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【ポケモンSV】シーズン9使用構築-カチコミ式対面構築【623位】

こんにちは。スミス(TNぽんぽんちい)です。S9お疲れ様でした。
シーズンが終わったので構築記事を書いていこうと思います。
最終成績はレート1940で623位でした。2回目の最終3桁で最高順位も更新でき、嬉しく思います。
最終日時点で本ロムが1875付近、サブロムも1850付近にいてそこから調子良くレートを伸ばしていけました。終盤にサブロムを1度1750くらいまで溶かしてしまい、救出に時間がかかってしまったのが少し反省点で、それがなければもう少し上を目指せたような気もしますが、それは次回以降の課題とし、今は結果を喜びたいです。


結果
頑張ったみんなで記念撮影(恒例行事)

【構築経緯】
前期使用した並びの中で、カイリュー、ウーラオス、ハバタクカミ、ディンルーの4匹の並びが対応範囲が広く、使いやすいと感じたため、この4匹+相性のいい2匹で構築を組もうと思った。型を色々試したり、残りの2匹を試す中で、特に襷ウーラオス+ブーストエナジーハバタクカミの対面的な動きが強いと思い、軸にすることにした。
この2匹を選出した時の強いパターンは以下2つ
1、初手襷ウーラオスで1匹倒す→裏をハバタクカミ+1匹で倒す
2、初手のポケモンでテラスを切って相手を荒らす→襷の残ったウーラオスとハバタクカミで詰める
襷のウーラオスとハバタクカミはテラスに依存しない強さがある(もちろんテラスタルしても強い)ため、他のポケモンがテラスを気兼ねなく使って数的有利を取りに行けるのが強み。

残りの4匹(カイリュー、ディンルー+2)はテラス依存度が多少高くても対面性能が高いポケモン、軸の2匹がやや苦手なサイクル系統、受け系統に解答が持てるポケモンや型を選んで構築を組んだ。

また、今シーズンはカイリューウーラオスハバタクカミディンルー+サーフゴー、パオジアン、のようなパーティが非常に多く、似たような構築の場合選出択になりやすい。対面構築同士では特に先発の相性が対戦全体を左右しやすいがウーラオス(襷スカーフグローブ)、パオジアン(襷ラム、電気or草テラス)…と少し考えるだけで、全対応することは難しい。
そんな中で、後述するディンルーがテラスタルを初手で切ることになりやすいが比較的全対応できると考え、優秀な初手要因として使うことになった。

【コンセプト】
ウーラオス+ハバタクカミを軸にした対面構築
テラスの後出し権よりも数的な有利を重視する(初手テラスタル上等)

【個体紹介】
ウーラオス(れんげきのすがた)@気合いの襷/水テラスタル
意地っ張り 不可視の拳
175-200(252)-121(4)-**-80-149(252)
水流連打 インファイト アイススピナー アクアジェット
調整:特になし、ASぶっぱ

構築のスタート。今更語ることはないほど使用率の高いポケモンではあるが、できることが高水準で、上振れはしにくい(メイウェポンで「急所ワンチャン!」や追加効果が存在しない)ものの、常に70〜80点を取ってくれる安定性が強いと感じた。本構築では後発に置くことが多かったため、ラス1襷の残ったウーラオスという盤面を作りやすく、その際の安心感はすごかった。
持ち物はパンチグローブと少し悩んだ。襷が明確に優れているのは、ハバタクカミ等の上から抜群を取ってくる相手にテラスタルせずに突っ込める1点のみだと思っているが、その1点が初手テラスタルを他のポケモンに切る本構築とはあっているので、襷で正解だったと思う。

ハバタクカミ@ブーストエナジー/水テラスタル
臆病 古代活性
131(4)-**-86(84)-176(164)-156(4)-205(252)
ムーンフォース シャドーボール 甘える 痛み分け
調整:特化ミミッキュの珠影打ち耐え、
  最速にして余りC

構築の組み始めその2。色々型を試した結果、最速甘える痛み分け型になった。このポケモンより速い物理アタッカーが存在しないため上からの甘えるは基本的に通り、甘える1回で耐久無振りのウーラオスよりほんのり固いくらいの物理耐久になるため、痛み分けによる粘りや元々の特殊耐久と合わせて幅広い相手と戦うことができる。
個人的には、最速のSはやや過剰なのでBCベースの方が好みではあるが、ハバタクカミのミラーが頻発し、最速の相手が多く感じたので、仕方なく最速にした。
最速は不利な場面で相手のハバタクカミに対して無理矢理ハバタクカミを後出しして、最低でも5割の運勝負を仕掛けることができるが、逆に有利な展開から同速勝負を仕掛けられることもあり、ハバタクカミミラーについてもう少し考えておくべきだったと思った。
終盤になると、相手のハバタクカミに何もさせない封印ハバタクカミに何度か当たるようになった。そのため、最終日はできるだけハバタクカミを選出せず、相手のハバタクカミを後述のテツノドクガで処理するように心掛けた。結果的にそれが良かったが、もう少し工夫できたような気がする。

ディンルー@オボンのみ/フェアリーテラスタル
意地っ張り 災いの器
231(4)-178(252)-173(220)-**-101(4)-69(28)
地震 テラバースト カタストロフィ 挑発
調整:A特化、
  4振りカバルドン抜き
  あまりB

