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コーチングの基本#2

今回はコーチングの基礎ついて紹介します。

①要約

(ア)コーチングとは?
 まず、コーチングの定義を紹介しよう。

コーチングの定義
コーチングとは、対話を重ねることを通して、クライアントが目標達成に必要なスキルや知識、考え方を備え、行動することを支援するプロセスである。

 コーチングは行うためには、コーチがクライアントの目標を明確化し、目標を達成するためのスキルや知識をアップデートし続ける必要がある。しかし、この行為を行うのは、あくまでクライアント自身である。クライアントがコーチングのプロセスの主導権を握る。
 支援者の立場であるコーチの役割は、クライアントが自らの力で目標を達成するのを助けていくことである。では、どうやったら支援できるのか?具体的な支援方法は質問をすることである。
 コーチが投げかける質問にクライアントが答えていく過程で、クライアントの視点が変わり、行動を起こす原動力となる。そして、行動を起こすことで、目標達成の実現に向けて進んでいくようになる。


(イ)コーチングの意図・目的
 コーチングを行う技術は、上記で述べたように、質問という行為である。しかし、技術だけでは、コーチングを達成することは難しい。たとえ行えたとしても、うわべだけのものになってしまう。技術だけなく、意図や目的を備えてこそ、本物のコーチングと呼べるようになる。
 では、コーチはクライアントの目標達成を支援する上で、どのような意図や目的を持つ必要があるのか見てみよう。

①コーチングは、「知識」と「行動」の間の溝を埋める
コーチングは、知識としてわかっているけど、行動できない人をつなげる。
知識と行動をつなげる橋である。
②コーチングは、強制ではなく放置でもない「第三の選択肢」を探す
強制や放置をするのではない。例えば「後進を育成」することで何を手に入れたいのか。クライアントの望みに関心を持ち、第三の選択肢を探す。
③コーチングは、「本当に思っていること」を明らかにする
人は本当に思っていることに従って行動するので、思っている、わかっていることが本当に思っていることとは限らない。なので、より深く掘り下げる必要がある。
④コーチングは、対話を通じて「想い」を「決意」に変える
クライアントの望みを維持しながらも、変化できるようにする。
数ある選択肢の中から、他の選択肢を捨てた時が「決意」となり、行動に繋がる。
⑤コーチングは、自己を「客観視」させ、「選択の検討」に向かわせる
コーチングの特徴は、相手に積極的に問いかけながらも、相手が自発的に考え、最後は自分で解決することを促していく点。
クライアントが困っている現象に着目し、その状態を生み出している背景を客観的に再検討し、思っていることと本当に思っていることの違いを考えてもらう。自分の選択で得ているもの、失っているものを考える。
⑥コーチングは、2人で1つのキャンパスに向かうイメージで
コーチとクライアントは上下関係ではなく、並列関係である。お互い情報を共有しながら、解決に向かっていく。

⑦コーチは、クライアントの「長期的成長の支援」も視野に入れる
クライアントが最終的には自走できるようにする。対話を通じて相手の成長を実現するプロセス。

②感想
 コーチングはメンタルカウンセリングとは違い、コーチが問題の解決を行わず、あくまでクライアント本人が解決することに感銘を受けた。クライアント本人が解決することで、達成感を感じられ、自己肯定感があがる。自己肯定が上がることで、より行動しようとする。行動することで、より成長できる。このサイクルこそがコーチングの最大の魅力ではないか思う。
 コーチングは問題の解決というよりも、問題を解決する上でのマインドを構築し、最終的に自立した人間となるように仕向けられたプロセスと感じる。





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