
時間切れになったときに思った。人間の肉体と人間の社会には、いろいろ制限があって困る。休まなけりゃいけないし、寝なけりゃいけないし、お客さんの相手もしなけりゃいけない。早く肉体を脱ぎたい、と。そうすれば、休まずに、寝ずに、ずーっと、作業を続けられる、と。
毎度毎度、勝手なことを考える。
まあ、ほっときゃ死ぬさ。
もっとも、死んだら、楽曲のデータは作れないし、調を間違えることもできないが。
なんくるないさ。
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