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【ポケモンSV】もーっと!それゆけ!パモレックス【シーズン19最終1012位】

こんにちは、スミス(TNぽんぽんちい)です。S19お疲れ様でした。
私は最終レート1898、順位は1012位でした。レートも対戦数もなかなか稼げず厳しいシーズンでした。
終盤追い上げることができ、最終日深夜に920位まで上げて寝たところ、残念ながら最終3桁に残ることができませんでした。
構築自体は面白いものが作れたと思うのと、(思考整理も兼ねて)シーズン中に書いていた構築メモがお蔵入りするのは勿体無いので、構築記事として残しておこうと思います。

久々に3桁行けたと思ったのですが、残念

【構築経緯・コンセプト】

黒バドレックスから構築を考えていたら、パーモットが「まだまだやれます!」って顔をしていたので、再び「パモレックス」でシーズンを戦うことにした(不真面目な構築経緯)。

真面目な話をすると、前期使用した少しBに振ったメガネ黒バドレックスの打ち合い性能と突破力が強いと感じたので、ここから構築をスタート。
このポケモンの行動回数が勝敗に直結するレベルの強さがあるため、2つの方向からバドレックスのサポートをする構築を目指した。

バドレックスが倒されても「再起の祈り」で復活させことができ、悪やノーマルタイプに圧力かけられるパーモット。
バドレックスのこだわり解除ができるクッション役でありながら、願い事+クイックターン味方の回復もできるママンボウ。
前者は対面的、後者はサイクル的な動きでバドレックスを通すことを目指す。

上記のどちらの動きでもバドレックスと相性が良いサブアタッカーとしてカイリューを採用した。

上記の4体でやりたいことの軸ができたため、軸と相性が良く、ここまでで苦手なところのカバーができるポケモン2体を採用した。
黒バドレックスミラーやメタモンなど意識でディンルー。

ママンボウ以外で物理をごまかせて、ここまでの5体と違い「耐久で相手を詰ませる」という別の勝ち筋を作れる持久力ブリジュラスを採用して完成した。

レンタルは予告なく消えてしまう可能性があるのでお早めに。ご連絡あれば復活させます

構築のコンセプトとしては以下を意識した
(1)「復活する」ギミック的対面構築
パーモットの再起、ママンボウの願い事というエースが復活するギミックを盛り込んだ対面構築。これによりポケモンの残数やダメージレースの有利不利が突然入れ替わる。そのため、初手テラスタルから眼鏡黒バドレックスが突っ込んでくるような荒い攻めが成立する、エースを削ったり倒したりしたはずなのに終盤蘇ってくる、など相手の知らない勝ち筋を通すことができる。

(2)柔軟な戦い方のできるミッドレンジ的な構築
一直線の殴り合い、ギミック入り対面構築、サイクル戦、耐久ポケモンによる詰ましまで、色々こなせる柔軟な構築を目指した。

(3)擬似的積みサイクル
積み技→全抜きの勝ち筋は強力だが、相手の火力も高い環境なので専用のサポート役が必要な難しさがある。
本構築では、殴り合いをしながら能力を上昇できるポケモンが多く採用されており、隙があれば一気にゲームを終わらせる展開的な要素も取り入れた。

【個体紹介】

圧倒的エース

バドレックス(こくばじょうのすがた)@こだわり眼鏡
テラス:フェアリー
特 性:人馬一体
実数値:175-**-113(100)-205(156)-120-222(252+)
技構成:アストラルビット、サイコショック、テラバースト、トリック
調 整:ウーラオスのテラス水流連打をほぼ耐え(約87%)、Dふりチョッキディンルーを抜群テラテラバーストでほぼ2発(約7割)、最速

本構築の伝説枠であり圧倒的エース。Cを削りBに振ることで絶妙に色々な攻撃を耐えることができるようになった。ウーラオスのテラス水流連打やパオジアンの氷柱+不意(テラス時)、白バドレックスブリザードランスなどである(最初の2つは乱数だが)。
技構成は最強技のアストラルビット、チョッキディンルーを概ね2発で倒せるテラバースト(妖)を確定とし、残り2つはサイコショックとトリックを採用した。サイコショックはチョッキ持ち(ゴリランダーなど)やDの高いホウオウ、ラッキーなどに打てて使い勝手は良いが、ガチグマにはサイコキネシスの方が入る、など悩ましいところもある。
トリックはディンルー絡みのサイクルなどを相手して、眼鏡だと技が一貫しない時に打つイメージだった。

