マガジンのカバー画像

コラム_新しい研究者のライフスタイルを考える

7
所属や職業をゼロベースで捉えて、新しい研究者のライフスタイルを考えていきます。日頃の雑多な所感をつぶやきます。研究者丨技術者丨エンジニア丨博士丨技術士丨起業丨パラレルキャリア丨副…
運営しているクリエイター

#理系

コラム#6. 博士号の取りやすさ(課程博士・ラボ選び)

 課程博士を無事に所定年数(修士課程を除いて通常3年)で終えられるかは、本人の能力もさることながら、学術論文必要数とラボのアクティビティーに大きく依存すると言えます。  規定年数を1年くらいなら超過してしまっても良いという方は、ざっと見積もっても400万円から1億円の損失を許容するという意味であることを理解してください。 ### 1年の損失の内訳・働くのが1年遅くなる(入るはずだった1年の年収が入らず、退職金が減る。)・希望職種に就職できる可能性が50%程度減少、生涯年収

コラム#5. 自分の務めている会社を把握する方法

 青色申告の季節ですね。ポンヌフは、自分の努めてる会社は?と聞かれるとちょっと迷ってしまうんですよね。当たり障りない代表的な会社を回答することが殆どです。  なぜ即答できないかというと、教えたくないというより、正確に覚えてないんです。  自分の仕事は、どの所属にいても、変わりません。目的のために研究を進めることです。どの組織で仕事をしているかというのは、私にとってそんなに重要ではありませんから、普段から意識してないので、即答できないのです。多くの機関で働いているマルチキャ

コラム#1. 研究は手段か?

「研究は手段だからね?」 と良く仰る方がおられます。たしかに意図は良くわかりますが、そんなふうに割り切って考えてしまうのはなんとも物侘しい気がします。どうしてでしょうか?きっとそれは、研究という行為が手段であると同時に、大切な価値観になっているからだと思います。  そもそも、世の中にあるものは殆どが手段であるといえます。ものづくりも、そして職業自体でさえも手段ではないか思います。例えば、人々の健康にするという目的を考えてみます。  手段としては、医療や製薬、健康食品の開