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20歳の自分に受けさせたい文章講義#11

今回は文章にツッコミを入れると小さなウソはNGについて紹介します。

①要約

(ア)文章にツッコミを入れる
 まず、なぜ文章にツッコミを入れないといけないのか?それは読書の反論に対して、対話をしなければいけないからだ。ツッコミをを入れることで、読者の理解を助けることができ、さらに文章の強度を高めることできる。反論は怖いかもしれないが、しっかりとした文章に反論が出るのは当たり前だし、反論が出ないような文章は魅力がない。
 反論に応えるのは、読者との有意義な対話になるので、反論を恐れてはいけない。
 では、どうしたら文章中において読者と対話ができるだろうか?
具体的には、主張、理由、事実を書いて、文章を客観的に読み返して、どんな反論が出てくるか考える。反論を文中にツッコミとして入れ、それに答えていくことで、読者の疑念は晴れていく。


①主張・・・ 高校では日本史を必修科目とすべきである。
②反論・・・ 一方、「国際化に対応するには世界史だ」との反対意見もある。
③再反論・・・ しかし、国際社会で自国の歴史や文化を語れないほうが問題だ
④結論・・・ 今後ますます国際化が進むからこそ、日本史の教育が大切なのだ。


 文中にツッコミを入れることは、読者に対する優しさのようなものでありながら、同時に文章の強さを高める作業でもあるのだ。
 また、文章に支障をきたさなければ、反論や再反論繰り返し使ってよい。繰り返し使うことで、より読者との対話のキャッチボールとなる。

(イ)大きなウソは許されるが、小さなウソは許されない
 たとえば、「都内のラーメン屋で一番おいしいのは~である」と主張したとしよう。それが一番おいしいという正否に関しては、大きなウソに分類され、正直どうでもいい。しかし、「麺は手打ちで~」とか「味は魚介系で~」と語り、実際には製麺工場で作られ、とんこつ系だったらどうなるだろう。文章の信ぴょう性がなくなってしまうのではなかろうか。
 つまり、文章を書くときは、細部ほどこだわらなかればならない。
 そもそも、なぜ小さなウソを書いてしまうのか。
結論は理解が浅いためである。理解が浅いから、自分ではわかった気になっても、文章にほころびが生じてしまう。
 では、どうすれば小さなウソを書かなくて済むのか?まず、自分の理解を高めるための努力をする。徹底的に資料を読み漁り、100理解したければ100理解するように努める。しかし、結果として80しか理解できなければ、理解できた80のみを書けばよい。
 例えば、数学の問題で答えがわからず、つい答えをカンニングして正解がわかるときがある。しかし解き方がわからないので答案用紙には書けないはずだ。文章も同じことである。ゴールだけを書けばいいということではない。文章には自分がわかったことだけしか書いてはいけないのだ。

②感想
 文章を書く中で、読者の椅子に座ることを常に意識しながら、一歩先、二歩先のこと考えて、文章を書いていくことを学んだ。一歩先、二歩先のことを考えられるようにまずは自分の理解を深め、細部までこだわる必要がある。自分は細部までこだわることが苦手なので、苦手なら苦手なりに、最初のうちは、こだわる部分を限定し、徐々に魅力のある文章を書いていく。



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