伝説環境もカイリューでした

カイリュー@いかさまダイス
テラス:ノーマル
特 性:マルチスケイル
実数値:195(228)-204(252+)-115-**-120-104(28)
技構成:スケイルショット、神速、炎のパンチ、けたぐり
調 整:A特化、S+2で最速テツノツツミ抜き、あまりH

バドレックスと合わせることを前提としたちょっと珍しい構成のカイリュー。バドレックスが苦手なミライドンを裏のハッサム込みで崩しにいけたり、呼ぶノーマルや悪にけたぐりを打つ。
ミライドンの流星群で落ちると話に困るので耐久に厚めに振っている。
やや歪な構成ながらカイリューはカイリューであるためしっかり活躍してくれた。

強くて可愛いパーモット!

パーモット@気合いの襷
テラス:ステラ
特 性:蓄電
実数値:145-183(252+)-91(4)-**-80-157(252)
技構成:でんこうそうげき、インファイト、ほっぺすりすり、再起の祈り
調 整:ASぶっぱ。

本構築のマスコット枠にして、実は隠れた実力者。
現環境はバドレックスを受けるための悪タイプが採用されやすく、裏の補完として飛行や水タイプもいることが多いため、パーモットの格闘+電気の範囲が刺さりやすい。そのため、襷を盾に、サイクルを崩す動きと再起の祈りで味方(主にバドレックス)を復活させる動きを使い分けられるパーモットは強かった。
また、蓄電で電気の一貫を切れる点は優秀。蓄電は電気技で体力回復できるため、ステルスロックの定数ダメージを回復して襷が復活する点も美味しい。
ただしミライドンとタイマン勝負で勝てるわけではなく、電気技を牽制して裏と合わせてミライドン軸を攻略することができる(かも)という立ち位置である。
技構成は無反動のタイプ一致120技2種とコンセプトである再起の祈り、最後にほっぺすりすりを採用した。ほっぺすりすりも「襷を削りながら必ず当たる電磁波」という地味ながら最強技であった。
Sに補正をかけると最速スカーフバドレックスを麻痺込みで抜けるようになるが、今回はテラパゴスなどへのダメージを考えてAに補正をかけた。
テラスタイプはでんこうそうげきが連打できるようになり、格闘技にも補正が乗るステラ。

(ここから余談)
「倒れた味方をHP半分で復活させられる」という唯一無二の性能に注目されるポケモンだが、「再起の性能だけに注目しすぎると弱い」という難しさもあるポケモンと感じた。
今回紹介したパーモットを使う場合、「この枠を襷パオジアンやウーラオスにしてはだめなのか」という問題を解決しないといけない。
考えてみれば当然の話で、いくら伝説ポケモンが強力だからと言っても復活時はHP半分なので、普通に伝説で一体倒して、汎用性のある襷アタッカーで次の1体を倒せばよいのではという話になる。
今回はパーモットに攻撃的な技を採用し、襷枠としてある程度の対面性能を確保した上で、展開次第ではバドレックスの再登場も狙えるという考えで運用した。
再起は強力な勝ち筋だけど、あくまでパーモットの攻撃性能のオマケという意識を持つようにしたい。
パオジアンやウーラオス、キノガッサなどの襷ポケモンと比べて、全てが優れているとまでは言えないけれど、少なくとも一つの選択肢としてアリという程度は証明できたのではと思う、思いたい。


便利なクッション役でした

ママンボウ@ゴツゴツメット
テラス:フェアリー
特 性:再生力
実数値:256(124)-95-145(252+)-**-82(132)-63
技構成:クイックターン、アクアジェット、願い事、まもる
調 整:S最遅、臆病イーユイの眼鏡悪の波動を耐える程度(目安)

最近少し見るようになってきた願い事持ちのママンボウ。本構築ではバドレックスのこだわり解除とサイクル回しのクッションと味方の回復役(回復薬?)の3つの役割を担っている。このポケモンがいるおかげで他のポケモンに回復手段がほぼなくてもサイクルを回すことができるようになった。
調整は食べ残し型のテンプレを流用しているのでもう少しいい配分があるかもしれない。相手にダメージを与えるのが苦手なポケモンなので、持ち物に関してはゴツゴツメットで良かったと思う。
テラスタイプは元々どくびし回収できたらいいなで毒にしていたが、一切切らなかったので、最終日付近は緊急回避に役立ちそうなフェアリーに変更した。
積極的にテラスタルを切りたいポケモンではないが、最終日にこだわりのミライドン、ムゲンダイナに1回ずつ切ったので正解だった。

