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20歳の自分に受けさせたい文章講義#7

今回はリアリティのある文章文書の構成について紹介します。

①要約

(ア)めんどくさい細目も書く
 事実を書くときは、めんどくさい細目も書くことで、リアリティが増す。例えば、以下の3つの文章があるとする。


①コーヒーと飲むことで、目が覚める 
②コーヒーを飲むとことで、カフェインの効果によって、目が覚める 
③コーヒーを飲むことで、カフェインが脳内のアデノシン受容体に働きかけるため、目が覚める

 ①と②については大多数の人が知っていることなので、正直書いても意味はないが、③はめんどくさい細目を付け加えることで、説得力が増す。
 また、数字やデータを事実に付け加えることもいいが、日常に転がっている何気ない事実を付け加えるのも重要。

(イ)文章の構成
 文章の構成を考えるうえでは、頭の中の「ぐるぐる」を可視化しなければならない。なぜなら、構成考えることと文章を考えることは全く別の作業になってくるため。映画に置き換えるなら、文章は脚本や俳優の演技、構成はカメラワークや編集であり、それが合わさって1本の映画になる。文章の構成においても配置を組み合わせることで、対象を可視化する必要がある。
 やり方としては対象となるキーワードを丸で囲み、やじるしでつなげていく。


例:映画→絵コンテ→なぜか→頭の中を可視化してイメージを共有→文章でもやるべき→なぜか→構成を目で考える→しかも、頭の中のぐるぐるを可視化できる


例のように随所になぜかをいれることで、やじるしは眼で見る接続詞の役割を果たす。


 文章量については序論2:本論6:結論2という形が望ましい。文章量は頭で考えるのではなく、目で数える習慣を身に着けていく。


①ワープロソフトの文字数と行数を固定して、1ページ当たりの文字量を覚える
40文字×30行=1200文字を固定していれば、1000文字で書かなければいけない場合は、8割程度の文字量と判断でき、それにかかる労力や時間がわかる。

②行数(行番号)を表示させるか、グリット線(罫線)を表示させる
原稿を書いている際は、自分が今どの位置にいるかわからないので、行番号を書くことで、現在の場所を確認できる。

③何行で400字になるかを頭に入れておく
400文字を視覚的に捉えることで、頭に染み付ける。数字ではなく物理的スペースで見ていく。

上記の3つをトレーニングする上では、毎回同じぐらいの文章量を書くことで、構成力がつき始める。まずは、半年間同じ文章量をかいてみてはどうか。

②感想
 事実は自分が書かなくてもいいだろうと思っていたものでも、読み手からしたらより説得力が増す材料になってくる可能性もあるので、めんどくさい部分についても書いていこうと思う。ただ、あくまで事実は客観的なものなので、主観的なことは書かないように気をつけたい。
 また、対象の可視化については、紙に書いていく。紙に書くときは、箇条書きで、思ったことをとりあえず書いていく。ちゃんとしたものを書こうと思ったら、ペンが止まってしまうためである。皆も継続があるはずだ。まず、箇条書きで書いて、そのあとにつなぎ合わせて、構成を考えていこうと思う。



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