32)否定で終わる文を避ける

文章を書くときのクセで、つい否定の言葉で締めてしまいがちである。noteを書き始めて改めて気がついたので、かなり意識して言い換えを考えている。

否定の表現で終わる書き方を控えようと考えた理由は二つある。

一つは自分が否定的な気持ちに囚われる遠因になっていると感じたから。もう一つは、否定で終わる文は伝わりにくい場合があると知ったからだ。

一つ目。~とは限らない、とか、~とはいえない、とか、否定で締めくくるとき、何か言ったつもりで結局言いたいことは何なのか、なんとなく放置したまま終わっているのだ。何らかの整理や解決にたどり着く前に、考えることをやめてしまっている。後には何か嫌なことに気づいてしまった気分だけが残り、積み重なっていく。そうして自分自身を否定的な気分に追い込むことになる。ならば意識的にやめてみたらどうなるのだろう。

二つ目。最後にひっくり返す言い方や、否定を重ねる表現は、受け止める側の理解に余計な負担をかけているらしい。関係性ができていて積極的に理解したいと思って話を聞いてくれる人にはそれでも通じるが、子どもやあわてている人やできれば関わらずに済ませたいと思っている人に対しては、できるだけねじれのない真っ直ぐな表現を使う方が無用な誤解を避けられる。

たったこれだけのことを書く間、どこか使ったことのない筋肉を使うようなまどろっこしさがあった。文章を書く筋トレと思ってしばらく続けてみることにする。

2019/08/13

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