かたすぎる化け物でした

ディンルー@突撃チョッキ
テラス:フェアリー
特 性:災いの器
実数値:231(4)-178(252+)-146(4)-**-129(228)-68(20)
技構成:地震、カタストロフィ、しっぺ返し、ヘビーボンバー
調 整:A特化、特化ミライドンの抜群テラバースト2耐え、無振りカバルドン抜き

黒バドレックス、ミライドンなどの特殊伝説を主に見るための枠。流行ったのはS18なのでホットな期間は逃したようだが、まだまだ美味しく頂けた。
もともと回復技のない特殊相手との殴り合いにめっぽう強いポケモンだが、今回はママンボウと組ませることで
無敵の要塞が何度も復活する悪夢を相手に見せることができた。
技構成はディンルーにほしい要素を入れたら4つ埋まってしまったが、テラバースト不採用ならテラスタルは炎なども面白かったかもしれない。

裏エースとして大活躍でした!

ブリジュラス@食べ残し
テラス:水
特 性:持久力
実数値:193(228)-126(4)-187(156+)-**-93(60)-114(68)
技構成:アイアンヘッド、ボディプレス、鉄壁、身代わり

https://kanedyy.hatenablog.com/entry/2024/06/02/143240
配分はこちらを参考にした。

対物理伝説最終兵器。持久力+鉄壁でBを上げ、身代わりを残すことで、裏のポケモンをまとめて倒すことができる。積みアタッカーではあるものの、相手のメタモンにコピーされて困らない点も良い。

ここまでのポケモンとは違う「相手を詰ませる」動きができることで構築全体で対応範囲が広がったように思う。
また、相手視点で見ると、こちらに特殊アタッカーが少ないため、特殊型の頑丈(イバンorジャポのみ)ブリジュラスに見えるようで型の誤認による勝利も結構あったように思う。
構築全体見ても、ブリジュラスorディンルーでステルスロックを撒いて、バドレックスやカイリューで積んでいく構築に見えていたのではないかと感じる。例えば耐久振りっぽいランドロスの初手率がかなり高かったのはステロ展開へのメタだったのだろう(初手眼鏡バドレックスで破壊していた)。
この辺りは実際に対戦した方や、記事を読んだ方から感想を聞いてみたい。

【選出・有利不利など】

①バドレックス+パーモット+カイリュー
②バドレックス+ママンボウ+カイリュー
上記が構築段階で1番やりたい選出。①が対面、②がサイクル的な動きでアタッカー2体を活躍させるプラン。
バドレックスとカイリューが本構築の大駒的な立ち位置なのでなるべく選出したい。特にバドレックスは最強のポケモンなので、選出確定くらいの気持ちで残り2体の選出を考えていた。
(最終日、オーロンゲ、ガオガエン、ディンルー、タギングルのバドレックス包囲網な構築に当たったが構わず選出した。勝った。)

サブプランとして
③ブリジュラス+2
強力な物理(コライドン、ザシアン、白バドレックスなど)を軸にした構築にはブリジュラスを出して鉄壁を積む。テラスはブリジュラスに切りたい。

ディンルーは黒バドレックスミラーや、メタモン入り、特殊アタッカーと殴り合いできるポケモンが必要な時に出す。

あくまで上記は机上論な部分があり、実際は複合的な選出も結構したと思う。
テラスタルに依存するポケモンが少なく、選出の幅が広いことは強みだったかもしれない。

以下は各伝説に対しての選出例と体感の有利不利。取り巻きによっては選出は変わるので参考程度に。

vsミライドン…有利
選出:カイリュー+バドレックス+電気無効
カイリューが刺さるマッチアップで基本的には有利。カイリューに強いアーマーガアが採用されている構築は机上論少し厳しいが、パーモットが重くなるためか案外アーマーガアは出てこなかった。
理想を言えば、カイリューで1体倒してからフェアリーテラスの黒バド+電気無効枠でミライドンの技を一貫させないようにしたいが、カイリューにテラスを切ることも結構ある。
パオジアンが重いのでママンボウをだしたり、柔軟に選出は変えていた。
ミライドン軸がシーズン最終盤に一度数を減らし、その後少し形を変えて戻ってきたように感じた。体感ミライドンのフェアリーテラスが多く感じ、カイリューよりもブリジュラスを出したい並びが多かった、ような気がする。

