見出し画像

ドール初心者、はじめてのフルチョイスに挑む

この記事はドールに触れたことが人生でミリ程度しかないしがない一次創作オタクが、スーパードルフィー(以下SD)のセミオーダーメイド、「フルチョイス」をしに天使の窓へ行ってきたレポの記事である。
今回オーダーをする際に、色んな人のレポがめちゃくちゃ参考になったので、自分も体験を書いてみることにした次第。誰かの参考になれば幸い。
ちなみにこのオーダーで迎えた子がこの記事の画像の子です。
(※この記事は2023年6月の体験を元に書かれています。)

オーダーを決めたきっかけ

数年前からSDのフルチョイスがある事は知っていた。ネットで流れてくる美麗なドールたちを眺めながら、でも当時の自分は実家暮らしの一学生。お金もなければスペースもなく、さらにドールのドの字も口にしたことのなかった自分が仮にドールのお迎えをしたとて、家族の理解を得ることもできるわけがなく…。自分には高嶺の花なのだと半ば諦めつつ、時折ふとネットでドールたちの写真を眺めていれば満足する日々を数年過ごしていた。が、

やっぱりどうしても諦めきれなかった。

実家を離れ一人暮らしになり生活が落ち着いたこと、今までの自分が貯めていてくれた貯金があったこと、そして何より創作オタクならば誰もが一度は夢見る自キャラの立体化を叶えたい欲が爆発したこと、さまざまな要因が重なって、今年の6月にフルチョイスオーダーをすることに決めたのである。

オーダーするにあたって

フルチョイスをすると決めたと同時にまず始めたのは、情報収集である。公式サイトの情報と、ネットの海に流れている先人たちのレポートを読みながら、フルチョイスの流れなどを確認していった。そしてまず決めるべきは①ドールサイズ、②メイクメニュー、③ドールのヘッドの3つだということがわかった。

①ドールサイズ
まずSDには設定された年齢に応じてさまざまなボディサイズが存在する。一部の限定サイズを除いて、フルチョイスでも多様なサイズを選ぶことができる。
自創作のキャラドールを作ることが目標だったのだが、青年ボディの子だとうちにいてもらうにはちょっと大きすぎる…!!というわけで、幼少期のキャラドールという気持ちでSD midiの男の子にする事に。

②メイクメニュー
次にメイクメニュー。値段の低い順にノーメイク、推薦メイク、オーダーメイクの三種類があって、ノーメイクは読んで字のごとくすっぴんのドールがくる。自分でメイクができる人はこれといった感じ。
推薦メイクは、ボークス側から提案されている5つのメイクから選ぶ(メイクのうち二箇所は変更可)というもの。
そしてオーダーメイクは資料などを持ち込んでメイクを一から作っていくものだ。
今回は、推薦メイクだと再現できないところが増えていきそうだな…という事でオーダーメイクをチョイス。

③ドールのヘッド
そして最後に選んだのがドールのヘッド、言わば顔の形である。ドルフィーはそのお顔ごとに品番が設定されているので、各種SNSでその品番を検索するとそのお顔のドールたちがたくさん出てくる。そこで自分の好み、あるいはイメージに合うお顔を選ぶと良い。
私は今回35番のヘッドに決めた。どのドールのお顔を見ても好きな造形だったのと、今回の子のイメージと合っていたため。

ちなみにドルフィーのボディや肌色、ヘッドは天使の里限定、天使の里と窓限定、と言うようにオーダーできる店舗が限られる場合があるので、事前に調べると吉。

さてここまで決まったら資料集めである。
先に書いておくと、SDのお顔の資料は同じSDの画像資料を用意するといい。
もちろん自分で描いたイラストも資料として受け取ってもらえるのだが、やはり理想のドール画像を見てもらった上で細かいイメージやしてほしくないことを伝えた方が話の通りがいい。

ただし何点か注意が必要なこともある。
まず資料に使えるのはボークス社製ドールのみである。他社ドールやフィギュアは資料として扱うことができない。そしてSDの画像はなるべく公式アカウントのものを使うことを推奨したい。「どうしても資料としてこのオーナーさんのドルフィーのお写真を使わせていただきたい…!」と言う時は必ずそのオーナーさんに許可をとること。
また、資料は全て印刷する必要がある。私は自宅でプリントして持って行った。
さらに、提出した資料は返ってこないので、取り返しのつかない写真の原本をそのまま渡すのはおすすめできない。