配信者のレブロンさんが使用していたABディンルー。
https://mlebron.hatenablog.com/entry/2023/07/02/194013
(掲載許可ありがとうございます)
S8で何度かこの型に当たり、苦戦した記憶があったので、自分でも採用することにした。全ポケモンの中で最も数値が高いポケモンが地面+フェアリーの広い範囲で殴れればそれは強い。さらにカタストロフィによる削りや挑発による展開阻害までできるので初手性能が非常に高かった。
特に同系統の構築で初手に出てきやすいウーラオスやパオジアンに対してテラバーストで押し勝つことができるので、数的有利をとりやすい。初手ウーラオスをテラバースト2発で突破した時にHPがまだ半分残っているので、次に出てくるパオジアンの氷柱落としで怯まなければテラバーストで襷発動まで持っていくことが可能であり、実際そういった対戦は多々あった。
一般論として、先にテラスタルの権利を使ってしまうのは不利になる、と言われることがあるが、先に1匹落として+αの仕事ができているなら問題はないと考える。逆に考えれば、1匹目が落ちている時点で相手には瀕死になったポケモンにテラスタルを切る権利を失っているため、お互いの選出次第では相手のテラスタルを腐らせていると言えなくもない。
なお、ミラーでこのディンルーを初手に置いた場合、絶対零度をもってるパオジアンと対面した場合のみこちらに分の悪い対面になる。絶対零度の所持率が10%程度で、かつ初手に出てきて、絶対零度を当ててくる確率はそこまで高くないと今回は割り切った。
余談だが、終盤にYouTuberがこの型を紹介していたが、そのお陰か初手ウーラオスが蜻蛉返りを打ってくるパターンが増えたので、初手テラスタル地震で裏の鋼タイプを倒す立ち回りもしていた。

カイリュー@食べ残し/鋼テラスタル
控えめ マルチスケイル
192(204)-**-136(164)-148(116)-121(4)-103(20)
炎の渦 エアスラッシュ 羽根休め 冷凍ビーム
調整:準速50属抜き
  A特化ガチグマの根性空元気を食べ残しの回復込みで受かる
  あまりC

ここまでで少し面倒なヘイラッシャ絡み等のサイクル構築に対して、炎の渦でキャッチしてサイクルを回させないポケモン。
定数ダメージによる削りで全体を削ったり、相手にテラスタルを強要したり、羽根と食べ残しで耐久したり、色々ごまかす枠でもある。
炎の渦と羽根休めで1番やりたいことはできているので、残りの2枠でランドロスやカイリューに通る冷凍ビームとウーラオスなどへの打点かつタイプ一致技であるエアスラッシュを採用した。命中不安技をあまり連打したくなかったので、耐久は最低限で火力に回すことにした。ここまで火力に振ると、耐久無振りのウーラオスをエアスラッシュで乱数ながら倒すことができる。
テラスタイプはカイリューの弱点を全て半減にできる鋼とした。HBの耐久型で居座り続けるならフェアリーや水に軍配が上がるが、今回のカイリューは「テラスを切ってでも苦手な相手を突破して裏のポケモンを通す」ことを重視しているため、瞬間的なタイプの強さを重視した。

パオジアン@ラムのみ/電気テラスタル
意地っ張り 災いのつるぎ
175(156)-176(156)-101(4)-**-86(4)-179(188)
氷柱落とし 不意打ち 剣の舞 テラバースト
調整:ディンルーの地震2耐え
  最速110族抜き、等

S7で1位を取ったシグマさんの配分をお借りした。
https://shigumaaa.hatenablog.com/entry/2023/07/03/181827
主に剣の舞とテラバーストによる崩しを担当するポケモン。ドヒドディンルー等の受けを崩しつつ、前期の最後に苦しめられた電磁波に耐性のあるポケモンとして採用した。
耐久に振ったおかげでドヒドイデ対面で剣の舞を積んでテラスタルをきった後、ディンルーの地震が抜群でも耐えてくれる場面があり恩恵は大きかった。

テツノドクガ@突撃チョッキ/草テラスタル
控えめ クオークチャージ
159(28)-**-102(172)-188(84)-131(4)-158(220)
炎の舞 ヘドロウェーブ アシッドボム エナジーボール
調整:カイリューのテラス鉢巻神速を耐え
  最速霊獣ランドロス抜き
  余りC

ここまでで足りないフェアリータイプへの耐性があり、サーフゴーに受け出しができて、鋼タイプに強く、ウーラオスが誘発する水や草テラスに対して切り返しができて、アシッドボムで崩しor味方の火力補佐ができるという本構築のポケモン全てとシナジーする夢のようなポケモン。
終盤の環境に刺さりが良く、特にハバタクカミに非常に強いのが良かった。最終日は出来るだけドクガを選出するように心がけて勝てたので、今期の勝利の立役者と言えると思う。

【選出パターン】
ディンルー初手+ウーラオス+ハバタクカミorテツノドクガ
1番多いパターン、初手でテラスを切って数的有利を活かす

ウーラオスorカイリュー初手+パオジアン+1
初手で荒らしてからパオジアンで破壊するパターン、パオジアン先発から行く場合もあったり柔軟に選出する

カイリュー+2
ヘイラッシャ入りなどのサイクルや受けループ系統に。カイリューがヘイラッシャに炎の渦を当てれば、有利な展開になる。外れると大体負ける。

ハバタクカミ先発以外は柔軟に出していたと思うが多かったのは以上の3つだと思う。

【終わりに】
前のシーズンが悔しい結果だった分、目標が達成でき嬉しく思います。
S10はレギュレーションDラストということで、集大成になるいい構築を作りたいです(醜態を晒さないようにしたいですね)。
ここまで読んでくれた方、ランクマで対戦してくれた方ありがとうございました。

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