vs黒バドレックス…五分
選出:バドレックス+ディンルー+1
眼鏡バドレックスを使っているため、ミラーで突っ張るならテラスを強要される点は不利相手の黒バド受けのポケモンをテラス込みのゴリ押しで倒せる点と、最悪パーモットを選出すればバドレックスミラーの同速勝負を2回仕掛けられる点は有利。総じて五分。

vsコライドン…五分
選出:ブリジュラス+2
コライドンの破壊力が高すぎる上に、裏から出てくるS上昇ハバタクカミがこちら全員の上を取ってくるのでかなり厄介。
ただし相手視点、コライドン+ハバタクカミ選出はこちらのバドレックスがスカーフだと終わるため、ラスト1体はバドレックスを受けられるポケモンであるはずで、選出自体は読みやすい。
また、ハバタクカミを強く使うためには先にコライドンを出す必要があるので、こちらの方針としては「ブリジュラスでテラスを切ってコライドン対面身代わりを残す」ことを目指したい。一応このプランで五分以上には勝てたと思う。
他にもママンボウのフェアリーテラスでスケイルショットコライドンにS上昇させないようにしてバドレックスを通す、ハバタクカミにパーモットで麻痺をいれるなど、複数のプランは用意している。
逆に言えばそれほど対策に悩まされるほどはきつい。
ブリジュラスのアイアンヘッドを耐える耐久振りハバタクカミと襷ハバタクカミは降参。

vsザシアン…やや有利
選出:ブリジュラス+2orバドレックス+ママンボウ+1
ブリジュラスでザシアンを起点にするか、黒バドレックスで上から吹き飛ばすか。前者は高火力特殊アタッカーが課題で、後者はザシアンが草分けしたりノーマルテラスだと苦しくなるものの、こちらが間違えなければ勝てる相手かなという印象だった。

vsホウオウ…五分〜やや有利
ママンボウ+ブリジュラスorバドレックス+1
ホウオウがママンボウを基本的に突破できないため、基本的に「負けない」マッチアップではあるが、こちらもホウオウサイクルを崩すのに時間がかかるため、思ったよりは有利でない印象だった。
ホウオウを黒バドレックスのゴリ押しかブリジュラスで突破したいがチョッキホウオウやSに振ったホウオウがいるため安定はしなかった。

vsテラパゴス…やや不利
選出:バドレックス+パーモット+1
構築的にどくびしが重く、テラパゴスがバドレックスに強めなのもあって苦手な相手。パーモットの襷を温存してテラパゴスと対面させることを目指す。
パーモットのテラスインファイトがテラス後テラパゴスをほぼワンパンしてくれるのと、テラクラスターの性質上、バドレックス相手にはテラパゴスがテラスを切る必要がある、という点だけは追い風。
壁やバトンなどでサポートするテラパゴスワンマンチームみたいな構築まで手が回らなかった。

vsカイオーガ…不利
選出:バドレックス+2(パーモットとカイリューの選出多め)
カイオーガの型が読みづらい上に、そもそもスカーフでもメガネでもゴツメでもきつい。
数が少ないため正直切り気味だった。

vs白バドレックス…五分
選出…バドレックス+ブリジュラス+カイリュー
強化アイテムなしブリザードランスを黒バドが耐えるため、伝説同士の有利不利で言えば有利。取り巻きにいるガチグマやミミッキュが重く、こちら視点では極論「初手ガチグマ読みカイリュー」か「初手バドレックス読みバドレックス」かの先発ジャンケンになっている。
あとは鉄壁バドレックスにはブリジュラスが押し負けるため注意したい。

その他伝説
ルナアーラ、ルギア、ネクロズマなどなど
当たる回数が少なく、あまり選出などは決まっていない。
伝説同士の相性はバドレックスが有利寄りのはずなので、相手にテラスタルを強く使われないように気をつけて立ち回れば有利な展開になると思っている。

【苦手なポケモン】

非伝説…ハバタクカミ、ヘイラッシャ、イーユイ、突然のノーマルテラス、はたき落とす
伝説…コライドン、テラパゴス

【終わりに】

X(旧Twitter)上で構築相談に乗っていただいた方々、ありがとうございました&結果が残せず、すみませんでした。
S20はリベンジできるよう頑張りたいです。

またね!

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