ちなみに私は資料としてボークス公式インスタグラムのSDの画像2枚と、イメージを伝えるための普段のキャラ絵を持ち込んだ。もしこのキャラを作りたい…!というイメージが明確にある場合は、そのキャラの立ち絵などを持っていくと良いかも。

さらに私はドールの仮組みをしに事前に天使の窓に赴いた。天使の窓ではなんと予約なしで、メイク以外のボディやアイ、ウィッグの組み合わせなどを実際に組んでもらって試すことができる。
正直ドールのことを全く知らない私にとっては、実物を自分の目で確かめることができてとてもよかったと思う。仮組みで見積もりも出してもらえるので、予算に合わせてここは追加を取り止めようかな、逆にもっと追加しようかな?ということが検討できたのも大きい。天使の窓にアクセスできる人はぜひ一度仮組みを利用してみてほしい。

ここまでしてようやく私は天使の窓でフルチョイスの予約をした。ここまで長かった…。
ちなみに予約時に作りたいドルフィーのサイズ、肌色、ヘッドの型番を聞かれると思うので、答えておくとスムーズ。会員の人は会員番号も聞かれるので番号を控えておくとよい。

フルチョイス本番編

さてお待ちかねフルチョイスタイム。一階の店員さんにフルチョイスの予約をしていることを伝えると地下に案内される。天使の窓は地下にフルチョイスカウンターがあるのだ。

フルチョイスが始まるとドールアドバイザーさんに諸々の注意事項をアナウンスされる。キャンセルや内容の変更可能期間についても案内があるのでよく聞いておく。

それが終わるとまずはメイクパーツ以外の項目を決めていく。仮組みをした人はここで仮組みした際に渡されるオーダーシートを出しつつ、内容の変更点があればそれを伝えるとスムーズだろう。
ちなみに私はそのオーダーシートを忘れたので記憶で選ぶ羽目になった。みんなは気をつけようね。

ここで特に迷うのはウィッグとアイ、ハンドパーツだろうか。
ウィッグは実際にヘッドにつけて形を見たり、色味を比較することもできるのでじっくり比較するとよい。好みのものを選べばいいと思うが、強いて言うならネイビーのカラーのものがフルチョイス限定色だったと思うので、追加購入するのもアリ。
アイはケースの中にズラッと色んな色の瞳が並んでいるのでそれを選ぶ形になる。これもお試しでつけてもらえる。今回オーダーメイクだったので追加料金なしでアイが二つ選べた。SDMなら16mmのドールアイ、とおすすめされたので、その中からブルーと薄いピンクの瞳をチョイス。
アイは取り付けするかしないかを選べるが、取り付けアリにするとグルーでかなりガッチリつけられてしまうようなので、無しを選択。
ハンドパーツは正直そんなに迷わなかった。SDMは幼い手が多く、成長した雰囲気の手はハンドパーツの11番くらいだったためそれを選択した。これもフルチョ限定パーツがあるので追加購入するのもいいかも。
あとまつ毛も迷う。まつ毛の毛束感だったり色々あって迷うのに事前に見て選ぼうができないんだよな〜!!ちなみにこの時期はホワイトのまつ毛がちょうど登場したぐらいだった。迷ったものの今回はイメージと違ったので見送ることに。追加することで2枚貼りにすることもできるが、それも今回はちょっと見送り。もっとまつ毛増やしたくなったら自分で貼るか…と言う魂胆。
ちなみにまつ毛は内付けと外付けがあるのだが、今回は内付けにした。

ボディの方は脚パーツはロング脚、腕パーツはノーマル腕を選択。
脚は他にノーマルとぺたんこ座りができるすわりっこ脚がある。腕パーツは他に筋肉表現のある腕がある。それぞれイメージに合うものを選べばいいと思う。今回はスレンダーなイメージに基づいてこのチョイス。
フットパーツは二種類あって、下駄を履ける足と普通の足がある。これは普通足を選択。普通の靴を履かせる機会が多いし下駄足も店頭で買えるので、よほどの事情がなければこれは普通足でいいのではないかと私は思う。
あと今回は無しにしたがシュピットパーツというマグネットでケモ耳や角をつけられるようにするオプションが存在する。これも一ミリでもそういうパーツをつける予定があるならつけてもいいだろう。
それからテンションゴムというSDのポージングの要となるゴムのキツさを設定できるのだが、これは普通にしてもらった。

あとはスタンドやドレスの購入などの項目に移るのだが、お迎えドレスとパーティングライン消しはぜひ追加することをおすすめする。
お迎えドレスは靴まで一式揃っていて値段的にもお得だし、パーティングライン消しですべすべお肌にしてもらえる。逆にスタンドとUVコーティングは必要ないかなと私は感じた。スタンドはこの時購入したが、私は今のところ全く使っていない。

そしてやっとメイクオーダー…!ここで資料をドールアドバイザーさんに提出するのだが、私は自創作のキャラドールを作るつもりでイラストをのっけたのでこれがまあ恥ずかしい。
しかし相手はフルチョイスで何度も見慣れてるだろ…!!!!の気持ちでなんとか耐える。ドールアドバイザーさん、優しいし話を盛り上げてくれるのでなんとか耐えられた。
「クールでミステリアスな感じの子なんです〜」という風に言うとそのままオーダーシートに書いてくれた。さらに今回の子はブルーの瞳が似合う子にしたかったのでそれも伝えると、それもオーダーシートに。

ベースのお顔は上の子。正直この子のお顔がドンピシャだったので、この子みたいな雰囲気で!とお伝えした。チークや下まつげもこの子を参考に書いてもらうことに。
ただこの子は肌色がフェアということで、今回作るホワイトの子で同じようにメイクすると濃くなりすぎるかも?と伝えられたので、チークと口元に関してはその場でメイクブックのホワイトの子から理想に近い色味や入り方の子を探してそのページ番号を記載してもらった。

眉毛はこの子を参考にしてもらった。この短いつり眉がまさに自キャラにドンピシャで…!!!!描き方はもうこれでお願いしますという風にお伝えした。色味はアイに合わせた色でおまかせした。
今回色味はメイク師さんにお任せする項目が多かった。正直細かい色味まで伝えることは私には難しいな…と私が感じたことと、相手はドールに日頃から触れているプロなので、お任せした方がドールに合う表現をしてくれるだろう、という信用の下お任せする事にした。

ほくろやそばかすの表現は今回作る子にはないので無しでお願いした。さらに唇と目元にはグロスを引くかどうかを選ぶことができる。
グロスに関しては予想外だったので、その場に置いてあるドールから質感を見せていただきながら、唇は半ツヤ、目元はアイラインと下まぶたに引いてもらう事に。
あと唇の縦線(しわ)の表現の有無についても聞かれたが、あんまりリアルによるのもどうだ…?と思ったので今回はなしでお願いした。

これにてメイクの注文も終わり。だいぶ手間取ったな〜と感じていたが、アドバイザーさんが「初めてにしてはスムーズでしたよ!」と言ってくれたのが嬉しかった。へへっ(すぐ調子に乗るオタク)。
その後はグリーティングカードの送付の有無やお迎えセレモニーなるイベントをするかを聞かれた。カードはともかく、お迎えセレモニーはちょっと仰々しいな…と感じたのと、お迎え時でなくともしたくなったらいつでもできる(要予約)という事だったので、お迎えセレモニーは無しでお願いする事に。カードは送ってもらう事にした。
全ての項目が埋まったオーダーシートに間違いがないか改めて確認してもらい、その後にお会計。今回は窓での受け取りを選択したので、前金33,000円を支払って終わり。もし他店舗受け取りや自宅配送(+1,000円)を選んだ場合は全額をこのタイミングで支払う事になるので注意。
今回はオーダーメイクだったので届くまでに2.5ヶ月かかるとのことだった。このオーダー時から考えると8月末。うーん長い。
お迎えシートの控えをもらってこの日は帰宅。ちなみに受け取りの時はこの控えが必要なので、無くさないように保管しておくこと。

長々と書いたがこれにてオーダー編は終了。お迎えした時のことはまた別の記事で書こうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?